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nmmn注意⚠️ キャラ崩壊注意⚠️ 世界観めちゃくちゃファンタジーです( ᐛ )⚠️ あとめちゃくちゃ厨二です⚠️ 誤字脱字注意⚠️
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世界が止まったような静寂の中で、彼だけが歩いていた。
風も音も、陽の温もりも、全てが遠く__けれど確かに、そこにある。
その中心に佇むのは、静時すち。
契約コードネームは__静緑ノ時。
高身長で細い体型に、柔らかく整った顔。
首元に垂れる時計型のペンダントが、微かに揺れている。
すち-静緑ノ時
すち-静緑ノ時
口調は軽い。
けれどその瞳の奥には、深く澄んだ覚悟があった。
数時間前__
街の片隅、黒き影が再び現れた。
異形の魔物《黒贄(くろにえ)》が、通行人を襲おうとした瞬間。
ふ、と空気が凍る。
__カチリ。
時間が止まった。
世界が丸ごと、時計の針を失ったように静まり返る中。
一人、すちだけがその“ズレた空間”を歩く。
すち-静緑ノ時
すちは少女の肩を抱えて、物陰へと移す。
すち-静緑ノ時
すち-静緑ノ時
すちの指先が契印へと触れる。
胸元に浮かぶ“緑の歯車のような時計”の契印__それが、すちの契約紋章。
時の針が逆流するように空間が揺れ、少女の足元から擦り傷が消えていく。
けれど同時に__すちの瞳の光が、僅かに薄れる。
静時すちは、“時”を止め、戻し、進める力を持つ。
だがその代償は__「寿命の短縮」と「世界のズレによる存在の不安定化」。
時間を止めすぎれば、彼の存在は“今”から消えていく。
誰かのために時を止める度、少しずつ“今”から遠ざかる彼を、誰も気付くことは無い。
それでも彼は笑っていた。
すち-静緑ノ時
すち-静緑ノ時
彼がこの契約を交わしたのは、十歳の時か、それ以上かそれ以下か…。
ある日、別れてしまった妹が事故でこの世を去ったと聞いた時、“どうしても過去に戻りたい”と願った。
だが、契約の代償は重かった。
妹を救ったその日から、すちの時間感覚は狂い始めた。
“世界とのズレ”は日ごとに増し、鏡に映らない日すら出てきた。
らん-桜花ノ巫
ある日、らんにそう言われて、冗談みたいに笑った。
すち-静緑ノ時
けれど、らんは微笑み返しながらも、すちの腕を強く握った。
らん-桜花ノ巫
その問いにすちは答えなかった。
ただ、握られた腕の温かさを、静かに噛み締めていた。
そして今__
すちの前に立ちはだかる、暴走個体の《黒贄》。
機械のような眼光と異様な反応速度に、仲間たちすら追いつけない。
すち-静緑ノ時
すちは深呼吸し、右手を掲げる。
すち-静緑ノ時
世界は再び、色を失う。
動くのは、すち一人。
そして__彼は敵の背後に回り込み、時間を解放する。
すち-静緑ノ時
らん-桜花ノ巫
らん-桜花ノ巫
《黒贄》の胴体が切り裂かれ、灰となって崩れる。
戦闘終了。
けれどその直後__
らん-桜花ノ巫
らんが、彼の肩を抑える。
すちの体温が、まるで少しだけ“遅れて”いるように冷たい。
すち-静緑ノ時
すち-静緑ノ時
すち-静緑ノ時
すちは笑う。
すち-静緑ノ時
そう、誰にも聞こえない世界の音。
すちにとって、それはどこか懐かしく、そして__寂しい音。
すち-静緑ノ時
ある日、ぽつりと呟いたすちに、みことが言った。
みこと-聖命ノ契
すち-静緑ノ時
みこと-聖命ノ契
その言葉に、すちは小さく、でも確かに笑った。
すち-静緑ノ時
みこと-聖命ノ契
“時”は止まり、動き、また巡る。
それは決して、巻き戻せない運命だとしても__
静時すちは、今日も歩く。
「今」という世界の中で、ほんの少しだけ、遅れながら。
それでも、確かに“今”を刻みながら。
第13話・了
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𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝♡140
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コメント
4件
ふぅ、神✨
残り100を誰か押してくれねぇかな? 僕は、10まで、かなし