マネージャーしてます

※晴花ちゃん目線です

昔から𓏸𓏸は凄かった

だから一緒にコートに立つのは楽しくていつも試合はあっという間に終わってしまう

中学3年に上がった辺りから𓏸𓏸は少し変わった気がした

でも、気づかなかった

自分が𓏸𓏸の大好きな親友で相棒の首を絞めているなんて

それを知ったのも沙羅や莉央に言われてから

𓏸𓏸がバレーやめて1年ちょっと立った今、

やっと気づいた

自覚した瞬間、涙が込み上げてきた

自分は最低な人間だ

𓏸𓏸が言ってた言葉を思い出した

"莉央は𓏸𓏸を好きじゃない" それは私が莉央と𓏸𓏸を比べすぎたから

𓏸𓏸はすごいな、

後輩一人一人に丁寧に接して、尊敬されて

私の無茶にもすぐに対応してくれる、

それが試合中でも練習中でも

私も𓏸𓏸になりたい、

なれるかな？、もう遅い？

そんなことを一日中グルグルと考えていた

そして今に至る

※𓏸𓏸ちゃん目線に戻ります

バレーの音が響き渡る体育館

その端っこでゆっくりと昨日の出来事を話す晴花

さっきまで落ち込んだ顔をしていた晴花の顔がパッと明るくなった

私は知っている、晴花は逃げた私なんかよりもよっぽど強くて、賢いってことを

だって晴花は自分がした事に気づいて、謝れたから

そう言って合宿所に戻っていく2人を見ながらふと、

やっぱマネージャーになってよかったなって思えた

晴花に一区切りが着いたと同時に私と晴花達のドロドロした関係にも

区切りが着いた気がした

今日も今日とて、バレー馬鹿達に囲まれてます。笑

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