あーあ
神様って不平等だ
nakamu
nakamu
あんな優しい人をこの世から消してしまうんだもの
きんときと俺は幼なじみで、
一緒にいない日はないくらいの仲良しだった
きんとき
nakamu
きんとき
nakamu
きんとき
きんとき
そんなこと言われた時でさえ、俺の隣にはいつも彼がいた
nakamu
きんとき
きんとき
nakamu
きんとき
きんとき
nakamu
きんとき
きんとき
nakamu
ほんとはモヤモヤしていたんだ
心がギュッと締め付けられる感覚
こういうの、なんて言うんだっけ?
nakamu
親友がいなくなると言うか、取られる気がしてるんだろう
nakamu
当然そんな感情は押し殺して
nakamu
なんて言った
とは言うものの、きんときの話を上手く飲み込めなかった
きんとき
nakamu
いつしか、彼のことを避けるようになっていた
きんとき
nakamu
胸がズキっと痛んだ
nakamu
まだ嫉妬してるのかな…
それとも___
nakamu
いや、
nakamu
きんとき
nakamu
1人で教室に座っていると、きんときが喋りかけてきた
きんとき
きんとき
nakamu
きんとき
「君が欲しい」って言いたかったな
nakamu
きんとき
nakamu
きんとき
きんとき
nakamu
nakamu
きんとき
nakamu
nakamu
nakamu
きんとき
nakamu
nakamu
やっぱり君の隣は俺で
俺の隣は君じゃなきゃダメなんだ
きんとき
きんとき
きんとき
nakamu
nakamu
きんとき
nakamu
きんとき
きんとき
nakamu
きんとき
微笑んだ彼の顔は、とても眩しかった
でも、考えもしなかった
これが彼との最後の会話だなんて__
nakamu
nakamu
冷えきった彼の体はビクともしない
nakamu
nakamu
静かなはずの病室で、俺は1人泣きわめいた
nakamu
nakamu
nakamu
きんときはその日、俺が頼んだ駄菓子を買いに行った
買ったあと、飲酒運転したトラックに轢かれたという
nakamu
nakamu
nakamu
きんときが横になっているベッドのそばの机に、何かあるのに気づいた
nakamu
nakamu
nakamu
nakamu
nakamu
「nakamuへ」
と書かれた封筒らしきものは、間違えなくきんときの字だった
nakamu
「nakamu 改めてお誕生日おめでとう! もうnakamuも18歳か〜 早いねー!笑 2歳の頃からずっと一緒だったのに、もうこんな経ったなんてびっくり笑」
nakamu
思い出して、涙が込み上げてくる。
「あと、ずっと言いたいことがあったんだけど、手紙で言うね。 手紙で言うのもかっこ悪いからこれ渡す前に口で言ってるかも笑」
nakamu
nakamu
その次に書かれてたのは衝撃の言葉だった
「ずっと前から好きでした。」
nakamu
何回も読み返す
けどそこには"好き"の2文字がきちんと書かれていた
nakamu
nakamu
「中学の時かな〜、 好きだって気づいたの。 女子とnakamuが話してるとこ見て嫉妬してたな〜笑 nakamuは気づいてないと思うけどずっとアピールしてたからね?笑」
nakamu
nakamu
笑いながらも涙が止まらない
好きな人に好きって言われたんだもの
「良ければ俺と、付き合ってくれませんか?」
「なんて無理か笑」
nakamu
大好きな君と___
nakamu
彼をこの世から消してしまうなんて
優しくて、かっこよくって、愛おしい彼を
nakamu
頭の中は、きんときに会いたい一心だった
nakamu
病院は4階
nakamu
君がこの行動を泣いても、怒っても
俺は自分のしたことを悔やむことはないだろう
nakamu
「待っててね。」