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#暁山瑞希
ねる
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haru
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一歌
遥
一歌達は階段を駆け上がっていた
志歩が、そして自分たちがずっと恐れていた事態
自分たちが動けば咲希にまで火の粉が飛ぶ
そう思って耐えていた時間が、かえって咲希を一人にしてしまった
一歌
一歌
???
ふと、聞き覚えのある声が聞こえる
一歌
先輩
逆上した上級生が手を振り上げたその時
屋上の扉が、勢いよく蹴破られた
志歩
現れたのは、息を切らした志歩だった
志歩
咲希
冷たい風が吹き抜ける中、志歩は自分を取り囲む先輩たちの嘲笑よりも、隣に立ってしまった咲希の存在に、心を引き裂かれるような思いをしていた
志歩
志歩の脳裏を、数え切れない「もしも」が駆け巡る
一体、何を間違えたのか
ナイトコードのことを拒絶した時か
咲希に「もう友達じゃない」と冷たい言葉を投げつけた時か
それとも、幼いあの日、4人で一緒に楽器を弾こうと約束したあの時から、自分の選択はすべて間違っていたのか
咲希
凛とした声が、志歩の思考を断ち切った
かつて病院のベッドで、ただ窓の外を眺めていた「守られるだけの少女」の面影は、そこにはない
咲希
咲希
咲希
咲希
咲希は、決然とした動作でスマートフォンを掲げた
画面には、ナイトコードのグループ通話のアイコンが並び、接続時間が刻々と進んでいる
咲希
咲希
まふゆ
まふゆ
スピーカーから漏れ出たのは、この学園で知らない者はいない、あの「朝比奈まふゆ」の声だった
けれど、その声は学校で聞く聖母のような慈愛に満ちたものではなく、凍てつくような殺気を孕んだ、底冷えのする響きだった
先輩
志歩を追い詰めていた先輩たちの顔から、一瞬にして余裕が消え、青ざめた表情に変わる
類
類
続いて聞こえてきたのは、類の、いつもの優しく、けれど狂気を孕んだ艶やかな声だった
類
まふゆ
まふゆ
まふゆの淡々とした報告
それは、先輩たちにとっての社会的な「死」を意味していた
先輩
志歩
咲希
咲希
先輩
先輩
先輩は拳を振り上げて咲希達に目掛けて振り下ろす
彰人
咲希
その拳を、彰人はしっかりとキャッチした
先輩
彰人
彰人
先輩
一歌
遥
一歌と遥も駆け寄る
腰を抜かした先輩たちを冷ややかに見下ろし、咲希は志歩の手を強く、強く握りしめた
過去を焼き払い、新しい絆という火を灯した咲希の背中は、どんな太陽よりも眩しく、志歩の凍りついた心を溶かしていった