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コメント
3件
甘糖。さん、第3話後編、読ませていただきました! 「ゆーさん」って名付けるシーン、あの流れでそう来るのか…!って笑っちゃいました。蜜哉くんの「いいよ?」の覚悟と、幽霊の予想外の返しのギャップが絶妙でした。でも最後の「復讐、仇取り…」からの「期待してしまった」の一文がすごく刺さって。何もかも分からないまま、それでも縋りたくなる蜜哉の心情、とても丁寧に描かれていて惹き込まれました。続きが気になります✨
やがて2人の顔色は蒼白になり、ぴくりとも動かなくなった。それを確認した第壱位がするりと自身の黒もやを引き抜くと、2人の頭は重力に従うように鈍い音を立てて床へ崩れ落ちた。
沙衣 蜜哉
蜜哉は、ソファに無造作に投げられていたブランケットを手に取って2人の顔に投げ捨て、ほっと息を吐いた。
沙衣 蜜哉
自分よりずいぶんと背の高い第壱位に向けて呟いた。第壱位は何の反応も返さず、ただじっと蜜哉の方を見つめていた。それとも、どこか遠い別の場所を見つめているのか。
沙衣 蜜哉
中々手を出されないことに痺れを切らした蜜哉は、第壱位にそっと触れた。刹那、ドライアイスに手袋越しで触れたような寒気が走る。鳥肌が立ち、今すぐに離れた方がいいと脳が警鐘を鳴らす。しかし、蜜哉は第壱位を負けじと見つめ返した。誰に負けるのか、なんてことは分かりやしない。
第壱位
沙衣 蜜哉
第壱位
沙衣 蜜哉
第壱位
沙衣 蜜哉
予測していなかった言葉が返ってきて、思わず素っ頓狂な声を漏らした。第壱位は大型犬のように大人しくソファに座って返答を待っている。
沙衣 蜜哉
疑心半分、期待半分で返すと、第壱位は「そ~なんですね!」と満足げに笑った…はずだ。構造上、どこが顔なのかは分からないというのもあるが、親しみやすい系統だと思いたいというのもある。2人殺した後、男子高校生に向かってしっぽをぶんぶん振っている時点で親しみやすさとはかけ離れているけど。
第壱位
沙衣 蜜哉
第壱位
沙衣 蜜哉
第壱位
沙衣 蜜哉
何言ってるんだこの幽霊。と思いつつ、蜜哉は意外と真剣に考え始めた。第壱位だからイチはアレンジ性が無いし、黒いもやだからクロも何だかしっくりこない。
沙衣 蜜哉
第壱位
沙衣 蜜哉
第壱位
ゆーさん
ゆーさん
沙衣 蜜哉
ゆーさん
場が氷点下まで急落下する。蜜哉は「寒いなぁ。」と言いながらエアコンの設定温度を上げた。後ろから慌てたゆーさんの声が聞こえてくる。
沙衣 蜜哉
エアコンのリモコンを握り締めながら、そんな言葉が脳裏をよぎった。そもそも、義兄を殺したのは第壱位、目の前にいるのも第壱位だ。このゆーさんが、義兄を殺していようといなかろうと、今すぐナイフか何かを握るべきだ。
沙衣 蜜哉
どうしようもなく、期待してしまった。
ゆーさん
沙衣 蜜哉
推測が外れていたら?他人の空似だったら?この世には、自分と似てる人間が3人いるというのだから、その内の1人がこうして現れたのかもしれない。そしてもし、これが勘違いだったらーーもう、意味が無くなってしまう。
だから、僕は
ゆーさん
沙衣 蜜哉
沙衣 蜜哉
何を望んでいるか分からない幽霊に縋ってしまった。
【続】