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シオリ

仕事を辞めてどのくらい経つんだろう…

シオリ

仕事を辞めてからますます自分がダメな人間に堕ちていくのがわかる

シオリ

自分でもどうしたいのか分からない

シオリ

どうしてこんなことになってしまったんだう…

部長

さすがだな、シオリ

部長

お前がいてくれてほんとに助かるよ

シオリ

いえいえ、とんでもないです

部長

まあ、これからもよろしく頼むな

部長

もうすぐ新入社員も入って来るし、その時はお前にお世話でも頼むよ

シオリ

了解です!任せてください!

私はいわゆる仕事人間で恋愛とか働き出してからはほとんど考えたことがなかった。

同僚

ほんと不思議ですよね〜シオリさんが恋愛してないなんて〜

同僚

だって絶対モテるじゃないですか〜

シオリ

え、なんでそう思ったの!?

同僚

いやなんか、できる女感すごいから、恋愛相談してもぽんぽん答えてくれそうだし

同僚

経験値高そうだし、何より美人だし

シオリ

そうかな〜、実際はむしろ全然なんだけどね

同僚

でもシオリさんなら絶対いつかいい人現れますよー

同僚

エリートとかなんだろうな〜

シオリ

あはは、何それ

同僚

あたし結構かっこいいと思ったらすぐ行っちゃうタイプなんで、いろいろ失敗しやすいんですよね〜

シオリ

今はそうかもしれないけど、本当にこの人だと思ったらあなたも一途に愛することができるんじゃないかな

シオリ

若いうちはそういうのも悪くないと思うよ

シオリ

人を傷つけすぎない範囲ならね

同僚

わあ、やっぱり考え方が違うな〜

同僚

尊敬します

シオリ

あはは、ありがと〜

私の人生の歯車が狂い始めた瞬間は間違いなくあの時だと思う。

フミヤ

よ、よろしくお願いします!!

シオリ

分からないことがあったら遠慮なく聞いてね

真面目で素直で、しかも賢くって、私の考えでは1歩届かないところを補ってくれる、本当に頼れる後輩

次第に、2人でひとつの仕事を成功させるという機会が増えていき、自然とフミヤくんとの絆が出来上がっているのを感じていた

シオリ

ほんと、フミヤくんがいてくれて助かる!

シオリ

ありがとね

フミヤ

いえ、俺なんてまだまだですよ

フミヤ

でも、助けが必要な時はいつでも頼ってくださいね

何もかも順調すぎて、それが崩れるとショックはかなり大きいものだった

ある日初めてミスをした

シオリ

す、すみません!すぐにやります!

仕事でミスするのは初めてで正直戸惑った

経験したことない不安、焦り、悔しさ。

そういったものが込み上げて、涙となって零れそうになった時、声をかけてくれたのがフミヤくんだった。

それから、ミスを連発した。ミスする度にフミヤくんが助けてくれた。フミヤくんだけが私の心の支え

でも、私にも限界が来た。

一度、ストレスからか、体調が悪くて仕事を休んだ。するともう仕事には行けなくなった。

フミヤくんに会えないのは寂しいけど、あの職場に足を踏み入れることを想像するだけで、私の脳が拒否反応を起こす。

家にいても、フミヤくんを想うと心が休まる暇がない。

この前、久しぶりに家を出て体を動かした。

楽しくはないけど、少しスッキリした。

今日19時52分頃、20代女性会社員が何者かに腕を刺され、大怪我を負う事件発生しました。黒いフードを被り、顔がよく見ていない模様です。 被害者は△△●●(20)

シオリ

フミヤくんに近づくからいけないのよ

闇に堕ちたのは、お前だ

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