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wt短編タイトル/ラムネと、空の椅子
死ネタ/br🍖×sm😊/BL/地雷さん🔙
なんでもありな方限定
すたーと。
シャワシャワシャワシャワシャワ
シャワシャ…ッ、/バリッ…(踏
スマイル
『蝉が五月蝿い』
僕はとある場所で立ち止まる
【駄菓子屋】
僕は夏が嫌いだ
頃 でもあの夏は好きだった
駄菓子屋だと思ってください
過去
スマイル
Broooock
スマイル
6年前。小5の夏
Broooock
スマイル
紫は赤にラムネを渡す
Broooock
しゅわッ
溢れ出る炭酸
Broooock
スマイル
二人で飲んだラムネ
二人で遊んだあの夏
大好きだった夏が
大っ嫌いな夏になってしまった
突然聞かされた彼奴の死
昨日まで、あんなにピンピンしていた癖に
現在
駄菓子屋の前に並ぶベンチ
片方には僕、もう片端には誰も座って居ない
風鈴がチリンと鳴る。
手に持ったラムネ瓶を傾けると
ビー玉がカランと音を立てて跳ねる。
スマイル
そう言っても、返事は無い
スマイル
当たり前だ。
もうアイツはここにはいない。
小5の夏
突然姿を消してから
ずっと。
ラムネを2本買う癖は今でも抜けない
1本は僕
もう1本は
今も変わらず空の椅子の上
スマイル
高校生になってもうすぐ17歳になる。
あの夏からもう6年も経った。
けど
あの時のまま
ここだけ時間が止まっている
スマイル
スマイル
スマイル
ビー玉の向こうで
ラムネが夕陽を透かしてきらめく。
隣の瓶は冷たいまま
結露の雫をぽたぽたと垂らしていた。
スマイル
風が吹いて椅子がギシッと小さくきしむ音がした
空のはずの椅子が
少しだけ沈んだように見えたのは
きっと…
スマイル
…多分。
でも
それでも
彼奴が居なくても
こうして話すだけで
少しは
スマイル
そう言って俺は瓶を傾けた
ビー玉の向こうに
あの頃の笑顔が見えた気がした
夕暮れの駄菓子屋
空の椅子と、ラムネの瓶が2本
今年の夏も
きっと
彼奴と一緒に。
おわり。