作者
作者
八神徹 23歳の男 過去にホストをしていて色んな人から恨みをかってて、カモの女の子の家に泊めてもらったりしてた。現在はバーの清掃係。
佐渡蓮 17歳の男子高校生 優しそうな人柄で世話好き。 過去や学校生活についてはよく分からないが、何やら特殊な愛し方を持っているようで…
ネオンが滲む夜の街。 湿ったアスファルトの上に、酒と煙草と女の香水の匂いが漂っている、そんな街。
そこのバー前でうろつく金髪の男。
徹
徹
徹
最低!!!!
徹
徹
大金をくれる1人の女の子に振られ、マジ生活費どうしよ…と悩みながら歩く。心配しなくても、新しい子の家に泊まればそれで済む話だが。それでも、徹は笑っていた。 ボロボロの自分がたまらなく可哀想で、でもそんな自分を見捨てる女も、それを許す自分も、全部クズで滑稽で、笑うしかなかった。 働いているバーにて客と飲みすぎたようで、だんだんと酔いが回っていき、視界はぼやけていく。だんだん、記憶も。
蓮
徹
徹が絡むように声をかける。だが少年は、僅かに目を細めただけで、逃げる様子も怖がる様子もない。 むしろ、面白そうに笑った。
蓮
蓮
その一言に、思わず徹は笑った。ガキめ。でも少し興味がある。
徹
蓮
酔いに任せて、アパートの部屋に連れ帰る。 帰った後も酒を摂取し、何を話したかも覚えていない。気づけば徹は潰れて眠った。
朝
徹
目を覚ました瞬間、頭痛と共に身体の痛みに顔を歪める。 隣を見ると静かにこちらを見つめる少年。
徹
徹
ふと鏡を見ると、首元に残る歯型、腕に刻まれた赤い痕。 彼の体を見ると、上半身裸で布団から顔を出し、微笑んだ。徹から見ると、その微笑みは不気味に感じた。 首元の歯型などに困惑していると、下半身に違和感が。
蓮
────…え?
徹
徹
徹
蓮
徹
徹
蓮
蓮
徹
徹
蓮
徹
蓮
こちらを見て持ち帰ったことを怒るどころか、徹のことを可愛いという始末。 この高校生何者?と徹は混乱した。
蓮
徹
蓮
徹
徹
徹
蓮
徹
徹
蓮
そういうと蓮は徹の手を握り、寄った。
徹
蓮
蓮
徹
徹
もう笑うしかなかった。でも何故だろう。 自然とこのガキに引き込まれていく俺がいる。
蓮
徹
蓮
蓮
徹
蓮が指さす先に2人で目を向けると、 古道具屋があった。 店内からはオルゴールのようなBGMが聞こえ、蓮が興味を示していたので徹も付き合ってやった。
蓮
徹
蓮
棚の上の方に座る洋人形や、面白い形の糸切りばさみ、リードを噛み合う猫の置物など沢山。
蓮
徹
一体何を買うのかは分からないが、徹はこういうものにあまり興味はないので蓮の後ろで会計を待つ。
蓮
このガキ、何を考えてるんだ?
徹
徹
蓮
徹
人通りの多い街の1部。商店街を現代化したような洒落た場所。 そこに女の子と横に並び「デート」していた。
女の子
徹
女の子
徹
徹
女の子
女の子
徹
女の子の頬にそっと手を触れて、顔を近づけ落ち着いたトーンでそう言った。 女の子はみるみる顔が赤くなっていき、うっとりした表情で徹を見つめ、周りに人がいないことを確認しキス待ち。
徹
徹がそっと顔を近づけると
蓮
背後で徹の背中にもたれる蓮がいた。
女の子
徹
蓮
蓮
蓮は後ろから徹に抱きついた状態で、女の子の方を冷徹な目をしながらも微笑んで言った。
女の子
女の子
女の子
女の子は勢いでそう言って走り出し、その場を通り過ぎて行った。
徹
蓮
蓮
蓮が徹の方を見ると、徹はまだ女の子の行ってしまった方をぼーっと見ていた。
蓮
徹
徹
ちらっと見ていたのを気づいて、笑顔でおめでとうと言う。 まるで○○○人目のお客様〜のような数え方をした。
蓮
徹
徹
蓮
徹
言われるがまま着いてきた場所は少し一通りの少ない場所にあるアパートの一室。蓮の家という訳でもなさそうだ。
徹
蓮
蓮
徹
徹
蓮
徹
蓮
蓮
間を置いたあと蓮は徹の方を見て微笑みながら、ぎゅっと絞めつけるように手首を掴んだ。
徹
蓮
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