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莉子
紬
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莉子
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紬
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紬
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学校という場所は、本当につまらない。
椿ヶ丘高等学校登校初日。
私はポツンとひとり、学校の校門を通った。
周りのはしゃぐ声が、いやでも両耳に入り込んで来る。
そんなことも気にせず、私は1年2組の教室を開け、そそくさと自分の席につく。
私は、窓からの景色がよく見える1番左側の端の方の席だった。
私は授業中が始まるまで、ずっとその窓から見える快晴を眺めていた。
この生活が慣れ、しばらくたった夏のある日。
帰り道に通る病院の窓に、ふと目をやった。
莉子
するとそこには、窓から小さな身体を乗り出し、寂しげに夕日を見つめる、1人の少女がいた。
莉子
その少女は、ここらかでも分かるくらい整った容姿だった。
シルクのように白い肌、ぱちりとした大きな目、くるんとカールしてあるまつ毛、高い鼻、プクッとした綺麗な形の唇。
莉子
紬
少女がこちらに気づくと、恥ずかしいのか、頬を赤くし、窓を閉められた。
莉子
莉子
莉子
(さっきと風景が違います!ごめんなさい!)
また翌日、あの時少女がいた病院の窓を見上げる。
莉子
紬
莉子
するとそこには、キョロキョロと道路を見渡す、昨日の少女がいた。
莉子
紬
莉子
莉子
紬
莉子
それからそのやり取りが、続いていった。
ある日の帰り道
その窓を見渡すと、いつもの少女が、嬉しそうにこちらを見ていた。
莉子
紬
少女が、こっちを見て手招きをする。まるで、中に入って話そうとするように。
私は吸い寄せられるように、その少女がいる部屋に向かった。
莉子
少女がいた部屋に入ると、こっちこっちと、座ってと手を振った。
莉子
紬
莉子
紬
莉子
莉子
紬
紬
莉子
莉子
紬
莉子
莉子
紬
莉子
紬
莉子
紬
莉子
紬
莉子
紬
莉子
莉子
紬
莉子
紬
莉子
莉子
紬
紬と話していると、学校のことなんかすぐに忘れられた。
ここから、私と紬の関係がはじまった。