テラーノベル
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リビングに、 重たい沈黙が落ちる。
誰も、 すぐに口を開かなかった。
——じゃぱぱが、いない。
それだけで、 昨日までの空気が 嘘みたいに変わっていた。
……議論、始めなきゃ。
でも、 何から話せばいい?
ジェル
全員の視線が、 ジェルに集まる。
ジェル
ジェル
莉犬
ななもり。
えと
言いかけて、 口を閉じる。
その仕草が、 やけに目についた。
……今、 一瞬、詰まった。
さとみ
ころん
全員が、 ころんを見る。
ころん
ななもり。
胸が、 きゅっと締まる。
確かに。 あの通知——
【——見てる】
あれは、 脅しなのか。 それとも、警告か。
ジェル
ジェルは、 紙の内容をもう一度見た。
「一人は、はっきり分かった」
ジェル
沈黙。
でも。
ほんの一瞬だけ。
えとが、 視線を伏せた。
……今の。
見た。
莉犬
莉犬の問いに、 さとみがゆっくり頷く。
さとみ
さとみ
えと
えとの肩が、 小さく跳ねる。
さとみ
えと
ななもり。
空気が、 一気に張りつめる。
疑いが、 形を持ち始めてる。
でも——
【疑いすぎるな】
昨日の声が、 頭をよぎる。
ジェル
ジェル
ジェル
莉犬
ころん
全員が、 黙り込む。
端末が、 小さく震えた。
【議論時間:残り十分】
時間だけが、 無情に進む。
この中に、 人狼がいる。
狂ってる人も、 嘘を混ぜてる人もいる。
——でも。
まだ、 見えてない役職もある。
誰かが、 “観測してる”。
誰かが、 “掻き乱してる”。
そして。
その存在は、 まだ—— 表に出てきていない。
ころんは、 端末の画面を見つめた。
次の投票が、 何を奪うのか。
それを考えた瞬間。
背中を、 冷たいものがなぞった。
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