三年生
おーい、白井澤、そろそろアップするってよ。
二年生の雪斗
わかりました。すぐ行きます。(ニコッと微笑む
三年生
裏の階段にいるから。
二年生の雪斗
了解です。
裏の階段
二年生の雪斗
おまたせしました。
三年生
遅いぞー。俺たちもうアップ終わったから。白井澤は階段ダッシュ5本な。
二年生の雪斗
分かりました。
淡々とこなしていく。
二年生の雪斗
(あと一本)
三年生
おつかれさま。
二年生の雪斗
ありがとうございま……す……
二年生の雪斗
ぇ………?
三年生
じゃーな。そのユニホームは俺がちゃんと着てやるから。
鈍い音とともに雪斗の意識が飛ぶ
二年生の雪斗
……(病院か…)
二年生の雪斗
………(誰も来てくれないよな。)
二年生の雪斗
屋上にでも行くか。
ベッドから降りる
二年生の雪斗
痛……
二年生の雪斗
(自分の体は痣だらけだった。)
二年生の雪斗
(長袖の服を着ても隠せないくらいに。)
病室の扉が開く
二年生の雪斗
………
三年生
よぉ、白井澤
二年生の雪斗
なんの、用ですか?
三年生
お前に礼を、と思ってなw
二年生の雪斗
………
三年生
お前がいなくなったから無事にレギュラー入りできたからなw
二年生の雪斗
そう、ですか
二年生の雪斗
次の大会も頑張ってください
三年生
おうwじゃあな
三年生は帰っていった。
二年生の雪斗
(学校…行きたくないなぁ)
それから僕は三年生の春が終わる頃まで学校には行かなかった。