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冬華(とうか)

はーあ〜…なんで私ここでバーテンダーやってんだァ…?

累(るい)

め、めんごめんごー

冬華(とうか)

はぁ〜…

髪が切れて数日…今の私は累先輩と一緒にシノストラでバーテンダーをしている

累(るい)

まぁまぁ!お酒作るの俺ちゃんなんだし♥

冬華(とうか)

私やった事ないし

カウンターチェアに座りながら累先輩の顔を眺める

累(るい)

…と、冬華ちゃん?ちょっと見られると恥ずかしいんだけど…?

冬華(とうか)

ん〜…?ん〜…かっこいいなぁーって

累(るい)

へッ…

冬華(とうか)

エヘヘェ

累(るい)

と、冬華ちゃん酔ってる…?

冬華(とうか)

ううん、全く

累(るい)

め、珍しくない…?

冬華(とうか)

ん〜…たまには…ちょっと素直になるのもいいかなぁと思って

飾りで使うさくらんぼを口に入れモゴモゴと口を動かす

累(るい)

あ、コラ

冬華(とうか)

ん〜?ダメ?

種を器用に吐き出す

累(るい)

もう…笑

累先輩は私の頭を撫で私の手からさくらんぼのへたを取り口の中に放り込んだ

冬華(とうか)

!?先輩?!

累(るい)

〜♪モゴモゴ…

冬華(とうか)

???

しばらく待っていると…累先輩はンベッ…と舌を出した

冬華(とうか)

??

ひょこっと覗くとそこにはヘタが器用に結ばれていた

冬華(とうか)

う、うわぁ…え、結べるもんなの…?

累(るい)

結べる結べる〜

累先輩はプッとへたを捨てさくらんぼのへたを渡して来た

冬華(とうか)

…む、結べ…と?

累(るい)

そ♪

累(るい)

これが結べたらキスが上手いらしいよ?

冬華(とうか)

へ、へぇ…(ちょっと…気が引けるけど…まぁ、気になってるっぽいし…ちょっとやってみよ)

へたを口に入れモゴモゴとやっているが、

冬華(とうか)

モゴモゴ…(む、ムズい…短いから…上手にできない…)

累(るい)

ど〜?出来そ〜?

冬華(とうか)

…フルフル

諦めて首を横に振ると…累先輩が唇を重ね…へたを結ばせて来た

冬華(とうか)

ん…プハ…う、うぅ…〜///

累先輩の舌には結ばれたへたがあった

累(るい)

プッ…ほら、お口ゆすぐよ

冬華(とうか)

んぁーい…

口をゆすいだあと…伯玖先輩と尋さんが現れた

伯玖(はく)

〜♪で、なんで冬華がそんな格好でここにいるんだ?

冬華(とうか)

客足を増やすためと癒しのために来ました!
( ܸ ⩌⩊⩌ ܸ )♡

伯玖(はく)

はぁ〜…

尋(じん)

スーツとか珍しいな

冬華(とうか)

なんかね〜…スカートだと盗撮されるとか…累先輩が騒いだ

累(るい)

スカートも良かったんだけどねぇ…何かの拍子で捲れたりしたら嫌だし♥

冬華(とうか)

いやいや、別に履くものは履きますし

累(るい)

ヤダ!理性が無くなっちゃう!

冬華(とうか)

もう怖いってこの人…

伯玖(はく)

…パンツスーツ似合うな……

冬華(とうか)

マジで怖いですって…

尋(じん)

ま、たまにはいいんじゃね?取り敢えずいつもの

伯玖(はく)

おれも、頼んますね

累(るい)

OK♪

冬華(とうか)

…伯玖先輩がカクテルって…ちょっと違和感かも…

伯玖(はく)

あ?あ〜…まぁ日本酒しか飲んでないからな笑

冬華(とうか)

まぁ…たまーに飲むの知ってるけど…

ちょっとしたおつまみを2人に出す

冬華(とうか)

これ、累先輩が「この前美味しかったからメニュー化したい」って言ってたんで、今日からちょっとの間このおつまみ出るんですよ

伯玖(はく)

ほぉ〜?お前さんのツマミか…

出したのは牡蠣のアヒージョ

冬華(とうか)

気を付けてくださいね、熱いですから

尋(じん)

お前も上手くなったな笑

冬華(とうか)

酷いですね、まだまだ作ろうと思えば作れるんですから!

なんて…話していると累先輩が2人にお酒を出した

冬華(とうか)

うっわ…絶対強い奴だ…

伯玖(はく)

ん〜?飲んでみるかい?

冬華(とうか)

いや、ヤダ、飲まない…

尋さんのお酒はニコラシカ…ブランデーが入ったグラスの上に蓋をするようにレモン、そして砂糖が載せられているお酒

伯玖先輩の手に渡ったのはフランシスアルバート…度数は49…面倒を見るのが私だからいいが…他の肉食系の女に任せたら一発でやられるのが目に見える…

冬華(とうか)

全く…飲みすぎちゃダメですからね、真っ逆さまにして特待生チャンの寮まで直行だから

尋(じん)

わぁったわぁった、んな飲まねぇよ

こうして…休肝をしていたおふたりは飲み比べをするかのようなハイペースで飲み始めた

冬華(とうか)

あ〜もう…こりゃダメだ

累(るい)

普段は大人しいんだけどね〜笑

冬華(とうか)

これのどこを見て普段は大人しい…なんて、単語が出て来るんですか…

そうそう、言い忘れていたが大我さん、ルル、そして律君は残念ながら今は任務中だ

帰って来たら悲惨な光景で泣き叫ぶルルの表情が目に浮かぶ笑

累(るい)

今頃…特待生チャンは「冬華ちゃんアワアワ」ってしてそうだね〜笑

冬華(とうか)

…浮気者( -𐃷-)

累(るい)

およよ?嫉妬?笑

冬華(とうか)

…私が言える立場じゃないからなんとも言えないけど…本来私に向けるべき愛情を他のやつに注ぐなら殺す

累(るい)

え〜!も〜ちょー可愛いー!

累(るい)

他の子に構うくらいなら冬華ちゃんの事愛でるよ〜!

冬華(とうか)

…うっさい、ばーか

カウンターで隠れるのをいいことに…私は累先輩の指を絡める

累(るい)

!!と、冬華ちゃーん!

冬華(とうか)

コレ、引っ付くな

伯玖(はく)

お嬢さ〜ん?累さんばっか構いすぎ〜

冬華(とうか)

ハイハイ、お酒を控えたら考えますよ〜

尋(じん)

ゴクッ…ゴクッ…

冬華(とうか)

本当…肝臓がどうなってるのか知りたいわ…

若干引きながらも…美味しそうにお酒を飲み進めていく2人にはある意味…尊敬してしまう

私もお酒を飲むのは別に構わないし飲もうと思えばいくらでも飲める…病気にかからないのが本当にありがたいと思えてしまうレベルで…

冬華(とうか)

…(グラス増えてってるなぁ……)

伯玖(はく)

プハァ…あ"〜…キッツ……喉痛てぇ…

冬華(とうか)

そちらのイケメンさん?治安悪めになっておりますが?笑

伯玖(はく)

ん〜…お嫌いですかね?笑

冬華(とうか)

ありよりのあり、ちょー可愛い笑

伯玖(はく)

男にそう易々と可愛いなんて言っちゃダメよ〜笑

冬華(とうか)

あらヤダ、可愛いって言われるの結構満足してるくせに笑

なんて…話しながら「いつ潰れるんだろこの人たち…」なんて考える

冬華(とうか)

(マジでヤバ…さすがの私でもお腹チャポチャポになって大変になるわ…)

おふたりは私が出したおつまみを少しずつつまみながらお酒の入っていたグラスは増えて行く…

累(るい)

今日はいつもより飲むね〜、なんかあった〜?

冬華(とうか)

(あ、やっぱ?突っ込んでくれてよかった…)

伯玖(はく)

ん"〜…

尋(じん)

うっせぇ…無駄に…ツマミがわりぃ……

冬華(とうか)

私ぃ?

冬華(とうか)

まぁたしかに他にも出しましたけど…

累(るい)

え〜、美味しいの〜?食べたーいアーンして〜

尋(じん)

自分で食え…

冬華(とうか)

良いですよ笑作りますから少し待って下さい笑

出したおつまみを再度作り累先輩に出すと目をキラキラさせながら食べ始めた

累(るい)

パクッ…ん〜〜〜!!!美味しい!✨

冬華(とうか)

脂っこいといけないしお水も用意してあげるね

累(るい)

これは…美味しい…✨

累(るい)

え〜、どうしよぉ…お酒飲みたくなってくる……

冬華(とうか)

ダメですからね?

累(るい)

はぁ〜…食べたぁい…

冬華(とうか)

あ、そうそう!ちょっと前に私が任務で買ってきたものがあるんだけど〜♪

そう言いながら冷蔵庫から馬刺しを取り出す

累(るい)

うぇ!?

冬華(とうか)

ま、待って待って…そんな軽蔑するような目を向けないで欲しいんですけど?

累(るい)

そ、それは…何?

冬華(とうか)

美味しい美味しいお馬さんの生肉です!ユッケですよ!

ユッケの入っている袋を切り水気…というか血を拭き取る

伯玖(はく)

ん〜…お前さんの選んだもんなら美味いだろうなぁ……

冬華(とうか)

霜降りですよ!めちゃウマです!

尋(じん)

あ"〜…特待生が言ってた…アレか……

冬華(とうか)

食べさせたんでけど…もう絶賛でした!

綺麗に切り分けお皿に盛り付けごま油とお塩、ゆずポン酢ににんにく醤油…色々タレを用意して出す

冬華(とうか)

どーぞ!

伯玖(はく)

…見た目が…アレなんだが?

冬華(とうか)

ダイジョーブです!私の大好物になってますし特待生チャンも時々食べたいとねだってくるほど美味しいんですから!

尋(じん)

…パクッ…

冬華(とうか)

あら、珍しい

尋さんが珍しく最初に手を付けお肉を口の中に入れ…数回咀嚼をした

冬華(とうか)

どうです?悪くないお味だとは思いますけど

尋(じん)

…確かに美味いな…

伯玖(はく)

お、珍しいじゃあおれも〜

累(るい)

マジで?…ん〜…パクッ…

冬華(とうか)

でしょでしょ〜?美味しいでしょ〜?

累先輩も食べると美味しいのか目をキラキラさせながら満足そうに食べている

累(るい)

ん〜♪これは確かに…

冬華(とうか)

〜♪

包丁とまな板を洗って消毒し片付ける

伯玖(はく)

モグモグ…♪

冬華(とうか)

可愛いお顔〜笑

スマホを出し3人の写真を撮る

冬華(とうか)

ほんと、…可愛い顔笑ニッコニコ笑

累(るい)

こういうのジビエ?って言うの?

冬華(とうか)

ん〜どうなんだろ…ジビエの登竜門的な?

カウンターに肘をつき手に顎を乗せる

冬華(とうか)

今度は鶏刺しとかもいいなぁ…一応食べられるし

累(るい)

と、冬華ちゃん精通しすぎじゃない?1周まわって怖いよ?

冬華(とうか)

まぁ…個人的に好きだから?

伯玖(はく)

お前さん本当詳しいなぁ…

冬華(とうか)

お二人共お顔真っ赤っかですよ〜、もうお酒お終いにしましょう?

流石にもうヤバいと思い2人の飲酒を止める

尋(じん)

ん"〜…まだ飲む……

伯玖(はく)

おれもぉ…

冬華(とうか)

ダメでーす、もうおしまい!

累(るい)

あーあー笑ストップかけられてる

伯玖(はく)

ん"〜…ダメか……?

小首を傾げてトロンとした目を向けて来る

冬華(とうか)

ダーメ、二日酔いになるよ

伯玖(はく)

う"…それは…不味いな……

冬華(とうか)

ね?ほら、尋さんもおしまいよ

尋(じん)

ん"〜…←半寝

冬華(とうか)

コーラ、尋さん起きて

尋(じん)

う"っせぇ"……

冬華(とうか)

ダーメって言ってるでしょ、怒るよ?

尋(じん)

ん"〜…もう寝る……

冬華(とうか)

だからダメだって、寮に帰らなきゃいけないんだから

尋(じん)

う"〜…うっせぇ…

尋さんはイヤイヤと言いながらムスッと拗ねた顔を見せる

冬華(とうか)

あら可愛い…笑

可愛い顔をした尋さんの写真を撮る

冬華(とうか)

ほら、帰ろう?ね

累(るい)

俺ちゃんも面倒見るし…このまま冬華ちゃんの部屋行こ?

冬華(とうか)

はぁ〜…もう…ほら2人とも行きますよ

パチンッと指を鳴らすと2人の首にチョーカーが現れた

冬華(とうか)

ほら【帰る】よ

尋(じん)

!!コイツ…‪💢

伯玖(はく)

う"〜…俺やだぁ…

累(るい)

相変わらずだねぇ…お姫様笑

冬華(とうか)

酔ってる人を連れていく時はコレが便利なので

冬華(とうか)

それじゃ、私着替えますから【お利口さん】にしててくださいね

伯玖(はく)

ん〜…

冬華(とうか)

累先輩、着替えましょか

累(るい)

よーしお泊まりだー!

冬華(とうか)

お泊まりというか…おねんねだけですね笑

累(るい)

寝顔が可愛いから寝るだけでも満足よーん♥

冬華(とうか)

ハイハイ…笑

こうして着替えたあと…特待生チャンに連絡入れて許可を貰ってから部屋に向かう

新人グールは忙しい(東ディバ)

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