友香
たくさんの生徒が席に座ると 日直の号令が始まる。
声を出すことは どちらかと言うと苦手だ
まぁ、しょうがないか
友香
生徒が立ち上がる
友香
生徒が姿勢よくした。 一部していない所もあるが…
友香
よろしくお願いしまーす
私は席に戻ると、 少し安堵のため息をつく
先生(音楽)
音楽の授業は得意だ。 ……他の教科は別とするが…
音符記号に白黒のピアノ… 見ていると胸が弾む。
…いや、軋む。親に習わされて 本気で嫌だったからだ
まぁ、こんなに ピアノの腕を磨いたって… 将来、多分役立たないけどね…w
友香
さっき、ピアノの腕を 褒められた。
まぁ、褒められて悪い気は しないけど…
でも、あの先生 ベタ褒めだからきっと綺麗事。
一応笑みは返しといた。 演技。これも親の習わし 超スパルタでしょ?
なんで演技とかピアノとか 将来多分使わないこと 習わせるんだろう? 大人たちのエゴを子供に 押し付けないでいただきたい
友香
一度でいいから青色の春を 過ごして楽になりたい
…あああ…
でもこの容姿じゃ… 彼氏できても浮気だろう……
陰キャだから友達もできない
だから、私の青春は 皆の青春とは違うものだ
頼む!授業よ!! 終わって欲しいんだ!
そう神に祈りを告げる
私だけの青春… それを過ごしたいんだよ!
祈りながら待っていると 授業の終わりの音が聞こえる
先生(音楽)
私の頭の中で勝利のゴングが 鳴らされた。
今、叫びたい。
そう思うのを堪えながら 私は日直を終わらせる
そして、 人のいない場所へ行った
誰もいない場所… 空き教室だ。
私はスマホを持つと、 アプリを開いた
これが私の、私だけの 青春だ!!
もちろん、ただアプリではない
私はマイルームをタップし +ボタンを押した
友香
そう声を出したあと 咳払い一つし、言い始めた
友香
ああああ ユミさんこんにちはー!
ミイラのぬい かわいいぃ!あぁぁ!!
ナオ 500円 ユミさんどうも~
友香
私はサラという大人気アプリの ナンバーワンの人気を誇る 一夏 ユミだ
サラはブイチューバみたいな ことをできるアプリであり 今はユーチューブに並ぶ知名度の アプリだ
そこのナンバーワンだから 当然スパチャもあるわけで…
たまに1万くらい来るときも ある
よくわからないが、 私の声や実況などがいいらしい
いつも通り話を 進めながら、私は私の青春を 満喫したのだった
結構この声は疲れるため 20分くらいしか 配信できないのだが。
友香
声が疲れたとき、私はそう言い 配信を切った。
友香
やはり、私の青春は 間違ってなどいないのだろう
私が生きがいと 言ってくれる人もいるし…
私は疲れながらも 爽やかな気分で教室へ 向かったのだった
コメント
2件
おお配信者…その案は、なかなか思いつかなかったです!