彼が俺を溺愛する

幸次郎side

朝からの仕事がなくて,珍しく 学校に行くと友人の熊倉 響稀に 声をかけられた｡

響稀を引き剥がす｡

あちらこちらから 聞こえてくる女子の声｡

響稀は俺をつんつんと横から つつく｡

あっ‼️と響稀が声を 上げる｡

響稀は吐くジェスチャーを する🤮｡

響稀は頬を膨らませる｡

ポソりと呟くと,響稀は 頑張れよと肩をぽんと叩いた｡

昼休みに放課後の予定を 聞く為に颯に電話をした｡

ごく自然な流れで迎えに 行くと申し出る｡

どうにかしでも迎えを拒もう とする颯になんとも言えない違和感 を覚える｡

思ったままを口にすると, 颯はなんでもないと放課後に 駅でと言うと電話を切ってしまった｡

本当になんでもなければ良かったの だが,仕事が忙しくなかなか会えない 自分が無力だと気づくのは すぐだった｡