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悠卯Side
現在時刻はAM6:00、トーストのいい匂いがする
ジャムは苺とチョコレート
飲み物は、甘いものが好きな可愛い片割れのために ホットココア
因みに、俺はミルクたっぷりのカフェオレだ
蝶桜悠卯
朝食の出来栄えに自画自賛しながら、 ゆっくり階段を登る
一つの扉の前に着くと口角が上がる コンコンっと数回ノックをしてから、部屋に入る
蝶桜悠卯
そういいながらも、返事がないのを見るに うちのお姫様はまだ夢の中らしい
一度ベットに近づいて覗き込むと、 そこには天使がいた
すぅすぅと可愛らしく寝息を立てて 体を丸めてぬいぐるみを抱きしめている様子ときたら
蝶桜悠卯
まぁ取り敢えず精神統一
あー――――――ぎゃんかわ、起こしたくねえ
そう思いつつも、うちの天使が遅刻するのはまずいし
折角のココアが冷めては俺が嫌だということでカーテンを開ける
蝶桜優希
すると太陽の光が眩しかったのか、優希が身を捩る
マジほんとにごめんね!!!! でも起きなきゃだから優希ちゃん!!!!
なんとか心を鬼にして、優希に声を掛ける
蝶桜悠卯
蝶桜優希
はぁ~、寝ぼけてる、好きです
蝶桜悠卯
蝶桜優希
まだまだ寝ぼけている妹に内心で悶えながら、 一度部屋を出た
優希Side
悠卯が部屋を出た音を聞いて数分後
徐々に意識が覚醒してきて体を起こす
蝶桜優希
ベットから降りて、クローゼットを開ける
アイロンがかけられてピシッとしたシャツと、 制服の灰色のスカートと赤いリボンを持って クローゼットを閉める
ネグリジェを脱いでから、シャツを着てスカートを履く
そして下にタイツを履いて、少し身なりを整えて部屋を出た
階段を降りてリビングに入ると、ココアとトーストのいい香りがして頬が綻んでしまう
蝶桜悠卯
蝶桜優希
蝶桜悠卯
冷めるから、と付け加えながら席を勧める悠卯に 素直に従いながら席に座る
いただきます
手を合わせながらそう口にして、 朝ごはんを食べ始める
蝶桜悠卯
蝶桜優希
蝶桜悠卯
蝶桜優希
そう言いながら、 苺ジャムをたっぷりのせたトーストを頬張る
蝶桜優希
蝶桜悠卯
そんなこんなで朝食を終えて、食器を片付ける
軽く化粧をしていると、悠卯がこっち、と手招きする
蝶桜悠卯
僕は簪が好きだ
でも、滅多にフードを外さないから 僕の好きな美しい簪が、他人の目に触れることはない
けれど悠卯にはそんなことは関係ないらしく、 好きなものつけよう精神なので
こうして毎朝髪を結ってくれては、簪を挿してくれている
蝶桜優希
揺れもの簪で、先の方には桜の飾りがある
蝶桜悠卯
そう言いながら座ると、木櫛が髪を優しく梳く
そうして綺麗に髪を編まれて、簪を挿してくれる
蝶桜悠卯
蝶桜優希
悠卯も髪を一つに結び、色違いのお揃いの簪をつける
すると丁度良く悠卯の携帯が鳴って、 携帯の画面を見てから口を開く
蝶桜悠卯
蝶桜優希
リボンを付けて、ブレザーを羽織る
パーカーを着てフードを被り、靴を履く
そして玄関のドアノブに手をかけて後ろを振り向く
行ってきます!
誰もいない家に、悠卯とそう告げてから家を出た