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ドナテラ・デリデシオ
ドナテラ・デリデシオ
ドナテラ・デリデシオ
そう言いながら、ドナテラは店の戸を開け、開店の準備をするのだった…
ドナテラ・デリデシオ
しかし、ドナテラは飴玉型の水晶石。 通称「キャメリア」が暗い紫色に染まっている事に気づいた。
ドナテラ・デリデシオ
ドナテラ・デリデシオ
ドナテラが暗い紫色に染まった「キャメリア」を覗いてみると、 そこには、鏡に映った自分を見て憂鬱そうな顔をしている少女が居た…
有紗
そう鏡を見て溜め息を吐くのは 「清沢 有紗」という名の女子だった。
有紗
有紗
どうやら彼女は、運動をしてもあまり顔の浮腫みが取れていない様で… 男子からそんな風に自分の顔を茶化されたそうだ。
ドナテラ・デリデシオ
有紗
そう言うと、有紗は顔のスキンケアを始めたのだった…
─小学校。
秀
有紗は男子に、そんな心無い言葉を言われた。
有紗
彼女はか細い声でそう返したが、男子は聞こえてないフリをして、 有紗に対しての悪口を言い続けていた。
ドナテラ・デリデシオ
秀
真由美
男子以外に、女子もそのいじめに入ってきた。
有紗
有紗の瞳には、大粒の涙が溢れていた。
真由美
秀
ドナテラ・デリデシオ
─下校時。
有紗
彼女は涙目で、家路に着いていた。
しかし、そんな彼女だったが、 ある建物が目に着いた。
有紗
そこには、様々な草花や果実が実った木が生えた庭があり。 その少し奥には、木造の家の様な建物があった。
有紗
その建物を怪しんでいた有紗だったが、少し立ち止まってみると、建物からは優しい匂いが漂って来るのにに気づいた。
有紗
そんな匂いを嗅ぐと、さっきまで建物を怪しんでいた有紗は、 釣られる様に庭へと向かって行った…
有紗
建物の中には、『チリチリーン』と、 高いベルの音だけが響いた。
有紗
そう有紗が思っていると、カウンターから女性らしき声が聞こえてきた。
ドナテラ・デリデシオ
有紗
その女性は、ブロンドの髪、長い睫毛にサファイアの様な青い瞳… 顔も服装も、全てが海外セレブの様に美しかった。
有紗
少し動揺していながらも、有紗は恐ろしさよりもその女性の美しさに驚愕していた。
ドナテラ・デリデシオ
有紗
ドナテラ・デリデシオ
そう言うと、店主らしき女性は 『濃い赤色をした飴玉』が1粒だけ入った透明な小袋を差し出した。
有紗
ドナテラ・デリデシオ
ドナテラ・デリデシオ
「えへへ」と笑う様に、女性は微笑みを作った。
有紗
有紗
そう思いながらも、有紗はその『ビューティー・ミンティー』が入った小袋を受け取った。
ドナテラ・デリデシオ
有紗
内心、有紗はラッキーと思っていた。 店主らしき女性も気さくだし、悪い人じゃないのかも…そう思っていた。
その②に続く…!