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すい
315
うり
うり
部屋の電気を消した静かな寝室
ベットの隅っこで小さく丸まってるところにいるやつの声をかけた
すると、布団がもぞもぞと動いて、綺麗な整った顔つきの男の子が顔を出す
暗闇の中で、あいつのルビーの宝石みたいな瞳が怪しく
だけどどこか寂しそうにこちらを見つめていた
ゆあんくん
ゆあんくん
うり
うり
うり
ゆあんくん
ゆあんくん
うり
うり
口をへの字に曲げてふてくされるこいつは、夜の世界を統べる高貴な吸血鬼
……の、はず
なのに、俺の前ではいつも、おねだりにくる子供みたいに生意気で可愛い
ゆあんくん
ゆあんくん
ゆあんくん
うり
ストレートで伝えてきた言葉に、胸の奥がドクンと跳ね上がる
こいつはただ飯(血)の好みの話をしているだけなのに、
まるで俺じゃなきゃダメだと言われているみたいで、顔が熱くなる
うり
うり
うり
ゆあんくん
ゆあんくん
さっきまでの寂しそうな顔はどこへやら
ゆあんくんは嬉しそうに目を輝かせて
ベッドの上をトコトコと這うようにして俺に近づいてきた
うり
うり
俺は観念して、寝間着の襟元を少し引っ張って首筋を差し出す
ドクドクと高鳴る自分の心臓の音が、静かな部屋にやけに大きく響いているように感じる
差し出された俺の首筋をじっと見つめながら、ゆあんくんがゴクリと喉を鳴らした
ゆあんくん
ゆあんくん
フワッと、ゆあんくんの体温が重なる
あいつの冷たい指先が俺の鎖骨のあたりに触れて、ゾクッと体が震えた
ゆあんくんの吐息が首筋に直接当たって、くすぐったい
目を瞑ってじっと耐えていると、チクッと小さな痛みが走った
うり
うり
ゆあんくんの鋭い牙が、俺の皮膚を優しく突き刺す
痛いのは最初だけで、すぐに頭がじんわりと痺れるような、不思議な感覚が襲ってきた
ちゅ、く、と静かな部屋に小さな音が響く
ゆあんくんは俺の体を細い腕でぎゅっと抱きしめながら、夢中で血を吸い上げていく
うり
うり
吸血鬼相手に、こんなに心臓をバクバクさせて
抱きしめられている体温が心地いいなんて思ってる
首筋から伝わってくるあいつの甘い気配に、俺の理性は溶けそうになっていた
ゆあんくん
しばらくして、ゆあんくんが名残惜しそうに唇を離した
あいつの口元には、一滴の赤い血が妖しく光っている
ゆあんくん
ゆあんくん
ゆあんくん
うり
うり
顔が耳の先まで真っ赤になっているのを見られたくなくて、
俺はわざとぶっきらぼうに言って、あいつから顔を背けた
すると、ゆあんくんはふふっと嬉しそうに微笑んで俺の頬を両手で優しく包み込んできて
急にこう言ってきた
ゆあんくん
うり
うり
ゆあんくん
ゆあんくん
そう言って、ゆあんくんは俺の額に、羽が触れるような優しいキスを落とした
うり
うり
ゆあんくん
ゆあんくん
あいつは悪戯っぽく笑うと、ベッドからふわりと飛び降りて
月明かりが差し込む窓辺へと歩いていく
風に揺れるカーテンの横で振り返ったゆあんくんの姿は、やっぱりどこか現実離れしていて
息を呑むほど綺麗だった
ゆあんくん
ゆあんくん
うり
うり
ゆあんくん
ゆあんくん
ゆあんくん
ひらひらと手を振ると
ゆあんくんの身体は夜の闇の中に溶けるようにして、静かに窓の向こうへ消えていった
静かになった部屋で、俺は首筋の小さな痕を指先でそっとなぞる
心臓の音は、あいつが去った後もずっと、トクトクと心地いいリズムで高鳴り続けていて
うり
うり
生意気な吸血鬼に、完全に心を掴まれてしまった俺の
特別で甘い夜の秘密_____
おまけ
うり
うり
日付が変わった深夜
月が綺麗に淡く光を帯びて部屋の一部を照らす
俺は布団に下半身を埋めながら、鍵を開けたままの窓を見つめた
夜風が、カーテンを静かに揺らす
うり
ただただ勘違いした大馬鹿じゃないか
そう思ったとき
ゆあんくん
ゆあんくん
部屋にある大きな窓に、毎日のように来ているあいつがいた
黒色の髪が月明かりによって宝石のようにキラキラと光って、風になびかれている
ゆあんくんは開けた窓から部屋に入ってきて
そのままトコトコと俺がいるベットに駆け寄って布団の上に体をあずけた
うり
うり
うり
ゆあんくん
ゆあんくん
ゆあんくん
ゆあんくん
ゆあんくん
ゆあんくん
ゆあんくん
悪戯っぽく微笑みながら、至近距離で覗き込んでくる
あいつの綺麗な顔が目の前にあって
また昨日のように心臓がトクトクと音を立て始めた
うり
うり
うり
うり
うり
急にこいつを目の前にすると、どうにも歯切れが悪くなってしまう
耳まで血が熱くなるのを紛らわすように、わざと大きな声を出した
だけど、
ゆあんくん
ゆあんくんはそんな俺の反応を楽しむように
そしてすべてを分かっているかのように優しく微笑む
ゆあんくん
ゆあんくん
うり
ゆあんくん
ゆあんくん
ゆあんくん
あいつは俺の寝間着の襟元に、冷たい指先でそっと触れる
その仕草に、背筋を甘い痺れが駆け巡った
うり
うり
ゆあんくん
観念して寝間着を少しはだけさせて首筋を少し差し出す
すると、ゆあんくんは満足そうに目を細めて俺の体に細い腕を回してきた
俺の体を気遣うように優しく触れる冷たい牙と、あいつの甘い吐息
チクッ、と音を立てて、牙が皮膚を指す
うり
牙が刺さった瞬間、また頭がじんわりと痺れるような感覚が襲ってくる
血を吸う小さな音が、静かな部屋に響く
ゆあんくんは夢中で俺の血を吸って
なぜか愛おしそうな顔をして抱きしめている腕の力を強めた
この世ではあまり認められていない吸血鬼
そんな相手に、こんなに心地がいいと思ってしまうなんて
やっぱり俺は、この生意気な吸血鬼に心を掴まれてしまっている
ゆあんくん
ゆあんくん
しばらくして、ゆあんくんが名残惜しそうに唇を離す
口元には、一滴の赤い血が月明かりを帯びて妖しく光っていた
ゆあんくん
ゆあんくん
うり
うり
ゆあんくん
ゆあんくん
ゆあんくん
うり
うり
うり
ゆあんくん
ゆあんくん
うり
絶対聞こえているはずなのに
ゆあんくんはそれを軽くかわしてしまう
こいつは本当に、ここにいるつもりらしい
驚いて目を見開く俺の隣で、あいつは布団に潜り込んでくる
ゆあんくん
そう言って、ゆあんくんは俺の額に、昨日よりも長くて優しいキスを落とした
うり
ゆあんくん
ゆあんくん
そう嬉しそうな顔をして、俺の腕に抱きついてきた
ゆあんくん
ゆあんくん
うり
こいつといると、本当に調子が狂う
腕に伝わるあいつの心地いい重みを感じながら、俺はゆっくりと目を閉じた
うり
生意気な吸血鬼と過ごすこの日々は、まだまだ続きそうだ
コメント
2件
もう、短編集じゃなくて、これを作りましょう(? おまけありがとうこざいます.ᐟ4んできますね(?
やばいこれめっちゃ好きなやつ!!! 吸血鬼ものの“拒否しつつも心開いてく”展開、解像度が高すぎる。うりの「鍵開けて待ってるって認めたくないけど認めてる感」とゆあんくんの「子供っぽいけど高貴な存在感」のバランスが絶妙。額へのキスが“お礼の魔法”って設定、めちゃくちゃ刺さったわ。続き早く読みたい🔥