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「 橙くんの自閉症日記 」

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「 橙くんの自閉症日記 」

3 - 十月十二日「 四男と末っ子の口喧嘩 」

♥

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2023年10月11日

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「 橙くんの自閉症日記 」

社会人

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高二

中三

本人様関係無し

俺は赤。

苺野家の次男!!

え?「 長男の桃くんは? 」って?

今日はお仕事でいないよ

だから、俺が年長者として 橙くんのことも 他のみんなのことも 見てるんだけど…

橙くんのことなんて、
もう知りません!!!

橙くんのことなんて、ッ゛
もう知りません゛ッッ゛!!

ちょっと、
ちょっと…

四男と末っ子が 喧嘩をしています…

( オウム返しが
酷くなってる… )

ごめん!
赤くん!!

僕今からどうしても
外せない講義があって…

ん、大丈夫だから
行ってきな〜

あっ、と…
え〜っと…

紫くん、
ここ怖いでしょ

自分の部屋に
戻ってても良いよ?

紫くんはHSP気味な ところがあり、 大きい音や 人が喧嘩してるところは 恐怖を感じやすい。

んーん、ッ…フルフル

俺ここにいる、

でも…

俺は心配なのだ。

過去に何回も 癇癪を起こした橙くんの隣で 耳を塞いで泣いている紫くんを 何回も見た。

お願い、ッ…

…わかった、

ただし辛くなったら
俺に言うこと!

わかった、

( さて…
どうしたものか、 )

黄く〜ん、

何ですか、

” お兄ちゃんだから ”とは
言わないけどさ…

もうちょっと、
ねぇ…?

嫌です、ッ…

もう、笑

( 橙くんの事となると
子供だなぁ笑 )

( …まぁ、いっか笑 )

ガチャッ、

なんか、
喧嘩してんなぁ笑

あ、桃にぃ〜…泣

リビングに入る数分前…

今日は遅くなる予定が 部長が 「 弟たちの世話頑張れよ〜 」 と言って 早く帰らせてもらった

のだが…

ただいまぁ〜

ん゛〜゛ッッ!!

あらら、
どしたの〜笑

黄くんと
喧嘩しちゃって…

そうなの?

…紫くんは、
大丈夫だった?

橙、機嫌悪いと
唸るから
怖くなかった?

少し怖かったけど
ちょっとは
慣れなきゃ…

どうして?笑

別にいいじゃん笑

…できる限りの
サポートを
俺もしたいから

そっか笑

偉いねぇ、ナデナデ

そんなこと…笑

ん゛ー゛ッッ゛!!

あー、こらこら

壁に頭ぶつけないの

や゛ぁッッ゛!!

ったく笑

何が原因の喧嘩か
紫くんは、知ってる?

ん、コクッ

教えて?

わかった、

かくかく
しかじかで…

あー、なるほどねぇ

青はどうしたん?

抜けられない大学の
講義があるって、

なんかそんなことも
言ってたな…

ん、ありがとね
( ナデナデ、

んへ、っ笑

疲れたろ、
部屋行ってな

わかった、

橙くんのこと
お願い…ね、

任せろ、笑

こんなことがあり、 今に至るわけである。

お仕事早く、
上がってきたの…?!

ごめん、

別にお前のせい
じゃねぇし笑

部長が橙のこと
理解してくれてんの

部長の甥っ子さん、
アスペルガーらしくて

なるほど、

たまにその子の
相手するから
大変だろ、ってさ笑

大変だけども笑

んで〜?笑

お前、橙の
お気に入りの
飴ちゃん、

食べたんだってぇ?笑

…プイッ、

虫の居所が
悪そうだな笑

怒ってねぇから笑

…うそ、ですよね

も〜笑

素直じゃねぇ弟だ笑
( ギュッ、!!

んわ、っ?!

しかも、食べた
飴の種類は
橙が最後に残してた
味なんだろ?笑

…はい、

普通に謝れば
いいじゃん笑

…そう、ですけど

橙は謝ったら
許してくれるよ

…わかり、ました…

……………

( かなり、
元に戻ったな )

橙くん
( トントン、

…るぅ、にぃ…?

ごめんね、

…橙、も…

ごめんなさ、い

( …珍し、 )

( 自分の意思で
ちゃんと謝った… )

( 成長したなぁ笑 )

十月十二日 今日は橙と黄が喧嘩した。 俺にとっては くだらない理由だったけど、 橙にとっては大切なこと。 だから、黄に対して あんなに怒っちゃったんだと思う。 でも驚いたのは、 自分の意思でちゃんと 相手に謝ったこと。 今までは人がなんで 怒ってるのか 理解できてなかったから。 でも今日は理解出来たみたい。 ちょっとトラブルが あった日だったけど 紫くんも、橙も、 もちろん黄も、 色んな成長が あった一日でした。

そういえばこんな噂知ってる?

抹茶プリンはね 自分の活動開始日を 知らないんだって〜笑

あと、色んな方から 「 尊敬です! 」 とか 「 憧れ様です! 」 とか言われるの 嬉しすぎて口角どっか行きそう

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