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ruru🎼

14話目です!

nmmn注意⚠️ キャラ崩壊注意⚠️ 世界観めちゃくちゃファンタジーです( ᐛ )⚠️ あとめちゃくちゃ厨二です⚠️ 誤字脱字注意⚠️

ruru🎼

ご本人様には一切関係ございません!苦手な方はback推奨!

ruru🎼

では!

ruru🎼

どうぞ!!

夜の雨が、静かに街を濡らしていた。

アスファルトに反射する光が滲み、どこか夢の中のような風景を描いている。

その中を、一人歩く少年がいた。

蒼色のジャケットに水色のフード。

雨乃こさめ__契約コードネーム《蒼流》。

こさめ-蒼流

……また、忘れてる

そう呟いた彼の手のひらには、ひとつの欠けたペンダント。

水のような透明な破片が、ぽとりと落ちて、アスファルトに溶けた。

こさめには、“水”と“風”を操る力がある。

__けれど、その力はいつだって“何か”を奪っていく。

水を使えば、記憶が失われ、風を使えば、身体の一部が麻痺する。

その代償を知っていながら、彼は今日も戦場に立ち続けていた。

こさめ-蒼流

守るって、そういうことでしょ

誰かにそう言われた気がする。

けれど__その“誰か”の顔は、もう思い出せない。

この日もまた、《黒贄》が街を襲っていた。

鉄筋のビルの影に潜む異形の影が、逃げ惑う人々に手を伸ばす。

なつ-焔影

こさめ、行くぞ!

先陣を切って駆けるのは、《焔影》こと、明辻なつ。

こさめ-蒼流

了解

こさめ-蒼流

……いくよ、風

こさめは静かに詠唱する。

こさめ-蒼流

『流れよ、我が記憶を洗い流しても__《蒼風刃(そうふうじん)》』

風の刃が旋回し、《黒贄》の脚を切断した。

だが同時に、こさめの右手が痺れ、力が抜ける。

こさめ-蒼流

……麻痺、か

こさめ-蒼流

いいよ、まだ使える

覚悟は、もう出来てる。

誰かを守る度に、自分が壊れていく__それが、自分の選んだ道。

戦いの終わり。

だが、こさめの表情は曇ったままだった。

__今日は、またひとつ、幼い記憶が消えていた。

姉の声。

母の歌。

誰かの涙。

こさめ-蒼流

ねえ、らんくん

こさめ-蒼流

こさめって、誰と一緒に育ったっけ?

ぽつりと尋ねると、らんは一瞬、目を伏せてから言った。

らん-桜花ノ巫

……それは、こさめが思い出したい時でいいんだよ

こさめ-蒼流

そういうの、優しいけどずるいよ

らん-桜花ノ巫

でも、嘘じゃない

らん-桜花ノ巫

俺たちは、こさめの“今”を一緒に歩いてる

その言葉に、こさめは少しだけ、微笑んだ。

こさめ-蒼流

そっか

こさめ-蒼流

じゃあ、その“今”を守るために……もう少し、忘れてもいいかも

こさめがこの力を手に入れたのは、

__かつて、溺れかけた親友を救うためだった。

あの日、彼は雨の中、ため池に飛び込んだ。

その瞬間、声が響いた。

力を与えよう

代わりに、お前の記憶と感覚を喰らう

選択肢なんて、なかった。

救いたかった。

ただ、それだけだった。

こさめ-蒼流

__でも、もう誰を救ったのかも、思い出せないや

それが、彼の本当の哀しみだった。

その夜、こさめの部屋に置かれた古いノート。

そこには、彼が忘れた記憶を綴ろうとした痕跡が残っていた。

こさめ-蒼流

__明日もまた、水を使うんだろうな

こさめ-蒼流

風も

ページの端に、震える字でこう書いた。

いつか俺が、全部を忘れてしまったら__ 誰か、俺に教えて欲しい。 俺は、誰かを守るために戦ってたってこと。

そして、その“誰か”は__

彼の側に、確かにいる。

脳裏に浮かぶ、なつの姿。

口には出さないが、彼は誰よりも、こさめの記憶を背負おうとしていた。

こさめが、こさめであるために。

第14話・了

ruru🎼

おかえりなさい!!

ruru🎼

少しずつ、少しずつですが物語は進んでいってますね!!

ruru🎼

次回!

𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝♡150

ruru🎼

お願いします!!

ruru🎼

では!

ruru🎼

ばいばい!!

その力、命と引き換えに。

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コメント

3

ユーザー

やばい、神だ✨

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