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ガチャ

宍戸 秀星

後藤さん。よろしくお願いします

秀星は挨拶をし、高級車の後部座席へ腰を下ろした。

後藤

おかえりなさい、秀星様

後藤

秀星様は礼儀がなっていて素晴らしいですね〜

宍戸 秀星

いえ……そんなこともないですよ

車は走り始めた。

宍戸 秀星

後藤さん

後藤

はい?

宍戸 秀星

病院に行きたいのですが……

後藤

えっ

後藤

どうされたんですか!?

宍戸 秀星

……い、いや

宍戸 秀星

最近ある人のことを考えると胸がモヤモヤしてチクチクして__

宍戸 秀星

この症状はどうしたら治るのかと思いまして……

後藤

……ふふっ

宍戸 秀星

後藤

……すみませんっ、秀星様

後藤はバックミラー越しに秀星と目を合わせ、微笑んだ。

後藤

秀星様。その胸の痛みはどんな凄腕の医者でも治すことは出来ません

宍戸 秀星

なっ…

宍戸 秀星

う、嘘ですか?

後藤

本当ですよ

後藤

しかし安心してください

後藤

その症状はほとんどの人が経験しております

宍戸 秀星

……そうなのですか?

後藤

恋……聞いたことがありませんか?

後藤

きっと秀星様はその人のことが好きなんです

宍戸 秀星

………!

宍戸 秀星

『好き』…ということですか?

後藤

はい

宍戸 秀星

(朝桐先輩も俺は椿を好きなんじゃないかと言っていたな……)

宍戸 秀星

……そうなんですね

後藤

秀星様にも春が……!

宍戸 秀星

なんだか気恥しいです、後藤さん

後藤

ふふっ、すみません

後藤

秀星様。好きな人にはアタックです

宍戸 秀星

アタック?

後藤

待っていても現状は変わらないままです

宍戸 秀星

!!

後藤

アタックして、好きな人の心を鷲掴みにしてしまいましょう!

宍戸 秀星

……

宍戸 秀星

…っ、はい!

宍戸 秀星

精一杯努力してみます!

後藤

……秀星様はとてもその方のことを好いているのですね

宍戸 秀星

は、はい……!

樋口 椿

はぁ……

樋口 椿

(今日1日、海里さんと話せなかった)

樋口 椿

(……って俺1人グチグチ悩んでダサいなぁ)

樋口 椿

(こんなのまるで、俺が海里さんを好きみたいじゃん!)

朝桐 海里

椿ちゃん

声をかけられ、顔を上げる。

樋口 椿

海里さん!?

校門に寄りかかっている海里がいた。

朝桐 海里

待ってたよ、椿ちゃん

樋口 椿

な、なんで

朝桐 海里

………

朝桐 海里

謝りたい

樋口 椿

……え

海里は勢いよく椿に向かって頭を下げた。

樋口 椿

っ!?

朝桐 海里

昨日、いきなりキスしてごめん!!

朝桐 海里

あと変なこと言ってごめん!

樋口 椿

え、……

朝桐 海里

キモかったよね、男の先輩に急にキスされるとか__

樋口 椿

キモくなかったです!!!

海里は目を丸くさせ、顔を上げた。

朝桐 海里

……え?

樋口 椿

普通に気持ちよかったですし、全然キモくないです!寧ろ__

樋口 椿

(な、に言ってんだ俺えええ!!)

椿の顔はかあっと赤くなる。

朝桐 海里

……はは。マジ…?

樋口 椿

とと、とにかくキスのことは怒ってないです!

朝桐 海里

……良かったぁ…

樋口 椿

……

樋口 椿

でも、俺アレがファーストキスだったんですからね……

樋口 椿

どうせ海里さんはバンバンやってるのかもしれないけど__

朝桐 海里

え?

朝桐 海里

俺もファーストキス……

樋口 椿

えっ!?!?

樋口 椿

嘘ですよね!?あんなにキス上手かったのに!

朝桐 海里

そんな上手かった!?

樋口 椿

は、はい!

朝桐 海里

……なんか照れるね

樋口 椿

……は、はい

樋口 椿

あの……俺にキスしたのって秀星の顔を崩させるため…とかなんとか言ってましたけど……

海里は大きなため息をついた。

朝桐 海里

覚えてたか〜

朝桐 海里

まあ覚えてるよね〜

樋口 椿

??

朝桐 海里

あの時はイライラしてて我を忘れてたんだよ

朝桐 海里

確かに秀星のことを恨んでるけど

朝桐 海里

これからは椿ちゃんを使って恨みを晴らそうなんてことはしない

樋口 椿

恨み……

朝桐 海里

って、俺が一方的に恨んでるだけだけどね〜

朝桐 海里

あっちは完全無自覚

樋口 椿

片思いみたいですね

朝桐 海里

ぶっ潰すよ

樋口 椿

す、すみません

樋口 椿

2人が仲良くなることを願ってます

朝桐 海里

ばーか

朝桐 海里

そんな日来てたまるか

樋口 椿

ええ〜

すると、海里は椿の左手を握った。

樋口 椿

へ?

朝桐 海里

……

朝桐 海里

俺、椿ちゃんと秀星の出会いを見たんだ

樋口 椿

朝桐 海里

椿ちゃんが2階から飛び降りた…ってやつ

朝桐 海里

その時__

朝桐 海里

2人の左手の小指に赤い糸が結ばれているように見えた

樋口 椿

う、運命の赤い糸…的な?

朝桐 海里

そう

朝桐 海里

ただの幻覚じゃない気がして__

樋口 椿

……

朝桐 海里

……2人は特別な関係で結ばれてるの?

樋口 椿

……そっ、そんなことは__

朝桐 海里

……

朝桐 海里

秀星はαで、2人は「運命の番」……

朝桐 海里

なんて__

樋口 椿

ッ!!

朝桐 海里

……え?

樋口 椿

(やば、顔に出しすぎた__)

朝桐 海里

ま、…じで言ってんの?

樋口 椿

………

樋口 椿

はい

朝桐 海里

……あ、はは

朝桐 海里

マジ「運命」じゃん

樋口 椿

っ、

樋口 椿

でも俺は運命なんて信じてないです

樋口 椿

運命の番なんてほぼ迷信だし!

朝桐 海里

……?

朝桐 海里

なんで俺説得されてんの?

樋口 椿

……あれ

樋口 椿

なんでだろ

朝桐 海里

だからかぁ

朝桐 海里

秀星が「椿椿椿〜♡」ってなってんのは

樋口 椿

なっ!

樋口 椿

言い方!!

朝桐 海里

ホントにこんなんだしー

朝桐 海里

中学から秀星のこと知ってる俺から見ると、ビックリだよほんと……

樋口 椿

秀星は昔からあんな感じなんですか?

朝桐 海里

うん

朝桐 海里

ムカつくでしょ?

樋口 椿

樋口 椿

何も思いませんけど……

朝桐 海里

それは椿が奪われる側じゃないからだよ

樋口 椿

海里さんって……

樋口 椿

性格歪んでたりしますか?

朝桐 海里

おー

朝桐 海里

よく言われるぅ

樋口 椿

……ふふ

樋口 椿

あははっ

樋口 椿

歪んでても俺は好きですよ!海里さんのこと!

朝桐 海里

……っ

海里は目を丸くさせた後、椿の頭をガシガシと撫でた。

樋口 椿

うわっ

朝桐 海里

椿ちゃんは無防備だねぇ

朝桐 海里

運命なんてなかったら俺、椿ちゃんのこと好きになってたかも

樋口 椿

うぇっ?

朝桐 海里

なーんてね

朝桐 海里

運命には逆らえないし

朝桐 海里

早く帰ろ!

海里は椿から背を向けて歩き出した。

椿は撫でられた部分に触れ、前を歩く海里の背中を見つめた。

樋口 椿

……運命なんて

樋口 椿

俺は信じないですよ、バカ

朝桐 海里

ん?

朝桐 海里

なんて〜?

樋口 椿

なんでもないです!!

赤い糸を結びたい

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1,720

コメント

3

ユーザー

親の前なのににやけてしまう

ユーザー
ユーザー

これは今後どうなるのか楽しみすぎる!!!

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