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由佳
眠いんですけど
由佳
お母さん！！
お母さん
そんな眠いなら早く寝れば？
由佳
無理なんだよ。
由佳
なんかベットに誰かいるんだよ。
お母さん
え？何言ってるの？
由佳
ちょっと来てよ
2人は由佳の寝室に来た
由佳
ほら、いるじゃん
お母さん
え？なんにもいないよ
由佳
ほら！ベットの近く！！
お母さん
名前はなんて言うの？
由佳
聞いてみる
由佳
ねえ、名前は？なんて言うの？
梨子
り、梨子って言うの。
由佳
お母さん、梨子さんだって
お母さん
え？り、梨子？
由佳
どした？
お母さん
お父さん！！ちょっと来て！
お父さん
どうした？なんかあったのか？
お母さん
由佳が、梨子を見たって言ってるの。
お父さん
え？梨子を！？
由佳
ちょ、ちょっと待って。梨子って誰よ？
お母さん
落ち着いて聞いてね。
由佳
うん
お父さん
梨子は、由佳のお姉ちゃんなんだ。
由佳
え？私一人っ子でしょ？
お父さん
でも、実は梨子は2歳の時。つまり、由佳がまだ産まれていない時に交通事故に巻き込まれて亡くなったんだ。
由佳
それ、どうゆうこと？
お父さん
それが、よく分からないんだよ。
お母さん
私たちが目を離している間に車にひかれたみたい､､､｡
由佳
でも、梨子ちゃんはもう大人の姿だよ？
お母さん
おねがい。由佳。梨子の話を聞いてあげて。私達はなんにも見えないの。
由佳
わかった。
由佳
ねえ、梨子ちゃん。いま、何歳なの？
梨子
今は17歳。亡くなってからは15歳。
由佳
でも、なんで私の部屋にいるの？
梨子
たまには妹の姿も見ておかないとなって思って。ごめんね。びっくりしたよね。寝れなくなっちゃったもんね。ごめんね。ごめんね､､､｡
由佳
そんなことないよ。お姉ちゃんに会うことが出来たんだし
お母さん
ねぇ、梨子。あなたはなんで亡くなったの？
梨子
そうだね。それを言わないとね。
梨子
私は、お母さんとお父さんにと一緒に病院に行ったの。産婦人科に。そう、由佳がお腹の中にいた頃ね。
梨子
そしたら、道路の向こうに死んだはずのおじいちゃんがいたの。おじいちゃんだ！って思って道路を走って行ったら信号無視をしたトラックが来たの。
由佳
お母さん！お父さん！わかったよ！
由佳
梨子ちゃんはいま、17歳。
由佳
私の姿を見ようとしてこっちに来た。
由佳
亡くなったのは道路の向こうに死んだはずのおじいちゃんがいて、そっちの方に行ったら信号無視のトラックが走ってきたんだって。
お母さん
そうだったの。
お父さん
しっかり見てなくてごめんな。
梨子
大丈夫。
梨子
しっかりと元気そうだし。
梨子
私、帰るね。バイバイ
由佳
あっ。バイバイ
梨子
これからも元気でね。
梨子は笑顔で消えた
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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