貴方の腕の中で‪𓂃 𓈒𓏸

俺はいつも通り電車に乗っていた

平凡な日々

だと思っていた

俺は慌てて教科書を出した

すると駅に着いてドアが開いた

駅が大きいから沢山乗ってくる

今まで空いていた席が 嘘みたいに埋まっていく

ドンッ

乗ってきた人のカバンが当たって 教科書が落ちた

俺は落ちた教科書を拾おうとした

丁度俺の前に立ってた人が 拾ってくれた

そして事件は起こった

そう言って俺の首にナイフを 当ててきた

腕を少し切られた

血が出ている

ポスッ

ストンッ

プルルル

グサッ

バタッ

丁度駅に着いたところだった

血の着いたナイフを 再び俺に向ける

ドアが開く

人が乗ってくる

グサッ

ドアが閉まった

血の気が引いた

頭が真っ白だ

殺人鬼はどこかへ行った

すると

俺は抱きしめられた

彼の腕の中は温かくて

安心して

ずっとここにいたいと思った

いつの間にか敬語じゃなくなったし

心地がいい

あぁ。俺、人質だったw

生きれても数時間

でも、叶うことならあと少しだけでも彼の腕の中に。

ギュッ

そしてまた駅に着いた

2人降りて行ってしまった

それから駅員と警察の誘導で俺ら以外は全員降りた

すると彼は何も嫌な表情をせずに俺を抱きしめてくれた

グサッグサッ

バタッ

❦ℯꫛᎴ❧