ruru🎼
nmmn注意⚠️ キャラ崩壊注意⚠️ 世界観めちゃくちゃファンタジーです( ᐛ )⚠️ あとめちゃくちゃ厨二です⚠️ 誤字脱字注意⚠️
ruru🎼
ruru🎼
ruru🎼
夜の雨が、静かに街を濡らしていた。
アスファルトに反射する光が滲み、どこか夢の中のような風景を描いている。
その中を、一人歩く少年がいた。
蒼色のジャケットに水色のフード。
雨乃こさめ__契約コードネーム《蒼流》。
こさめ-蒼流
そう呟いた彼の手のひらには、ひとつの欠けたペンダント。
水のような透明な破片が、ぽとりと落ちて、アスファルトに溶けた。
こさめには、“水”と“風”を操る力がある。
__けれど、その力はいつだって“何か”を奪っていく。
水を使えば、記憶が失われ、風を使えば、身体の一部が麻痺する。
その代償を知っていながら、彼は今日も戦場に立ち続けていた。
こさめ-蒼流
誰かにそう言われた気がする。
けれど__その“誰か”の顔は、もう思い出せない。
この日もまた、《黒贄》が街を襲っていた。
鉄筋のビルの影に潜む異形の影が、逃げ惑う人々に手を伸ばす。
なつ-焔影
先陣を切って駆けるのは、《焔影》こと、明辻なつ。
こさめ-蒼流
こさめ-蒼流
こさめは静かに詠唱する。
こさめ-蒼流
風の刃が旋回し、《黒贄》の脚を切断した。
だが同時に、こさめの右手が痺れ、力が抜ける。
こさめ-蒼流
こさめ-蒼流
覚悟は、もう出来てる。
誰かを守る度に、自分が壊れていく__それが、自分の選んだ道。
戦いの終わり。
だが、こさめの表情は曇ったままだった。
__今日は、またひとつ、幼い記憶が消えていた。
姉の声。
母の歌。
誰かの涙。
こさめ-蒼流
こさめ-蒼流
ぽつりと尋ねると、らんは一瞬、目を伏せてから言った。
らん-桜花ノ巫
こさめ-蒼流
らん-桜花ノ巫
らん-桜花ノ巫
その言葉に、こさめは少しだけ、微笑んだ。
こさめ-蒼流
こさめ-蒼流
こさめがこの力を手に入れたのは、
__かつて、溺れかけた親友を救うためだった。
あの日、彼は雨の中、ため池に飛び込んだ。
その瞬間、声が響いた。
声
声
選択肢なんて、なかった。
救いたかった。
ただ、それだけだった。
こさめ-蒼流
それが、彼の本当の哀しみだった。
その夜、こさめの部屋に置かれた古いノート。
そこには、彼が忘れた記憶を綴ろうとした痕跡が残っていた。
こさめ-蒼流
こさめ-蒼流
ページの端に、震える字でこう書いた。
いつか俺が、全部を忘れてしまったら__ 誰か、俺に教えて欲しい。 俺は、誰かを守るために戦ってたってこと。
そして、その“誰か”は__
彼の側に、確かにいる。
脳裏に浮かぶ、なつの姿。
口には出さないが、彼は誰よりも、こさめの記憶を背負おうとしていた。
こさめが、こさめであるために。
第14話・了
ruru🎼
ruru🎼
ruru🎼
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝♡150
ruru🎼
ruru🎼
ruru🎼
コメント
3件
やばい、神だ✨