殺し屋として、兄弟として

目が覚めると見渡す限りの夜空

今やっと、自分が大けがして 倒れていることに気づいた

あぁ…そうだ

観覧車に乗ってて…それで……

なんで俺らに限って事故なんか…

じゃぱぱは無事？？

のあさんも乗っていたはず…

あの予知夢は… やっぱり……

ﾀﾀﾀﾀﾀ……

「きっと見つかる」

まだ行方不明なんだ………

俺が瓦礫で隠されて見つからなかったように

二人共どこかで瓦礫の下敷きになってる のかもしれない

よく見たらその人は体中びしょ濡れだった

じゃぱぱさん…ゆあんくん……

たっつんさん……

ビックリしすぎて柄になく勢いよく 立ち上がって怒鳴ってしまった

のあから電話が入り出てみたら 突然告げられて

その事故を起こした遊園地のチケットは俺が ゆあんを釣るために渡してしまった

……俺が…

どうする？

迎えに行くか？

いや、でも……

殺し屋組織のボスの俺がのこのこ大勢 人がいる場所に行けるわけがない

俺のこういうところが、 ゆあんとじゃぱぱを危険な目に 遭わせたんだろうな

体中あちこち包帯で巻かれて糸で縫われて ようやく終わった

じゃぱぱ…早く見つからないかな……

お願い…救助が遅れたら……もう、もう………

数時間後

…え、なんでこいつがいるの

いや、それよりも

じゃぱぱ…じゃぱぱ！！

なにがあったの？生きてるの？？

じゃぱぱは体中あちこちえぐれていて

腹部には、観覧車の窓の大きな破片かと 思われるものが深く突き刺さっていた

じゃぱぱ、死ぬ…？？

嫌だ…嫌だ！！

逝かないで…！

一筋の涙がこぼれた

あれから俺は病院に搬送され即入院

隣のベッドではじゃぱぱが点滴だの なんだのいろいろ繋がれた状態で眠っている

遊園地にだなんて、誘わなければよかった…

ごめんね…じゃぱぱ

ｶﾞﾗｯ

もふ先輩がじゃぱぱを見つけてくれたらしい

ボスに頼まれてわざわざ遊園地まで 探しにきてくれたそうだ

とりあえずお礼を言っておく

塩対応なの、じゃぱぱに怒られたし

言うんじゃなかった

ﾊﾞﾀﾝ…

俺は予知夢の能力を持ってるのに じゃぱぱを助けられなかった

意味ないじゃん…もう