TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

長い、長い夢を見ていた そこには今は亡き父親がいて、必死の形相で幼い私を見つめていた 夢とは不思議なものだ 今の自分の意識は目の前に起きていることを俯瞰するような視点なのである 私は周囲の状況を数秒間観察した後にはっと息をのんだ 父親の下半身ががれきにつぶされてしまっていたのである その光景に絶句していると父親が言葉を口元から絞り出した

墨田 利久

恵子、、逃げなさい
&$%君と一緒に,,早く,,!

あいにく父親が言った誰かの名前は聞き取れなかった そして幼い私はかつてわたしがそうしたように否定をした

墨田 恵子

嫌だよ,,お父さんと離れたくないよぉ,,

これは過去の記憶そのもの。 あの悪夢の10年前の時に私が遭遇したことそのものである

???

恵子ちゃん!早く逃げよう!
もうそこまで感染者が迫ってきているんだ!

墨田 恵子

嫌だ!私はお父さんが行くまでここを離れないもん!

私の名前を呼び、逃げるように促す声の主は過去の私の右隣にいた 顔は見えなかった

すると私を呼んだ声の主は過去の私の頬をパシンと叩いた

???

そんなことを言っていても仕方がないだろう!
君はお父さんの希望なんだ!
お父さんの希望まで潰えさせる気なのか!?

???

今は君自身の事を最優先に考えるんだ

その少年の声には聞き覚えがあった だが誰かはわからない。 いったい誰なんだ。 いったい誰が過去の私の隣にいるのだ。 私が知っている子なのか? 私の友達だったのか?

そしてなぜ

私は

その子を全く覚えていないのだ?

墨田 恵子

グス..グス..分かった..
お父さん,,後で絶対会おうね...
絶対だよ,,?

墨田 利久

ああ、、絶対会いに行くとも、、

墨田 利久

それじゃあ&$太君..娘を頼んだよ..

???

分かりました..

暗転

次に目を開けたとき、私の目には見覚えのない真っ白い白色の天井が映っていた 頭の芯にはまだ鈍い痛みが残っていた

墨田 恵子

ここは一体..?

そう思った瞬間に、教室で謎の頭痛に襲われたこと そしてそれが原因で意識がなくなったことを思い出した

墨田 恵子

そういえば..なんであんな頭痛が急に来たのかしら..?

保健室の先生

あれ?
気が付いた?

保健室の先生

急に倒れたって聞いたから救急車呼ぼうかと思ったけど意識が戻ってよかったわ
気分はどう?

墨田 恵子

はい..大丈夫です
でも次の時間まで休ませてもらってもいいですか?

墨田 恵子

まだちょっとだけ頭痛がするので

保健室の先生

もちろんいいわよ
じゃあそう先生に伝えてくるわね

先生が出て行った後に保健室の中を興味本位で見まわした 今までに一度も入ったことがないのだから仕方のないことだろうと思う

そしてしばらく見まわして、満足した後、急な頭痛のことを考え始めた

墨田 恵子

でもなんで転校生の子の顔を見たら急に頭痛がしたのかしら..
あの子とは今まで接点も..なかった..はず

語尾が濁ったのは先ほど見ていた夢を思い出したからだ 聞き覚えのある不思議な声 物腰柔らかなしゃべり方 ..どれも転校生の子と共通点があったからだ

墨田 恵子

そんなわけないわよね..
..でも後で彼に聞いてみたほうがよさそうね

そこまで結論が出たところで保健室の先生が戻ってきたので、考えるのはそこそこにもう一度瞼を閉じた

教室に戻るとみんなからもう大丈夫?とか病気じゃなかった?等の質問が一気に飛んできたので少し戸惑いながら「もう大丈夫だよ」と返事をして自分の席に戻った すると一番心配してるであろう奴からの猛攻が迫ってきた

靖宮 遥

け”い”こ”ーーーー

靖宮 遥

大丈夫だったの!?
もう授業受けに来て大丈夫なの?!
もっと休まなくても本当に大丈夫!?

墨田 恵子

大丈夫よ...でも心配ありがとう
今はもう何も問題ないわよ

滝川 修一郎

遥めちゃくちゃ焦ってたもんなぁ~
「恵子死んじゃったらどうしよう..」とか涙目になりながら授業受けてたんだぜ
でもまあ特段問題なさそうで本当によかったよ

墨田 恵子

滝川もありがとう

友人たちに無事を伝えた後、国語の先生が入ってきたので室長の号令に従って起立、礼をして授業が始まった

午前中すべての授業が終わりみんなが机をくっつけ昼食を取り始めようとしたタイミングで転校生の彼ー坂嶋慶太が話しかけてきた。

坂嶋 慶太

墨田さん、ちょっといいかな?

墨田 恵子

今は大丈夫だけど..どうかしたの?

坂嶋 慶太

少し君に話したいことがあるんだ。
ちょっとついてきてほしい

墨田 恵子

..わかったわ

靖宮と滝川には少し行ってくると伝え、私は坂嶋についていき、私たちの教室がある3階と2年生の教室がある2階の階段の人気のない踊り場についたところで坂嶋か立ち止まってこちらを向き、口を開いた

坂嶋 慶太

君は...僕のことを覚えているかい?

いきなりの変な質問に戸惑いながら

墨田 恵子

ごめんなさい..あなたのことは知らないの..

と答えた すると坂島はやはりという顔をしながら

坂嶋 慶太

やっぱりそうか..アポロジクスのやつらなんてことをしてくれたんだ..

墨田 恵子

その..アポロなんとかって..?

聞いたことのない名前を彼は言った

すると少年はこちらを向きなおし言葉を発した

坂嶋 慶太

君は..

坂嶋 慶太

10年前君の家族に何があったか気になるかい?

一度終わった世界で再び君と

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

19

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚