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放課後、彼はクラスの男子に呼び止められていた。
私は少し離れたところで、帰り支度をしながら聞こえてきた会話を、聞かないふりで聞いてしまう。
その一言で、嫌な予感がした。
…心臓が跳ねた。
うり
彼の声が、少しだけ高くなる。
笑い混じりの声。
でも、冗談じゃない空気。
うり
彼は一拍おいてから言った。
うり
のあ
その言葉が、胸に落ちて、少しだけ痛かった。
うり
彼は言葉に詰まる。
うり
その言葉が、余計に刺さる。
男子は肩をすくめて言った。
彼は何も返さなかった。
ただ、その場に立ち尽くしている。
私はカバンを持って、そっと教室を出た。
聞いちゃいけないものを、聞いてしまった気がしたから。
廊下を歩きながら、胸の奥がぐちゃっとする。
のあ
彼が追いかけてきたのは、階段の前だった。
うり
その声に、足が止まる。
うり
問い詰める声じゃない。
困ったみたいな、迷ってる声。
のあ
正直に答えた。
沈黙。
彼は視線を逸して、髪をくしゃっと触る。
うり
その一言が、予想外だった。
うり
否定じゃない。
言い訳でもない。
ただ、動揺してるのが分かる。
うり
小さな声。
私は首を振った。
のあ
それだけは、嘘じゃない。
彼は、少しだけ息を吐いた。
うり
安心した顔。
のあ
うり
彼が続ける。
うり
それが、今までで一番本音っぽかった。
好きって言わない。
付き合おうとも言わない。
でも。
離れるつもりも、なさそうだった。
うり
彼は小さく笑って、
うり
疑問形じゃない。
私は一瞬迷ってから、小さく頷いた。
のあ
彼氏じゃないのに。
でも、彼氏みたいで。
この距離が、一番苦しい。