開いていただきありがとうございます! この作品は、保護者組(桃×黒)の 恋愛物語となっております! 本人様には全く関係なく、 全てフィクションのお話です。 また、少しキャラ崩壊が含まれます。 ご理解いただける方のみ続きをご覧ください。 ご理解いただけない場合は、 通報などをせず、速やかに ブラウザバックをしていただけると嬉しいです。
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ドアがパタンと閉じる。 俺は手に持っていたスマホをぶん投げて ソファに思いっきり倒れ込んだ。
ないこ
"まろよくそこまで察するよな、"
ないこ
心の中でまろがドヤ顔をかましてくる。 今にも「まろあにきっずなので!」と 言ってきそうな顔。クソムカつく。
ないこ
…と、いうか。
ないこ
何度か続いたくしゃみを思い出す。 確かに、一週間 あにきは寝室で寝ていない。 夏だから大丈夫と思ってはいたが、 空調を効かせていたら風邪を引くだろう。
ないこ
いい加減謝りたいと思う。 だけど、タイミングが 全く見つからないのだ。 その上風邪まで引かせたとなれば、 もう合わせる顔がない。
ないこ
結局、 脳内に浮かんだ一つのアイデアは、 ただのほんの少しに過ぎない 行動だけだった。
悠佑
ないこ
なんか俺泥棒みたいな 挙動じゃない…!?と 思いながらも、 抜き足差し足で作業部屋に入る。 時刻は深夜1時。 あにきはソファで寝ていた。
ないこ
手に持っていた毛布を そっとかけてやる。 びくともしないあにきを見て、 絶対に起きないことを確信した。 …よかったわ。 今起きられたら色々と気まずい。
ないこ
任務を遂行して、 俺は安堵のため息をつく。 このまま出ていこうかとも思ったが、 はたと俺は動きを止めた。
…これ、チャンスじゃない?
悠佑
ないこ
一週間ぶりに聞いたわ寝言!! 相変わらず可愛いな俺の彼女は!! …と、荒ぶった俺の心を落ち着ける。
作業部屋の机上にあったメモ用紙。 そっとシャーペンを取って、 なるべく丁寧な字で書いた。
「怒ってごめんね」
ないこ
よし…これで… 朝起きたらこの冷戦が 終わってることを望む…! というか、俺から終わらせる…っ!!
ないこ
俺史上最小の声でそう呟いて、 俺はまた抜き足差し足で 作業部屋を出て行った。
ないこ
ベッドに飛び込んで 俺は思わず声をあげる。 さっきあにきに毛布をあげたから、 このベットの上は何もない。 それをいいことに、 俺はひとしきり暴れてしまった。
ないこ
ここで恋愛歴の無さが顕著に出るとは。 あにきのためにもっと 恋愛を学ぶべきだった、と 俺は後悔し始める。 いやでもあにきが最初で最後の恋人がいいな。 じゃあやっぱ今のなしで。
ないこ
仰向けになってため息をつく。 空調の風がもろに当たってきた。 …いや、そりゃあにき風邪引くわ。 直で当たったらよくないもんな。
……あれ、ていうか。
ないこ
ふと、そんなことが頭に浮かんでくる。 よく考えれば当たり前のことだ。 …まあ俺体強いし大丈夫っしょ。
ないこ
俺はベッドに寝転んだまま スマホを見て明日の予定を確認する。 お、珍しくフリーじゃん。 歌みたでも録音しようかな…、 冷戦が終わってれば。
ないこ
そんな独り言を呟く。 終わらなかったらどうしようかな。
…と、その時。 なんだか物音がした。
ないこ
いや、物音っていうか。 足音…?
ドアが、開く。
悠佑
ないこ
そこには、 さっき運んだ毛布を持ったあにきが 俯いて立っていた。 俺は慌ててベッドから立ち上がる。
ないこ
次の瞬間には視界は真っ黒。 あにき絶対俺の顔に毛布かけてるだろこれ。
ないこ
悠佑
「急に何」と言いかけた俺の喉は、 あにきの可愛い声と 体に感じる体温で止まる。 顔にかかった毛布をずらせば、 毛布ごと俺に抱きついているあにきがいた。
悠佑
ないこ
悠佑
あにきが俺に額を押し付けてくる。 …いや可愛すぎるちょっと待って。
悠佑
ないこ
悠佑
ないこ
俺がちょっと笑いながら言えば、 あにきは俺から額を離し、 少し安心したような表情で俺を見る。 いや上目遣いっっっっ!!
…落ち着け、落ち着くんだ俺。 怒ったのはコップ割ったからじゃないだろ。
ないこ
悠佑
ないこ
にこ、と笑って見せれば、 あにきが安心したようにふわっと笑う。 いやちょっと待ってもう限界。
ないこ
悠佑
ないこ
悠佑
いやだって、ね!? 耳まで真っ赤でそのセリフはもう 可愛い以外の何者でもなくない!? 照れてんのにぎゅーやめないのもね!?
悠佑
ないこ
やべえダメージ食らった。 可愛すぎて吐きそう。
ないこ
悠佑
ないこ
相変わらず思慮深いあにき。 でも、少々強引にいけば折れるのを 俺はもう知っている。
俺はあにきを抱きしめるのをやめた。 少し寂しそうな顔になるあにきが ほんっっっっとうに可愛い。 今すぐ戻ってもう一回 抱きしめたくなるのを堪え、 俺は毛布を持ってベッドに寝転がった。
ないこ
悠佑
腕を広げれば、 あにきは顔を赤くしながら 俺の腕の中に入ってくれる。 その上から毛布をかけてやれば、 あにきは遠慮がちに俺を見た。
悠佑
ないこ
悠佑
ないこ
そう言ってぎゅうーっと抱きしめると、 小さく「うん」と返ってくる。 安心して眠いんだろうな、と 俺は少し口元を緩ませた。
ないこ
悠佑
ないこ
段々閉じられていく瞼。 それが愛らしくて眺めていれば、 すーすーと寝息が聞こえてきた。
ないこ
その瞼にそっと口付けをしたのは、 多分気づかれていないだろう。
コメント
3件
続きが楽しみです!
ライフがぁぁぁぃぁぁぃぁぁぁあ
はぁ、尊い、、