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長い、長い夢を見ていた そこには今は亡き父親がいて、必死の形相で幼い私を見つめていた 夢とは不思議なものだ 今の自分の意識は目の前に起きていることを俯瞰するような視点なのである 私は周囲の状況を数秒間観察した後にはっと息をのんだ 父親の下半身ががれきにつぶされてしまっていたのである その光景に絶句していると父親が言葉を口元から絞り出した
墨田 利久
あいにく父親が言った誰かの名前は聞き取れなかった そして幼い私はかつてわたしがそうしたように否定をした
墨田 恵子
これは過去の記憶そのもの。 あの悪夢の10年前の時に私が遭遇したことそのものである
???
墨田 恵子
私の名前を呼び、逃げるように促す声の主は過去の私の右隣にいた 顔は見えなかった
すると私を呼んだ声の主は過去の私の頬をパシンと叩いた
???
???
その少年の声には聞き覚えがあった だが誰かはわからない。 いったい誰なんだ。 いったい誰が過去の私の隣にいるのだ。 私が知っている子なのか? 私の友達だったのか?
そしてなぜ
私は
その子を全く覚えていないのだ?
墨田 恵子
墨田 利久
墨田 利久
???
暗転
次に目を開けたとき、私の目には見覚えのない真っ白い白色の天井が映っていた 頭の芯にはまだ鈍い痛みが残っていた
墨田 恵子
そう思った瞬間に、教室で謎の頭痛に襲われたこと そしてそれが原因で意識がなくなったことを思い出した
墨田 恵子
保健室の先生
保健室の先生
墨田 恵子
墨田 恵子
保健室の先生
先生が出て行った後に保健室の中を興味本位で見まわした 今までに一度も入ったことがないのだから仕方のないことだろうと思う
そしてしばらく見まわして、満足した後、急な頭痛のことを考え始めた
墨田 恵子
語尾が濁ったのは先ほど見ていた夢を思い出したからだ 聞き覚えのある不思議な声 物腰柔らかなしゃべり方 ..どれも転校生の子と共通点があったからだ
墨田 恵子
そこまで結論が出たところで保健室の先生が戻ってきたので、考えるのはそこそこにもう一度瞼を閉じた
教室に戻るとみんなからもう大丈夫?とか病気じゃなかった?等の質問が一気に飛んできたので少し戸惑いながら「もう大丈夫だよ」と返事をして自分の席に戻った すると一番心配してるであろう奴からの猛攻が迫ってきた
靖宮 遥
靖宮 遥
墨田 恵子
滝川 修一郎
墨田 恵子
友人たちに無事を伝えた後、国語の先生が入ってきたので室長の号令に従って起立、礼をして授業が始まった
午前中すべての授業が終わりみんなが机をくっつけ昼食を取り始めようとしたタイミングで転校生の彼ー坂嶋慶太が話しかけてきた。
坂嶋 慶太
墨田 恵子
坂嶋 慶太
墨田 恵子
靖宮と滝川には少し行ってくると伝え、私は坂嶋についていき、私たちの教室がある3階と2年生の教室がある2階の階段の人気のない踊り場についたところで坂嶋か立ち止まってこちらを向き、口を開いた
坂嶋 慶太
いきなりの変な質問に戸惑いながら
墨田 恵子
と答えた すると坂島はやはりという顔をしながら
坂嶋 慶太
墨田 恵子
聞いたことのない名前を彼は言った
すると少年はこちらを向きなおし言葉を発した
坂嶋 慶太
坂嶋 慶太