TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

"ありがとう"の代わりに

一覧ページ

「"ありがとう"の代わりに」のメインビジュアル

"ありがとう"の代わりに

1 - "ありがとう"の代わりに

♥

16

2019年12月25日

シェアするシェアする
報告する

亮平

伊月!

亮平

一緒に帰ろ!

伊月

うん!

付き合って間もない頃の 俺らの会話。

この頃から、もうすぐで1年が経とうとしている。

そんな時

 

"あの出来事"は起こった……

 

 

付き合って1年になるまで 1ヶ月

亮平

伊月~?

伊月

あっ、亮平ごめん!

伊月

今日委員会あるから、一緒に帰れないんだ…

亮平

そっか、

亮平

じゃあ、先帰ってるね?

伊月

ほんっとにごめんね?

伊月は最近、委員会で忙しいらしい。

亮平

(今日は遠回りして帰ろう)

そう思って、普段は通らない道から帰った。

学校から出て数分後

ふと、目の前に 見慣れた後ろ姿を見つけた。

亮平

(………伊月…?)

俺の目の前には、委員会で学校に いるはずの伊月がいた。

"他の男と一緒"に。

亮平

………は…?

俺は目を疑った。

それと同時に、伊月が誰といるのかも分かった。

伊月と一緒にいたのは

伊月と同じクラスで、俺と同じ中学校から来た、蓮だった。

俺は目の前の信じられない光景から逃げたくて、必死で家まで走った。

 

家に着いてから、もう一度整理してみた。

伊月は、わざわざ嘘をついてまで 目黒と一緒にいた。

俗に言う「浮気」だ。

でも、なんで伊月は 浮気をしたんだろう

少し考えて、あることを思い出した。

それは、1週間前のこと………

 

伊月

ねぇ亮平

亮平

んー?

伊月

最近さ、冷たくない?

亮平

えっ、そうかな?

伊月

なんか、半年前よりも
冷たい気がする

俺は、「伊月だって他の男と話しすぎだ」って思った。

でも、伊月を傷つけたくないが故に

亮平

ごめんね?

と言った。

 

浮気する伊月も悪いけど

その原因が俺にあるとしたら……?

亮平

……………………

女子と付き合うのが初めてだから、 この場合どうすれば正解かが分からない。

亮平

(とりあえず、明日からたくさん話しに行こう)

そう、心に誓った。

 

次の日

亮平

伊月~!

伊月

わっ!!

伊月

ちょっと、ビックリさせないでよ~!

亮平

アッハハ、ごめんごめんww

亮平

今日は一緒に帰れる?

伊月

うん、帰れるよ、!

亮平

んじゃ、一緒に帰ろ!

伊月

うん、!

ほら

明らかに様子が違うの、バレバレだよ?

もういい加減、正直に話したら?

なんてこと言えたら、こんなことにはならないのかな。

伊月

亮平!

亮平

ん?

伊月

私たちさ、もうすぐで付き合って1年でしょ?

伊月

だから……

伊月

記念日に、デートしよ!

亮平

うん!いいね!

亮平

どこ行きたい?

伊月

ん~とね、原宿行きたいかな!

亮平

分かった!

亮平

じゃあ、細かいことはまた今度決めよう!

伊月

うん!

 

挽回するなら この日がチャンスだと思った。

また好きになってもらえるように、 しっかり考えないとな。

 

 

付き合って1年記念日

 

亮平

(まだかな~)

伊月

お待たせ!

亮平

あ、伊月!

伊月

ちょっと遅れちゃった……

伊月

ごめんね?

亮平

ううん、大丈夫!

亮平

じゃあ、行く?

伊月

うん!

亮平

あ、そうだ

伊月

??

亮平

伊月

亮平

手、繋ご?

伊月

………うん、いいよ//

 

「絶対にまた好きになってもらおう」

そう思って綿密に計画をたてた。

今日はクリスマスということもあるから、プレゼントも用意してある。

伊月も楽しんでくれているようで、少しホッとした。

原宿をぶらぶらして、美味しいものをたくさん食べて、あっという間に時間が過ぎていった。

辺りも薄暗くなって、だんだんとイルミネーションがついていく。

伊月

きれいだね……

亮平

うん……

ふと伊月の方に目をやった。

伊月の横顔は、どこか寂しげで、儚げで………

伊月

……亮平

突然、伊月が俺の名前を呼んだ。

あまりにも突然の出来事に、少し驚きながらも

亮平

ん?

と答える。

伊月

ついてきてほしいところがあって……

そう言うと、繋いだままの手を引いて、イルミネーションとは反対の方向へ歩き出す伊月。

訳の分からぬままついていくと、きれいな海に着いた。

伊月

……あのね

伊月

亮平に伝えたいことがあって………

俺はなんとなく予想がついていた。

 

伊月

……………別れよう

 

分かっていても、いざ言われるとやっぱり辛い。

伊月

私たち、もう無理だと思うんだ

伊月

私だって別れたくない、別れたくないけど………グスッ

伊月

もう、元に戻れないんだよ……グスッ

伊月

俺は全部知ってるんだよ?

伊月が蓮と付き合ってるのも

その涙が偽物だということも

全部全部わかってるよ?

亮平

………伊月……

伊月

グスッ……だから

伊月

もう、別れよう

俺は

最後の最後で伊月を泣かせて しまった。

プレゼントで用意したネックレスも渡せなかった。 

 

 

付き合って1年記念に

彼女に送るのは

伝えたかった言葉の

"ありがとう"の代わりに……

 

亮平

ごめんね………

大事にしてあげられなくて

 

守ってあげられなくて…………

ひなの

いかがでしたか?

ひなの

亮平くん、ピュアピュアですな~😏

ひなの

今回のは自信作です!

ひなの

友達からガチなアドバイスをもらいつつ書きました!

ひなの

感想などをコメントしていただけると嬉しいです!

ひなの

ではではバイバイ!

この作品はいかがでしたか?

16

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚