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作者(みかんぼ〜)
作者(みかんぼ〜)
作者(みかんぼ〜)
作者(みかんぼ〜)
作者(みかんぼ〜)
作者(みかんぼ〜)
アソビ
アソビ
作者(みかんぼ〜)
作者(みかんぼ〜)
外は地獄みたいな暑さだった。日差しは肌を焼くように痛く、風は熱された砂をまき散らすように熱い。歩くだけで汗が噴き出し、息苦しくなるほどの猛暑。
……のはずなのに。
アソビ
カンターヴィレの館の周辺は、まるで別世界みたいに快適だった。空気は軽く、風は心地いい。屋敷の中にいればなおさらだ。まるで、山の中にでもいるみたいな涼しさだ。
アソビ
さすがに不思議になって、館の周辺を歩き回ってみた。庭、井戸、温室、裏口……どこを見ても、特別な仕掛けがあるようには思えない。
アソビ
アソビ
バリトン
アソビ
バリトン
バリトン
アソビ
バリトン
バリトン
アソビ
バリトン
アソビ
バリトン
アソビ
アソビ
バリトン
アソビ
バリトン
アソビ
バリトン
アソビ
バリトン
アソビ
数日後……
バスは猟友会の集まりに顔を出していたのだが、そこでとんでもねぇ代物を手に入れちまったらしく見せびらかしてきた。
バス
アソビ
バス
バス
バスはバリトンと俺の前に、それを誇らしげに掲げてみせた。手のひらにすっぽり収まる小ぶりな砂時計で、中には淡い青色に輝く砂が収まっている。 金属のフレームには何やら古い文字が刻まれており、それなりに高級感もある。
アソビ
バリトン
バス
バリトン
そんな話をしていると、テナーが神殿から帰ってきた。彼は、バスの手中にある砂時計をじっと見つめたまま、なぜか懐かしそうな表情をしている。
カウンターテナー
アソビ
カウンターテナー
バリトン
カウンターテナー
カウンターテナー
バス
アソビ
カウンターテナー
カウンターテナー
カウンターテナー
カウンターテナー
カウンターテナー
アソビ
バス
バリトン
カウンターテナー
アソビ
カウンターテナー
カウンターテナー
カウンターテナー
バスが持って帰ってきたのは、便利な道具なんかじゃなかった。 むしろ、人間を壊すための道具じゃねぇか。
バス
バリトン
アソビ
バス
俺たち3人は同時に、テナーの手の中の砂時計をじっと見つめた。 ──魔道具ってのは、度し難いものもあるということを。
魔道具ってのは、本当に恐ろしい。
あの『セレンティアの砂時計』の一件で、俺はそれを改めて痛感した。 バリトンも同じ考えだったのか、あれ以来、館の魔道具管理をさらに厳しくしているし、俺自身も迂闊に妙なものを持ち帰らないようにしていた。
それから数日後……
カウンターテナー
バス
カウンターテナー
バス
カウンターテナー
ガサゴソガサゴソ……
カウンターテナー
バス
カウンターテナー
カウンターテナー
バス
バス
カウンターテナー
カウンターテナー
カウンターテナー
バス
カウンターテナー
カウンターテナー
バス
カウンターテナー
バス
カウンターテナー
バス
カウンターテナー
バス
館の廊下を歩いていると、ふと聞き覚えのある声が聞こえてきた。 ──バスとテナーだ。 何やら言い合っているが、よくある小競り合いだろうと気にも留めず通り過ぎようとした。
──が、次の瞬間、俺の名前が飛び出した。
カウンターテナー
カウンターテナー
バス
バス
バス
アソビ
テナーの瞳が、一瞬揺れた。 ──分かっていないわけじゃない。 きっと、彼自身も気づいている。でも、それを認めたくない。だから、**「俺のため」**という大義名分を掲げて、自分を正当化しようとしている。
バス
バス
バス
バスがそう言うと、2人の間に沈黙が訪れる。 聞き耳を立てるのは良くないと分かってしまうけど、どうやら俺のことで揉めているのは確実だった。
カウンターテナー
バス
カウンターテナー
バス
アソビ
カウンターテナー
アソビ
カウンターテナー
バス
カウンターテナー
カウンターテナー
カウンターテナー
バス
バス
カウンターテナー
バス
カウンターテナー
バス
不穏な予感がして、そっとドアの隙間から覗き込むと、テナーが見たこともない魔道具を手にニコニコしていた。 嫌な予感しかしない……
カウンターテナー
……ちゃんとした道具? 俺の頭に、ある最悪のビジョンが浮かんだ。 テナーが俺に向かってその魔道具をかざす。 意識がふわふわと遠のいて、知らぬ間にテナーの思い通りにされて…… 気がついた時には、フリフリのドレスを着せられている。
アソビ
駄目だ。 気づけば、額に冷や汗が滲んでいた。
ま た こ れ か
アソビ
いや、前回はまだ「歌の影響」とか「催眠の副作用」とか、そういう言い訳ができた。 でも今回は違う。 完全に、最初から最後まで、テナーの私利私欲100%の催眠計画じゃねぇか!!!
アソビ
テナーの欲望が尽きるまで、俺は幾度となく催眠の餌食にされ、気がつけば「ほら、めっちゃ似合ってるよ!」とか言われながら、フリフリドレスを着せられる運命……。
アソビ
アソビ
アソビ
アソビ
アソビ
目が覚めた。 目が覚めると、見たことのない部屋にいた。
アソビ
状況が飲み込めず慌てて起き上がった途端、バランスを崩して盛大に転んだ。そのままべちゃっと床に落ちる。 痛い! 打った頭を押さえて辺りを見回すと、そこが可愛らしい部屋だと気づいた。ぬいぐるみや化粧道具……女性らしさあふれるもので統一された室内は、まるでおとぎ話の世界のお姫様の部屋のようだ。
アソビ
カウンターテナー
アソビ
カウンターテナー
アソビ
アソビ
カウンターテナー
アソビ
アソビ
カウンターテナー
カウンターテナー
アソビ
なんと俺は、あまりの絶望と恥ずかしさから、その場で気絶してしまったらしい。そしてそのままテナーの部屋までに運ばれ、目を覚ましたというのだ。
……ガチャッ
バス
アソビ
バス
アソビ
バス
アソビ
バス
カウンターテナー
バス
数分後……
バス
アソビ
バス
バス
バス
アソビ
バス
アソビ
俺はこくりと頷きながら俯いた。 ……うん、それは確かに嫌だ。テナーに余計な負担をかけてまで逃げようとするのは間違っている気がする。ここは大人しく従っておくか。
バス
アソビ
バス
カウンターテナー
アソビ
バス
カウンターテナー
バス
バスがジトっとした目で俺を見てくる。「だって」と言い訳しながら言葉を探すと、ふとテナーがそばに寄ってきた。 そして俺の耳元で囁く。
アソビ
カウンターテナー
その瞬間、心臓が大きく跳ね上がった気がした。まるで魔法でもかけられたかのように頭がボーッとしてきて……
……んぁ? あれ、オレ……? なんか、からだポカポカして…… あれれぇ、おかしいなぁ……
カウンターテナー
アソビ
カウンターテナー
アソビ
カウンターテナー
カウンターテナー
スリッと頬ずりされながら、優しく抱きしめられる。その心地良さに身を委ねていると……
アソビ
カウンターテナー
アソビ
カウンターテナー
俺の口から本来なら言うはずのない……いや、思ってすらいなかった言葉が零れ落ちる。それを聞いてテナーは嬉しそうに微笑むとさらに激しく手を動かした。俺はそれに合わせて身体をくねらせる。
アソビ
アソビ
まるで猫のように甘える俺。 こんなことありえないはずなのに、何故か違和感がない。おかしいなと疑問に思うけど、頭がぼーっとしてよく分からない。 それになぜかすごく幸せな気分。俺はそのままされるがまま身を委ねることにした。そうしてしばらくの間甘い時間を楽しんだ後、テナーは満足したように手を離して俺を解放した。
アソビ
アソビ
アソビ
カウンターテナー
アソビ
慌てて顔を両手で覆った。羞恥のあまり泣きたい気持ちになりながら俺はじたばたと暴れた。 一方、テナーは不思議そうに首を傾げていた。
バス
アソビ
カウンターテナー
アソビ
カウンターテナー
アソビ
バス
カウンターテナー
バス
カウンターテナー
バス
カウンターテナー
アソビ
カウンターテナー
カウンターテナー
バス
カウンターテナー
アソビ
バス
バス
カウンターテナー
バス
カウンターテナー
バス
アソビ
カウンターテナー
アソビ
アソビ
俺は恥ずかしさのあまりその場から逃げ出した。後ろから二人の笑い声が聞こえた気がしたが、聞こえないふりをしたのだった。