〜病院〜
目覚めると…俺はなぜか 病院のベットの上にいた。
彼方💙(そらる)
彼方💙(そらる)
俺、病院に…?)
目だけを動かして右を見ると…
彼方💙(そらる)
彼方💙(そらる)
彼方母
よかった!目が覚めて…
なぜか…母さんがいた。
彼方💙(そらる)
ここに居るの?
彼方💙(そらる)
彼方母
病院に運ばれたって聞いて…
それで急いで帰ってきたのよ。
彼方母
早く終わったから…
彼方💙(そらる)
彼方💙(そらる)
彼方母
彼方母
彼方💙(そらる)
彼方💙(そらる)
なんで俺、病院にいるの?
彼方母
彼方母
海に落ちたでしょ…?
彼方母
浜辺にたどり着いたみたいで…
彼方母
浜辺に倒れてた彼方のことを
見つけてくれたのよ。
彼方💙(そらる)
彼方💙(そらる)
彼方💙(そらる)
辿り着いたんじゃない…)
彼方💙(そらる)
運んでくれたのは…)
彼方💙(そらる)
彼方💙(そらる)
彼方💙(そらる)
彼方母
彼方💙(そらる)
彼方💙(そらる)
赤い瞳の男の子とか…
俺はまふまふの特徴を言ってみた。
彼方母
彼方母
誰もいなかったって言ってたし…
彼方母
彼方💙(そらる)
俺は、まだ…まふまふが 消えてしまったという 現実を信じたくなかった。
彼方💙(そらる)
彼方💙(そらる)
彼方💙(そらる)
彼方💙(そらる)
俺はまふまふが消えてしまっていたら なにか『まふまふのもの』が 残っていると思った。
だから、それを見つけるまでは絶対に まふまふが消えてしまったと 信じたくなかった。
彼方💙(そらる)
彼方💙(そらる)
まふまふはまだいる…)
彼方💙(そらる)
俺は退院したらまた海に行こうと そう思っていると…
彼方母
彼方母
彼方💙(そらる)
彼方母
すごく大事そうに握りしめてた物
らしいから、きっと彼方にとって
大事なものなんでしょ?
そう言って母さんが渡してきたのは…
彼方💙(そらる)
彼方💙(そらる)
彼方💙(そらる)
それはまふまふがつけていた あの青いピアスだった。
彼方💙(そらる)
これは…紛れもなく… まふまふがつけていた…
”まふまふの物”だ。
彼方💙(そらる)
彼方💙(そらる)
って、言うことは…)
彼方💙(そらる)
まふまふは本当に…?)
彼方💙(そらる)
彼方💙(そらる)
彼方💙(そらる)
信じたくない…!)
彼方💙(そらる)
まふまふの物が見つかった以上 俺はもうそう思うしか無かった。
彼方💙(そらる)
彼方💙(そらる)
俺の目からは涙が溢れた。
彼方母
彼方母
彼方💙(そらる)
彼方💙(そらる)
彼方💙(そらる)
彼方母
彼方💙(そらる)
彼方母
彼方母
そう言うと母さんは 病室を出て行ってくれた。
俺は1人になった病室で…
彼方💙(そらる)
彼方💙(そらる)
彼方💙(そらる)
彼方💙(そらる)
彼方💙(そらる)
と、そう、まふまふに謝った。
彼方💙(そらる)
クルージングなんかに…
誘わなければ…っ!
彼方💙(そらる)
海にいれば…っ
彼方💙(そらる)
消えなかったかも…
しれないのに…っ
彼方💙(そらる)
しれないのに…
彼方💙(そらる)
俺がどんなに謝っても まふまふはもう帰ってこない。
意味は無いことだってわかっていた。
それでも俺は……
彼方💙(そらる)
と、青いピアスを握りしめ泣きながら ひたすら謝り続けた。
その後、俺は体調も安定していて 特に、怪我もしてなかったため……
すぐに退院することが出来た。
そしてその後は、海には1度も行けずに 母さんの仕事が終わったこともあって…
俺は…
彼方母
彼方母
彼方母
彼方のことありがとう。
ばあちゃん
彼方母
お礼、言いなさい。
彼方💙(そらる)
ばあちゃん。
ばあちゃん
待ってるから。
彼方💙(そらる)
東京に帰ることになった。
彼方💙(そらる)