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兄との約束【HUNTER×HUNTER】

第7話 - ヨゾラ×ト×ヒミツ

2024年08月16日

#HUNTER × HUNTER

#HUNTER×HUNTER夢小説

#ハンターハンター夢

#不定期連載

らこ

第二次試験をクリアしたラン達は

続く、第三次試験会場に向けて

星空の中を飛んでいた。

ネテロ

残った42名の諸君に改めて挨拶しとこうかのぅ。

ネテロ

わしが今回のハンター試験審査委員会代表責任者のネテロである

ビーンズ

秘書のビーンズですっ

ネテロ

本来ならば最終試験で登場する予定だったが一旦こうして現場に出てきてみると…

ネテロ

なーんとも言えぬ緊張が伝わってきて良いもんじゃ

ネテロ

せっかくだからこのまま同行させてもらうわい。
ﾊｯﾊｯﾊｯ

ビーンズ

えー、次の目的地へは明日の朝な8時に到着予定ですっ

ビーンズ

食堂に食事もご用意致しました、ご休憩なさるのも構いません。

ビーンズ

こちらから連絡するまで各自、自由に時間をお使いくださいっ。

キルア

よーし、ゴン！飛行船の中探検しようぜ！！

ゴン

うんっ！！

ラン

いや〜ゴンとキルアは元気だねぇ

レオリオ

…俺らはぐっすり寝てようぜ

クラピカ

全くだ…

クラピカ

…しかし、一つ気になることがあるのだが。

ラン

なになに〜っ？

ラン

もしかしてトイレの場所わからないとか？
それか食堂の場所…

レオリオ

お前は一旦黙ってろっ…！

ラン

ぅっ

クラピカ

ﾌﾟｯハハッ…いや、試験は一体幾つあるのだろうと思ってな

レオリオ

あ、そういや聞かされてねーな

ラン

確かに〜

ラン

5つくらいじゃないの？

トンパ

ソイツの言う通り、大体平均して5つか6つくらいかな

ラン

ゲッ、トンパ……

ラン

（まーた嫌なやつ来た！！

ラン

コイツのせいで不合格になりそうだったんだから‼︎

ラン

そっぽ向いとこ）

レオリオ

ってことぁ、あと3つか4つくらいってわけだ。

クラピカ

なおのこと、
今は休んでおいた方が良い

クラピカが足を進めようとする。

トンパ

だが、
気をつけた方が良いなぁ…

レオリオ

あ？

ラン

（まーたコイツ……）

トンパ

さっき進行係は次の目的地と言っただけだろう。

トンパ

もしかしたらこの飛行船の中が第三次試験会場かも知れないし、連絡があるのも朝8時とは限らないわけだ

レオリオ

えっ、マジかよ…

クラピカ

まぁ一理ある

トンパ

寝てる間に試験が終わっちまった、なーんてことにもなりかねない。

トンパ

次の試験に受かりたきゃ、この飛行船の……

ラン

（また不安を煽るようなこと言って…

ラン

あったまきた！！）

ラン

もう良いよ、トンパさんっ！！！

トンパ

っ！？

レオリオ

ら、ラン？

ラン

トンパさんは私達を寝かせないためにしょーもないホラ吹いてるだけ。

ラン

仮にトンパさんの言ってることが正しくても私達ならすぐ気付くから大丈夫だよ

ラン

さ、2人とも行こっ！！！

そう言うと、私は1人でズカズカと歩いて行く。

ラン

（はぁ〜、スッキリした）

クラピカ

あ、ラン！！

レオリオ

…ま、あんなこと言われても対策しようがねぇしな。俺たちも行くか。じゃなートンパ

クラピカとレオリオも急いでランの後を追った。

トンパ

…

トンパ

（なんだあのクソガキ…。。さっきから邪魔ばっかしやがって…。、）

【飛行船の一室】

ラン

ふぅ〜やっと休憩できるね

クラピカ

………

ラン

？

ラン

（何か考え事してるみたい）

クラピカ

…

ラン

クラピカ？

クラピカ

…っん？

レオリオ

ｸﾞｶﾞｧｧ…

ラン

…レオリオ…

クラピカ

、私達も眠るか

ラン

ふふっ、うん！！

沢山の料理が並べられた部屋で、

試験官達は密かに食事を楽しんでいた。

メンチ

ね、今年は何人くらいのこるかなっ？

ブハラ

合格者ってことぉ？

メンチ

そうっ！なかなかの粒揃いだと思うのよね〜。

メンチ

一度全員落として言うのもなんだけどさ〜

ブハラ

でもそれはこれからの試験内容次第じゃない？

メンチ

そりゃまぁそうだけどさ〜、試験してて気が付かなかった？

メンチ

結構良いオーラだしてたヤツいたじゃな〜い。
どうよサトツっ！

サトツ

ふむ…そうですねぇ。今年はルーキーが良いですねぇ。

メンチ

あっ、やっぱりぃ？私もさ、294番（ハンゾー）とかが良いと思うのよねぇ〜

サトツ

私は断然99番（キルア）が良いですねぇ

メンチ

アイツはきっと生意気でわがままよっ！

サトツ

…あと1人、9番（ラン）ですかね。

サトツ

素質というか、もう既に…

メンチ

9番……あっ！！

メンチ

あの子ねぇ

メンチ

確かにオーラの量が人一倍多かった気がするわ

メンチ

ブハラは？

ブハラ

そうだねぇ…ルーキーじゃないけどやっぱ44番（ヒソカ）かな。

ブハラ

メンチも気がついていたと思うけど255番（トードー）の人がキレ出したとき、一番殺気を放ってたの実はあの44番なんだよねぇ。

メンチ

もちろん知ってたわよ。抑えられないっていうすごい殺気だったわ。

メンチ

でもブハラ知ってる？アイツ最初からああだったわよ。アタシらが姿見せたときからずっーと。

ブハラ

ほんと？

メンチ

そう、アタシがピリピリしてたのも実はそのせい。アイツ、ずーっとアタシに喧嘩売ってんだもん

サトツ

私にもそうでしたよ。彼は要注意人物です。認めたくはありませんが……

ラン

………ん…ふぁあ…。

目を覚ますと真っ暗な暗闇。時計を見てみると夜中の2時。

ラン

中途半端な時間に起きちゃったなぁ…。

ラン

…二度寝できない体質だし、外の景色でも見に行くか

私は重い体をゆっくり起こして、

近くで寝ているクラピカとレオリオの邪魔をしないよう静かに部屋を出た。

ガチャ＿＿＿＿

クラピカ

………ん、んん？

ラン

わぁ…星めっちゃくちゃ綺麗…。。

窓のある長い廊下で私は1人夜空を眺める。

ラン

（今日は色々なことがあったな〜。

ラン

ゴン、キルア、クラピカ、レオリオの新しい友達も出来たし少しだけ他の受験者とも話せたっ！！

ラン

二次試験はどうなるかと思ったけど不合格にならなくて良かった〜）

今日一日を思い出しながら振り返る。

ラン

（てか…

ラン

こんなに色々なことがあったのにまだ一日しか経っていないのって結構すごいよねっ！？

ラン

よーし

ラン

絶対合格するぞ！！！

ラン

それで…、

ラン

ハンターライセンスを手に入れて…

ラン

幻影旅団を…）

？？？

ラン？

ラン

っ！？

ラン

（だ、誰っ！？いや誰でも良いけど…びっくりしたぁ…。。）

クラピカ

あ、驚かせてすまない。
私だ。クラピカだ。

ラン

あ、あ〜…
ほんとびっくりしたよ

クラピカ

何か音がして目を開けたらランが部屋から出て行くのが見えたんだ。

クラピカ

…トイレの場所わからないかなって思ってつい着いてきてしまった。

ラン

…っ…

ラン

プッ、
クラピカ案外ノリいーね

クラピカ

案外とは心外だな

ラン

あっ、そうだクラピカ！！

ラン

見て見て空！！めっちゃ綺麗だよ〜

私は笑っているクラピカを引っ張り、

空に向かって指を指す

クラピカ

…。。、本当だ。
…綺麗だな。。

ラン

でしょー！！
これ見てたらさ…

少女

お兄ちゃんっ！！来て〜、

少女

お星様とっても綺麗なんだ！！

？？？

そう引っ張るなって〜

ｻﾞｯｻﾞｯｻﾞ

？？？

…わぁ…

少女

ねっ！！

？？？

…うん、綺麗だよ

少女

えへへっ！！

〜〜〜〜〜

ラン

…昔のこと、思い出すんだ。

クラピカ

……。、

ラン

ん？どうしたの、クラピ…

クラピカ

第一次試験の最中、ランに聞きたいことがあると言っていただろう？

ラン

え、そうだったっけ？

さっぱり覚えていない

クラピカ

…言っていた。
今聞いて良いだろうか

ラン

はぁ〜、有名人は困っちゃうなぁ〜。

ラン

あ、取材を続けてください

クラピカ

…聞いてokと見なすとしよう。

クラピカ

…ランがハンター試験を受けに来た理由を教えてくれないだろうか。

ラン

えっ？私の…？

クラピカ

あぁ、ランのような少女がなぜハンターを志すのか疑問に思ってな。

ラン

少女って、私16だよ？もう『少女』って呼ばれるような年齢じゃないし〜

クラピカ

じゅ、16っ！？…てっきりゴン達と同じような年齢だとばかり…

ラン

キルアにも似たようなこと言われたよ

クラピカ

そうか…16か。私の一個下だな

ラン

おっ、クラピカ17〜？良いね〜。

ラン

ていうか

ラン

私の理由聞く前にクラピカの理由聞かせてよ

クラピカ

……分かった。

クラピカ

聞いといて自分だけ話さないなんて卑怯だからな。

ラン

…ｺﾞｸﾘ…

クラピカは固唾を飲んで話し始めた。

ラン

（ここで初めて明かされる理由！！！！

ラン

気になる！！！
とても！！！！）

クラピカ

…私は、…クルタ族の生き残りだ。

クラピカ

…四年前私の同胞を皆殺しにした盗賊グループ、『幻影旅団』を捕まえるためハンターを試験を受けに来た。

ラン

…っ！！

クラピカ

それにハンターライセンスがあれば入れる場所、聞ける情報、できることの幅が広がる。これが理由だ。

ラン

……

クラピカ

…どうかしたのか？

ラン

……私もクラピカとほとんど同じ理由だよ

クラピカ

…っ

ラン

『トルバ族』…って知ってる？

クラピカ

あ、あぁ。…カキンに古くから住んでいる戦闘民族だろう。

クラピカ

確か…『玲瓏の耳飾り』が盗まれたことで話題になっていたな

ラン

そう。私はさ、もう気付いたかも知れないけどトルバ族の生き残り。

ラン

『玲瓏の耳飾り』を狙いに来た幻影旅団に村のみんなと…両親と…。。

ラン

大好きだった兄さんみーんな惨殺されちゃったんだ

クラピカ

………

ラン

でさ、死に際の兄さんと約束したの。

ラン

『必ず残りの玲瓏を取り戻りしてみせる』ってね

クラピカ

残り？…確か記事では両方旅団に奪われたと記載されていたが…

ラン

それは勝手に記者達が想像しただけ

ラン

実際は私が片方を持っているよ

クラピカ

なるほどな。

ラン

…私は兄さんとの約束を果たして、幻影旅団に復讐するためならなんだってする。

ラン

ハンター試験を受けに来たのもそれが理由。

クラピカ

辛い過去を思い出させたようで悪かった。、

ラン

ううん、

ラン

確かに思い出したくなかったけど

ラン

もう受け入れなきゃやってられないし

クラピカ

…我々はなんだか…
似た者同士だな

ラン

…そーだね。

ラン

あ、私の過去は皆には秘密だよ？

クラピカ

あぁ。

ラン

さて！！話はこれくらいにしてお腹空いたし食堂にでも行く?

クラピカ

良い案だな。賛成だっ

ラン

レオリオはー…
ま、いーや！！行こっ

ﾀｯﾀｯﾀｯﾀ

私達はお互いの過去を共有することで

信頼関係が生まれた気がする

なんかシリアスな感じになっちゃったけど…許してちょっ！！！

ヒソカ

ふぅん…♦︎

ヒソカ

フフッ、

ヒソカ

面白いこと、聞いちゃった…♥︎

2人の会話を密かに聞いていたヒソカ

そんなこと思いもしないままランは

受験者42名を乗せた飛行船と共に

次の、第三次試験会場へと近づいていた。

＿＿＿＿To be continued .

兄との約束【HUNTER×HUNTER】

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