今日
私の大好きな人は人を殺した──。
梅雨明けのまだ寒さが残っていた あの日──。
まだ朝の四時だというのに、
ベッドの横に置いていたスマートフォンの着信音で目が覚めた。
眠い目をこすり、 スマートフォンの画面に目をやると、 彼氏から電話が来ていた。
純恋
八雲
彼は何も言わない。
純恋
八雲
返事が無いので、 電話を切ろうと思ったが─。
八雲
彼は震えた声をしていた。
純恋
八雲
純恋
八雲
八雲
しばらくの間、無言の時間が続いた。
そして、彼は口を開く──。
八雲
八雲
八雲
純恋
思いもよらない発言に私は 困惑した。
純恋
八雲
どう返していいのか分からず 黙っていると、
彼は泣き出した。
純恋
純恋
そう言うと、私は電話を切り、 服も髪もそのまま家を飛び出した。
彼のマンション下に行くと、
八雲
彼はやつれた顔をして待っていた。
純恋
純恋
八雲
八雲
八雲
純恋
八雲
八雲
彼は一瞬口ごもった。
八雲
八雲
純恋
言葉が出てこなかった。
何と言葉をかければいいのか、
どんな顔をして聞けばいいのか、
分からなかった─。
八雲
純恋
八雲
八雲
純恋
純恋
咄嗟に口に出た四文字の言葉に
自分でも驚いた。
八雲
純恋
八雲
純恋
八雲
八雲
八雲
八雲
純恋
そしてこの日
私達は死体を遺棄した。
誰にも見つからないように──。
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