胡蝶しのぶ
あの、冨岡さん.......
冨岡義勇
.........何だ?
胡蝶しのぶ
や、やっぱり何でもないです!気にしないで下さい
義勇はしのぶに違和感を感じた
冨岡義勇
(昨日は胡蝶の様子がおかしかった......。何かあったのだろうか......)
胡蝶しのぶ
お早う御座います、冨岡さん
冨岡義勇
.....................
胡蝶しのぶ
あらあら、何故無視するんですか?そんなだから皆さんに嫌われるんですよ?
冨岡義勇
俺は嫌われてない
胡蝶しのぶ
それはそうと冨岡さん。お腹、空いていませんか?
冨岡義勇
.............空いていない
胡蝶しのぶ
そうですか、残念残念。せっかく貴方のために鮭大根を作ってきたのに
冨岡義勇
........っ!胡蝶!鮭大根があるのか!
胡蝶しのぶ
はい、ここにありますよ
冨岡義勇
く、くれるのか?
胡蝶しのぶ
ですが冨岡さんは今、お腹が空いていないのでしょう?
冨岡義勇
いや、空いている!
胡蝶しのぶ
......フフ、仕様のない人ですね。良いですよ、どうぞ
冨岡義勇
礼を言う........!
義勇は心底嬉しそうに笑った
胡蝶しのぶ
(別に、結ばれたいだなんて、思ってないし、思うわけがない)
冨岡義勇
どうしたんだ?胡蝶
胡蝶しのぶ
い、いえ。そんなことより、お味は如何ですか?お口に合うといいのですが
冨岡義勇
美味だ。大根の柔らかさがちょうど良く鮭の香ばしいさが
胡蝶しのぶ
解説はしなくてよろしいですよー
胡蝶しのぶ
(振り向いて欲しいだなんて、考えてもないし)
冨岡義勇
胡蝶、何か悩み事があるのか?先ほどから険しい顔をしているが.......
胡蝶しのぶ
なんでもありませんよ。
ほら、早く食べないと冷めて美味しくなくなりますよ
ほら、早く食べないと冷めて美味しくなくなりますよ
胡蝶しのぶ
(しっかりしなさい、胡蝶しのぶ。我を見失うな。生に執着するな。生きたいと、思うな)
冨岡義勇
...................
胡蝶しのぶ
どうしました?
しのぶは寂しそうに笑った
冨岡義勇
胡蝶
胡蝶しのぶ
はい、何でしょうか?
冨岡義勇
...............
胡蝶しのぶ
💢何か仰ったらどうですか?
冨岡義勇
................無理は、するなよ
義勇はしのぶの頭を撫でた 今にも泣いてしまいそうな赤子を慰めるように
胡蝶しのぶ
.........っ!な、何の真似ですか?冨岡さん
冨岡義勇
.....................
胡蝶しのぶ
はぁ..................っ、冨岡さん......
冨岡義勇
?
胡蝶しのぶ
お願いが、あるのですが.......
義勇は何も言わずにしのぶを見つめる
胡蝶しのぶ
あ、あの、抱擁......して貰ってもいいですか?
冨岡義勇
............っ!
胡蝶しのぶ
し、してくれたら、私も、頑張れますから........お願いします.......
冨岡義勇
それだけで、いいのか?
胡蝶しのぶ
あ、あと.....!ほ、褒めてください.....よく頑張ったな、と.......
冨岡義勇
............おいで、しのぶ
しのぶは義勇に近づき背中に手を回す
冨岡義勇
しのぶはよく頑張っている。しのぶは出来る子だ。しのぶは強い子だ。自信を持て。俺は、そんなお前を好いている
胡蝶しのぶ
あ、あの.......無理に言わなくても
冨岡義勇
本気だ。俺は胡蝶が好きだ。だから、酷ではない
胡蝶しのぶ
あの......流石に恥ずかしい、です
冨岡義勇
しのぶ、好きだ。恋仲になって欲しい。勿論、無理にとは言わない。返事もしたくないならしなくていい
胡蝶しのぶ
..............私も、義勇さんのこと、お慕いしております。なので、あの............まさか両思いだとは、思わなくて....その、嬉しくて、何て言えばいいか...........
冨岡義勇
そうか、良かった。しのぶ、此方を向いてくれ
胡蝶しのぶ
?.......__っ!
義勇はしのぶに触れるだけの口付けをした
胡蝶しのぶ
........〜〜〜〜〜〜〜ッッ!!
冨岡義勇
これからも、よろしくな。しのぶ
胡蝶しのぶ
うるさい黙ってください喋るな莫迦!
冨岡義勇
............
胡蝶しのぶ
....................ふ、不束者ですが............何卒、宜しくお願いします...........っ






