足音が響いてくる。
宮藤唯來
さあさあ…
宮藤唯來
この物語もじき、完結…
宮藤唯來
最後に解説といきましょうか
宮藤唯來
まずこの物語は密室劇ミステリーとなっております
宮藤唯來
外の世界から閉ざされた"山荘"という物理的密室と、登場人物が抱える"罪の記憶"という心の密室
宮藤唯來
その2つを同時に描くストーリーですね
宮藤唯來
実はこの物語には伏線があるんです
宮藤唯來
ではここで
宮藤唯來
伏線回収といきますか
宮藤唯來
封筒の「九人目の罪」
宮藤唯來
→蔭山ではなく"莉音"=彼女が罪を背負っていた象徴
宮藤唯來
「招待の主」
宮藤唯來
→すまない先生。罪悪感から皆を集めた
宮藤唯來
「事件の仕掛け」
宮藤唯來
→ブラックが全員に真実を思い出させるために演出
宮藤唯來
「真犯人」
宮藤唯來
→事故の"原因"はすまない先生。彼自身も記憶を封じ。
宮藤唯來
「蔭山の死」は"事故"ではなく
宮藤唯來
莉音を助けようとした蔭山をすまない先生が突き落としてしまった
宮藤唯來
すまない先生はその記憶を封印し、「事故」として生きてきた
宮藤唯來
しかし、罪悪感が限界を超え、"自分自身"に招待状を送ったのだ
宮藤唯來
ブラックはその「すまない先生の罪」を見抜く
宮藤唯來
真実を再現するための仕掛け
宮藤唯來
最終的に自らの罪を受け入れた
宮藤唯來
つまり、「事件」の犯人は外にはいない
宮藤唯來
"人は罪を忘れられない"。その心理そのものが犯人
宮藤唯來
次はこの物語のテーマについてお話しします
宮藤唯來
少し来てください
ある少女が手招きをする。
宮藤唯來
この物語のテーマについて話します
宮藤唯來
人は過去を完全には消せない
宮藤唯來
でも、語ることでそれは"物語"になる
宮藤唯來
最後にバナナが小説として事件を残すのは
宮藤唯來
「過去を封印する」
宮藤唯來
代わりに
宮藤唯來
「語り継ぐ」
宮藤唯來
そして読者(=貴方)がそれを読むことで"彼らの罪"が伝説になる
宮藤唯來
=救済の形になる
宮藤唯來
という意味になります
宮藤唯來
最後に題名解説です
宮藤唯來
題名に入っている蒼鴉というのは
宮藤唯來
「青いカラス」であり
宮藤唯來
青いカラスは孤独、罪人の象徴となる
宮藤唯來
けれど青は「再生」の色でもある
宮藤唯來
つまり、この物語は
宮藤唯來
「罪を抱えた九人が、再び"青"を取り戻すための物語」なんです
宮藤唯來
以上になります
宮藤唯來
如何でしたか?
宮藤唯來
ではまた、作者挨拶で会いましょう
宮藤唯來
…さようなら
少女がその場からゆっくりと去る。






