かなで
俺には父さんがいない 俺が4歳の時出ていった
そこからは母さんが女手一つで育ててくれた
疲れてるのに、俺のために毎日毎日働いて 急いで帰ってきて急いでご飯を作る
俺が話しかけたら丁寧に答えてくれて 無理やり笑顔を作る
俺は母さんがいるだけで幸せだ
だから母さんには幸せになってほしい
だけどある日
お母さん
そう言って母さんは男の人を連れてきた
お母さん
よしきさん
かなで
よしきさん
かなで
よしきさんと仲良くなるのに時間はかからなかった
よしきさんは毎日家に来て遊んでくれた
よしきさんといる母さんはとても幸せそうで 作り笑顔なんかじゃなく本物の笑顔を見せる
俺はそんな母さんを見るのがとても悔しくてとても嬉しかった
だから、いつの間にか俺もよしきさんを好きになっていて 心から安心できた
何日かしてよしきさんと住むようになった
そしてよしきさんの暴力が始まった
よしきさん
よしきさん
よしきさん
そう言って母さんの見えないところを何度も何度も殴り、蹴る
かなで
俺は言いたかった。だけど怖かった
母さんに言おうとしたけど母さんの幸せそうな顔を見ると とてもじゃないけど言えなかった
だって母さんの幸せを壊す方がよっぽど怖いから
だから俺は我慢をした。俺が我慢をすればみんなが幸せと思ったから
ある日学校でいじめがおきた
たいき
ひろと
そう言ってたいきはよしきさんみたいに暴力を振るった
誰にもみられないところを何度も何度も蹴って殴って
俺はとても怖かった。学校が唯一心を安らげる場所なのに...
だけど、そんなある日俺もいじめることになった
たいき
もし、ここで断ったら俺もいじめられる
そうとっさに思ってしまった
だから俺は
かなで
そう答えてしまった
たいき
たいき
かなで
ひろと
かなで
ボコッ!
あぁこんな気持ちだったんだ
人を蹴るととても気持ちいい
よしきさんもたいきもこんな気持ちで蹴ってたんだ
俺は何度も殴りつけた
ボコッ!ボンッ!
教室中に音が広がる
泣いている人もいる
だけど、俺には関係ない
ひろと
たいき
かなで
そんな声が聞こえた瞬間我に返った
俺は無感情に暴力をしていたのだ
かなで
ひろと
かなで
ひろと
そんなこんなで学校が終わった
帰り道、母さんとばったり会ってしまった
お母さん
俺は何も答えなかった。
だってもし、話をすると正直なことを言ってしまいそうだったから
涙がでそうだったから
もし、本当のことを言ってしまったら母さんの幸せが 無くなってしまうから
だけど、母さんがあることを言った
お母さん
かなで
お母さん
かなで
かなで
お母さん
俺は、母さんのこの言葉が悲しいようでとても嬉しかった
俺は母さんの幸せを壊してしまった。俺がいなければよかったのかな
よしきさんの言う通り俺は必要じゃなかったのかな
お母さん
この言葉が響いた
この言葉を聞いた瞬間涙が止まらなかった
そして家に着いた
家にはよしきさんがいた
俺はよしきさんと目が合った
その目は俺を睨みつけるような目でとても怖かった
お母さん
お母さん
お母さん
よしきさん
よしきさん
よしきさんは家を出ていった
すると母さんが笑顔になって
お母さん
かなで
だって、傷が見られちゃうから
この傷が治ったら一緒に入ろう
かなで
かなで
お母さん
お母さん
かなで
そして、俺は母さんと2人でずっぅーと過ごすことを決めた
その方が俺も母さんも幸せだから
どうでしたか?こういう話は難しいのであまり面白くないと思いますが ハートできればフォローもしてくれると嬉しいです!
今度はひろと側も書こうと思います!
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