独りの俺と11人の人気者

いってら～い

※今回、いじめシーン、微死ネタ(?)あり

※その他注意事項はプロローグへ

俺がそう言った瞬間、 じゃぱぱさんの表情が曇った気がした

“亡くなってるよ…”

そう言って彼は、 俺たちに資料を見せてくれた

その記事を読んで、 俺らは言葉が出なかった

そこには衝撃的な事実が書かれていたから

突如絶たれた霓百祭の開催

歴代実行委員長氏名にあった空白

先生たちの複雑な表情

学校行事の棚にもなかった過去の資料

『だから…もう“会えないんです”…』

もふくんがそう言った理由

バラバラだったピースが、今、繋がった

その時、じゃぱぱさんが立ち上がった

悔しそうに拳を握っている

そう声を荒げる彼の姿に、俺は思う

あぁ、彼も悩んでんだって

そして、俺らは彼に気づかせないと

君は“1人じゃない”って

そう言って彼は、俺らが声をかけるまもなく

リビングのドアを開けた

ｶﾞﾁｬｯ

そこにはもふくんが立っていた

そうだ…もふくん…聞いてたのかな…

　～6年前　霓百祭～

アイコンこれ↓　可愛くなっちゃった

兄さんの教室に向かおうとしたその時でした

ﾌﾟﾙﾙﾙ…ﾌﾟﾙﾙﾙ…

電話がかかってきたんです

アイコン↓　似てるけどもふくんじゃない！

唐突に不安が襲ってきたんです

＜おい！誰か屋上にいるぞ！

＜柵…乗り越えてないか…っ！

＜人が落ちたぞ！！

＜あれって…紫音！？

＜誰か救急車呼べ！

飛び降りる直前、 俺に向かって笑った気がした

飛び降りた瞬間からの記憶はなくて

気がついた時には…

看護師さんが気まずそうに俯いた

“もう目を覚まさないんだ”

もふ？楽しかった？

もふ…ごめんな…

大好きだよ

その後、優しい看護師さんたちが 俺を慰めてくれて

俺は泣き止んだけど心の傷は癒えないままで

夕方近く、親が来ました

でも…親はもう別人のようでした

“あなたが凌久みたいに 優秀になるのよ”

それから母さんたちは、俺に好成績を求めた

次第に友だちも減っていった

仲が良くて、味方だと思ってた友だちにも

～翌日～

ﾊﾞｯｼｬｰｰﾝ

“どうせ俺らのこと見下してんだろ？w”

裏切られた

友だちと話すのが 友だちを作るのが 学校に行くのが

怖くなった

私の悩みを聞いて あんな言葉をかけてくれたのも

もふくんがこんな過去を抱えてたから…

あの時、私の悩みに気づいたのも

先輩の名前を出したときに動揺したのも

俺の問いに曖昧に答えたのも

“心から”の笑顔じゃなかったのも

初めて会ったときから何かに怯えてたのも

全部過去を繰り返さないため…

未来は変わったのかなぁって…

きっと霓百祭を成功させてみせるから！

彼は笑った

“偽り”のない“心から”の笑顔で

“からぴち”に入らない？

俺がからぴちに…？

この人たちなら信じて良いのかな…

少し信じてみようかな

シーズン1 アイリスの蕾 ー完ー

アイリス 花言葉は「希望」

蕾 「まだ開いていない状態の花のこと」 「転じて、前途有望な若者」

2/6～2/14 定期考査のため、お休みいただきます

おつらい～

390タップお疲れ様でした そして、 シーズン1ありがとうございました

まだ未解決なもふとメンバーの悩み

発覚する事実

次回　新シーズン突入！！

425タップお疲れ様でした 次回もお楽しみに！