テラーノベル
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薄暗い個室。
簡素なベッドと机、壁に備え付けられたロッカー。
“住む”というより、“待機する”ための場所。
中也
指先で拳銃を回す。
金属の重み、冷たさ、確かな存在感。
戦場では――
これが命だった。
カチャッ。
弾倉を抜き、確認。
空。
無意識の動作。考える前に体が動く。
中也
的もいないのに、構える。
視線が定まり、呼吸が落ち着く。
パン、パン、パン。
――頭の中で、想像の標的が倒れる。
反動も、音も、感触も、全部“分かる”。
中也
自分が“壊れていない”証明みたいに。
それでいて同時に、“まだ戦場にいる”証拠でもあった。
コンコン。
ドアをノックする音。
中也
警戒よりも先に、体が動く。
拳銃を下ろし、音を立てずに置く。
中也
太宰
ドアが少し開き、太宰が顔を覗かせる。
その目が、一瞬で部屋の空気を読む。
太宰
中也
太宰
視線が、机の上の拳銃に向く。
太宰
中也
短い答え。
太宰はため息をつき、壁にもたれる。
太宰
中也
太宰
中也
沈黙。
太宰
一拍置いて。
太宰
中也
否定できなかった。
太宰
中也
太宰
太宰は軽く笑う。
太宰
中也の指が、わずかに震えた。
太宰
中也
太宰
中也
太宰
肩をすくめる。
太宰
少しだけ、真剣な目で。
太宰
太宰はドアを閉める前に、振り返る。
太宰
中也
太宰
ドアが静かに閉まる。
中也は一人、拳銃を見つめる。
中也
ゆっくりとロッカーにしまい、鍵をかけた。
カチャ。
その音が、銃声よりもずっと小さく、それでいて――胸に残った。
中也
ベッドに腰を下ろし、天井を見る。
戦場の夢を見るかもしれない。
それでも――
今日は、撃たなくていい。
その事実が少しだけ怖くて。
少しだけ――
救いだった。
ー次の日ー
中也
太宰
中也
太宰
太宰
一瞬、時間が止まった。
太宰
中也
太宰はゆっくり額を押さえる。
太宰
中也
本気で分からない顔。
中也
太宰
中也
太宰
中也
太宰は深く息を吸って、吐いた。
太宰
中也
静かな問い。
責めるでもなく、挑むでもなく。
太宰は一瞬、言葉に詰まる。
太宰
中也
太宰
少し視線を下げて、続ける。
太宰
中也
中也の肩が、僅かに強張る。
中也
太宰
中也
太宰
太宰は中也の目をまっすぐ見る。
太宰
中也
即答。
それがまた、痛々しい。
太宰
中也
太宰
中也
太宰
中也
太宰
中也
太宰
図星。
太宰
中也
太宰は少しだけ笑った。
太宰
中也
中也は少し考え、頷いた。
中也
太宰
太宰は軽く手を叩く。
太宰
中也
一歩歩き出してから、中也はふと立ち止まる。
中也
太宰
中也
小さく、ほとんど聞こえない声。
太宰は一瞬驚いた顔をして、すぐにいつもの笑顔に戻る。
太宰
中也
中也はまた歩き出す。
ー数分後ー
中也
太宰
太宰
中也
きょとん、と本気で首を傾げる。
中也
太宰
中也
太宰
太宰は中也の手元を見る。
指先に残る、わずかな緊張。
“速く終わらせること”が、目的になっている。
太宰
中也
太宰
中也
太宰
太宰は頭を抱えつつ、立ち上がる。
太宰
中也
二人で廊下を歩く。
足音が、規則正しく響く。
太宰
中也
太宰
中也
太宰
中也
コメント
2件
銃を撃たなきゃ落ち着かないって、、、戦争って怖いね