ぼたん
ふふ。こんにちは。
ぼたん
今日はお店がお休みの日なの。
ぼたん
お休みの日だと、このはちゃんにお話を聞いてもらえないのが少し残念ね…。
ぼたん
だから、今日は皆様にお話をしようかと思ったの。
ぼたん
ふふ。突然ですが、皆様には付き合ってる人がいますか…?
ぼたん
いたら、素敵ね。
ぼたん
でも、付き合ってる人がいるからって浮気はダメよ。
ぼたん
そう…今からお話しするように…
ぼたん
浮気した人はこうなるのだから…。
隆史
浮気をしたのが彼女にばれて2週間。
隆史
ずっと連絡がなかった彼女がやっと部屋にあげてくれた。
隆史
でも、お互い気まずくて一言も口をきけないまま時間だけが過ぎていく。
隆史
僕はその空気に耐えられなくなってトイレに逃げ込んだ。
隆史
ふと脇みるとトイレットペーパーの端にペンで「真美より」と書いてあった。
隆史
なんだろう。どきどきしながら紙を引き出すと、
隆史
そこの彼女からのメッセージが書き込まれていた。
隆史
メッセージは何行にもわたっていた。
隆史
僕は紙を1行ずつ引っ張り出しながらかみしめるように読んでいった。
真美より
あなたは私を裏切った それは事実
でももうすべてリセットしていいと思うの
あなたと過ごした宝物のような日々
それが私にとって大切だと気づいたから
なにもかもぶち壊してしまうこと
許されないことだもんね
あなたが浮気していたことは
全部忘れてしまえるわ あの娘と
あなたとの関係もこれで帳消しってこと
にしてあげるお互いつらかったよね 私と
あなたは 十分に苦しんだからこれから楽
しんじゃおうよ 一緒にね
隆史へ
隆史
涙があふれてきた。
隆史
扉の外に真美が待っている気配がする。
隆史
早く出て行って彼女を抱きしめてあげよう。






