レイ
ユウト
レイ
ゴウン…と重たい音がして レイが部屋の隅から引っ張り出してきたのは
錆びたバケツ。 中には、茶色く濁った液体。 その表面には、髪の毛、ちぎれた紙、カビのような塊が浮かんでいた。
ユウト
レイ
ユウト
レイ
レイはニコリと笑った
レイ
バシャ!!!
ユウトの頭が容赦なく水の中に沈められた
ユウト
暴れる。もがく。だが、首は後ろからしっかりと押さえつけられていた。 水の中には、ツルツルしたものが触れる。 ぬるい。臭い。目にしみる。
レイ
ユウト
喉の奥まで水が入ってくる。鼻からも、涙と水が逆流してくる。
ようやく頭を引き上げられた時には、 ユウトの顔はどろどろで、咳と涙と鼻水でぐしゃぐしゃだった。
ユウト
レイ
レイは、またユウトの髪を掴んだ。
ユウト
ズドン!!!
もう一度、水の中へ。 今度は、より深く、より長く
ユウト
でも、助けてくれる人なんて、いない。 この“教室”にいるのは、レイとユウトだけ。
数秒後 ユウトの頭はようやく引き上げられる。 がくん、と身体がぐったりして、涎を垂らしていた。
レイ
レイ
ユウト
レイ
レイ