テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

時の流れは残酷だ

どれだけ足掻いても 止めることはできない

楽しい時も絶望に満ちた時も

平等にすぎていく

でも、平等に生きていても

苦しい時間は長く感じる

瀬凪は成長したのだろうか

小学校もあまり行かないまま 卒業までしてしまった

暴れてパニックになるのは おさまった

でも、それで治ったなんて言えない

瀬凪はまだ悲しみに暮れている

どうしても立ち直ることは 難しい

未だ無表情のまま

mtk

はぁ………

mtk

みんな、ご飯できたよ

hrt

へーい

ryok

はぁーいっ

瀬凪

…トコトコ(歩

2人はまぁほぼ同居状態

たまに家に帰るけど

ほぼほぼここに居る

mtk

せな、学校はどう?

今は中2の11月

担任の先生からずっと独りだとは 聞いている

瀬凪

普通。

mtk

そっ…か…笑

気難しい時期なのだろうか…

それとも過去が邪魔しているのか

やはりクラスには 馴染めないのだろうか

クラスにおそらく1人だけ、 家族がいない

友達はいて…欲しいなぁ…

瀬凪

瀬凪

はぁ………

もっくんは私の事を 心配しているのかな

学校の話を振ってきた

友達は…いない

もし作っても、私が殺される その時に。 巻き添えに遭うかもしれない

余計に他人を傷つけるくらいなら 最初からいない方がマシだ

でも、最初からいない事を願っても…

もっくんや、ひろにぃ、涼ちゃんまで

私のせいで傷つけてしまったら… どうすればいい?

瀬凪

あぁ…笑
早く…早く犯人が私を殺しに
くればいい話なのになぁ

瀬凪

どうせ殺されるんだから

今日はみんなと買い物に来た

mtk

瀬凪、服でも買おうか

瀬凪

分かった。

mtk

これとかーこれはどう?

そうやって見せて貰っても… なんの感情もわかない

瀬凪

うん、いいんじゃない

hrt

瀬凪っ〜

ryok

こっちも可愛いのあるよぉ〜

瀬凪

うん、そうだね

瀬凪

可愛いね

そんな、思ってもないことを 言ってみる

当たり障りのないことしか 私は言えない

mtk

……

いつからかもっくんの表情も 暗くなった

きっと私のせい

貴方には感謝をしてるけど… でもそれ以上に申し訳ない

mtk

せ、瀬凪…次は…

mtk

日用品買いたいから
着いてきてくれる?

瀬凪

うん

mtk

いやぁ、すっかり遅くなってた

hrt

いっぱい買ったもんなっ

ryok

そうだねー

hrt

あ!

mtk

え、なに?

ryok

どうした?

hrt

俺家帰らんと!

hrt

長らく帰ってない!?

ryok

あー確かに

hrt

そろそろゴキちゃんがいるかも

ryok

いやぁぁぁっ!そんなこと
言わないでって!

mtk

もー

mtk

今日は帰っときなよww

ryok

僕も帰らないと…

hrt

じゃあ一緒に帰ろーぜっ!

ryok

はいはい

mtk

じゃーねー

ryok

ばいばーい

mtk

あはは笑今日は帰るみたいだね

瀬凪

……

mtk

瀬凪…??

mtk

え、どこ見てるの…?

瀬凪の視線の先

そこは暗くて見えないけど

男性が立っているように見えた

それだけならまぁ…いいんだけど

家の目の前なんですけど…

mtk

あの〜

ぐいっ!(引

瀬凪

も、もっく…ん…

mtk

ん?どうした瀬凪?

声かえようと思ったけど止められた

瀬凪

お、お願い……待って……

mtk

へ…………?

そんなこと話していると

突然男性が振り返った

mtk

????

瀬凪

ひぃっ(怯

mtk

え?瀬凪……?

mtk

どうしたの!?

その男性は振り返って瀬凪をみるなり ニヤァっと不敵な笑みを浮かべた

その笑みを見た瞬間背筋が 凍りついたが

横にいる瀬凪の表情が ガラリと変わったのが分かった

あの時。君が手を差し伸べてくれたから

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

58

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚