二年間同棲していた彼が他界した
大喧嘩をした日、
交通事故に遭った。
本当に突然の出来事だった
その日は付き合って三年目の
記念すべき夜だった。
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○○
竜胆
しかし、仕事が長引いてしまい
約束の時間に帰宅する事が出来ず
折角竜胆が作ってくれた
手製の料理が冷めてしまい
台無しになった
○○
いつも通り軽く詫びを入れて
事を終わらせようとしたが
その日の彼はいつもとは違い
私に対してキツく当たってきた
竜胆
竜胆
竜胆
竜胆
竜胆
竜胆
○○
○○
丁度その時
私は気分も優れず
仕事のストレスもあってか、
そんな彼と話している内に
強烈な怒りを覚え
つい言ってしまった
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○○
○○
竜胆
彼は黙った
少しの間の後で
私も言いすぎたと思い
黙って席をたち
界隈を散歩して頭を冷やそうと思い
一旦家を出た
いつも通う小さな喫茶店で
30分少々の時間を潰した
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そんな彼の気持ちを思うと
明らかに私の振る舞いは
最悪だった
身勝手な自身を忘れ、
改めて彼に謝ろうと思い
家に向かって歩いた
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○○
しかし、彼はいなかった
料理も
携帯電話も
家に置いたまんまだった
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マメなあの人が 携帯電話を忘れるのは
とても珍しく
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近くにいるのかと思い
私は家を出て
浜辺を歩き回った
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公園の近くや空き地も見たが
彼の姿は何処にもなかった
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蘭
蘭
蘭
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蘭
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蘭
蘭
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蘭
蘭
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春千夜
春千夜
春千夜
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春千夜
春千夜
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春千夜
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春千夜
春千夜
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家に帰り
二時間が経過した
私はその時考えていた
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明日は休日だから
こんなことをするんだろう
………………と。
でも
それが彼との最後の夜だった
蘭
既読
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既読
蘭
既読
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既読
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既読
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蘭
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蘭
既読
事故現場は
家周辺の
一方通行の十字路だった
キキーッ🚗
竜胆
ドンッ
………………
即死だったそうだ
時刻は22:20分
私が家を出てから 10分が経過した
頃だった
その際彼が持っていた遺品は
缶コーヒーが一本
女性用のガウンジャケット
現金が120円
だということを聞かされた
私のガウンジャケット
まだ未開封の缶コーヒー
私の為のジュース代
細かな気配りの中に
彼の深い愛情と
暖かい優しさが感じられた
○○
○○
そんな事を考えていると
同時に私の目から
涙がとめどなく溢れた
改めて
竜胆の存在の大きさに気づいた
ただ
情けなくて
悔しかった。
𝑒𝑛𝑑
※続きはありません
コメント
11件
(`;ω;´)ブワッ
うわぁぁぁん!悲し過ぎ(´;ω;`)
これ見るの10回目だけど泣くゥ(´இ□இ`。)°