主
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主
こちらの作品はirxs様のnmmn作品です BL要素が含まれますので苦手な方はご注意下さい また、コメント欄では 検索避け(例:🤪くん、青くん)の方 よろしくお願いします ※ご本人様には一切関係ありません
主
主
夜もすっかり更け、 深夜2時を回った頃
近くにある風俗店は 軒並み閉店準備をしとる
そんな中でもまだここは営業しとる
店内は落ち着いた クラシック音楽がかかっとる
その中で酒を交わしながら 談笑する声
そして、カクテルシェイカーを 振る音が聞こえる
軽快なそのリズムは 聴いているだけで心安らぐ
青
お客さんもだいぶ落ち着いてきた
やっと一息つける
同僚はお客さんと談笑しとるけど、 俺は暇を持て余しとる
そういえば自己紹介を忘れとった
俺の名前はいふ
職業はバーテンダーや
仕事にもだいぶ慣れてきて バーテンダーとして様になってきた
いつもこのぐらいの時間は お客さんの出入りがほとんどない
もう一時間もすれば閉店時間や
残っとるお客さんも 5人ぐらいや
まぁ酔い潰れとる人も おるけどな(笑)
カランカラン
青
軽快なドアベルの音に 一気に背筋がピンとなる
こんな時間にお客さんとは珍しい
桃
青
青
桃
空いていた俺に目の前の カウンター席に案内する
お客さんは20代ぐらいで 高そうなスーツを着とる
整った顔立ちと ピアスやネイルなどを見ると ホストっぽいな、と思った
実際のところは わからへんけど、 こんな時間に来る人は 夜職の人が多い
大体今の時間が ホストクラブとかの 閉店時間やからな
青
桃
青
カシスオレンジは リキュールベースのカクテルで 甘さが強く飲みやすいのが特徴や
カクテルの中でも有名な方や
青
青
桃
桃
桃
青
キラキラと目を輝かせながら カクテルを飲む人は珍しい
静かに飲む人がほとんどや
青
桃
青
やっぱりよくバーに来る タイプやなかったようや
入店時から感じとった 緊張とぎこちなさに納得がついた
慣れてないのは伝わるのに、 それでも様になっとる
それが不思議や
独特のオーラというか、 空気感を纏っとる
今までのお客さんたちには おらんタイプや
やからこそ興味が湧いた
青
桃
桃
青
青
桃
桃
青
青
桃
このバーは自分より 年上のお客さんが多いから 同世代のお客さんは新鮮や
話しとってすごい楽しい
桃
青
桃
桃
青
青
桃
青
桃
青
青
桃
青
バーの営業時間は夕方から 深夜までが大体や
バーテンダーという仕事を選んだ以上、 生活リズムが狂うのは避けられへん
それでもずっと夢見とった 職業に就けて幸せや
桃
青
時刻はもう直ぐ3時や
店もそろそろ閉店時間となる
常連のお客さんが 続々と帰っていく
桃
桃
青
青
桃
青
青
桃
桃
青
青
これが初めてないこさんと 会った日のことや
カランカラン
青
桃
青
青
桃
今日もないこさんが店に来た
最近よく店に来てくれる
ないこさんと話す時間が 1日の中の楽しみになっとる
青
桃
青
ないこさんは毎回違うカクテルを頼む
一杯目は同じものを頼むお客さんが 多いから珍しい
今日はウォッカベースの 度数が高いカクテルを選んだらしい
酔いたい気分やったり するんやろうか?
青
青
桃
桃
桃
青
いつも思うがないこさんは 美味しそうにカクテルを飲む
作った側としても 見とって嬉しくなる
桃
青
青
桃
青
この繁華街の近くには 電車が走っとる
大抵の人が仕事終わりに 電車でやってきて 電車で帰っていく
その都合上終電がなくなった後は ほとんどお客さんは来ないんや
青
青
桃
桃
青
いくら出勤時間が遅いと言っても、 こんな時間まで外におって ええんやろうか?
生活リズムは狂うやろうし、 何より睡眠時間が少なくなってまう
桃
青
桃
青
青
桃
俺としてはないこさんに 少しでも長くいてほしい
なんて思ったらアカンのに…
一人のお客さんに 特別な感情を持つなんて あってはならない
今日もポーカーフェイスで 自分を取り繕う
桃
桃
青
青
ないこさんと一緒に飲むなんて 初めてで新鮮や
青
桃
青
青
おすすめ、か
何にしようか悩むところやけど やっぱりあれしかない
青
青
桃
桃
青
青
桃
青
桃
桃
桃
青
桃
青
今日のないこさんは どうしたんやろう?
なんか珍しく積極的や
…これ以上期待させないでほしい
青
桃
青
コツン
🍣と🐱
桃
桃
青
あぁ、この時間が ずっと続けばええのに…
なんて夢物語に過ぎへん
俺がないこさんに贈った ブルームーン
紫がかった青色のカクテルで 甘い香りとレモンの酸味が特徴的や
カクテルにはそれぞれ意味がある
それはもちろんブルームーンも 例外やない
その意味は「叶わぬ恋」「完全なる愛」
これは俺からないこさんへの 想いにぴったりや
桃
青
青
ついないこさんに見惚れとった
流石にいつまでも飲まへんのは 失礼や
青
あんずの香りが口の中 いっぱいに広がる
とてもフルーティーで味わい深い
琥珀色がライトに照らされて ゆらゆらと揺蕩う
青
桃
にっこりと笑顔を向けるないこさん
その表情に心臓が高鳴る
きっとこの恋は叶わへん
ないこさんが俺のを好きなんて 考えられへん
それでもこの感情を 捨てられずにいる
桃
青
桃
青
桃
その言葉にドキッとした
全てを見透かすかのような 桃色の瞳
まるで俺の真意まで わかっているかのよう
思わず息を呑んだ
青
桃
動揺も何もかも胸にしまって 言葉を紡ぐ
けどきっとそれは意味をなさへん
だって、彼は確信付いた 表情をしとるから
もう全部気付かれとる
桃
青
あぁ、ついに認めてしまった
必死に押し殺してきた感情を
どう思われとるんやろう?
なんて言われるんやろう?
怖くて怖くて仕方がない
桃
青
予想外の言葉に素っ頓狂な声を出す
青
青
青
桃
信じられへん…
つまりは、ないこさんが 俺のこと好きってこと?
両想い…?
桃
桃
桃
青
嬉しくてどうにかなってまいそうや
ないこさんと付き合えるなんて 夢見たいや
桃
青
桃
青
桃
桃
青
大好きな人にそんなこと 言われて嬉しくないわけがない
桃
青
桃
青
桃
青
青
桃
青
青
桃
桃
青
青
おまけ
青
桃
桃
青
青
〇〇会社といえば誰もが知る大企業や
確かに社長が若いって 聞いたことあったけど…
嘘かと思ったけど、 ないこが嘘ついとるようには 見えへんのよなぁ
桃
青
桃
桃
スッと名刺を渡された
そこには「株式会社〇〇 社長ないこ」 と書いてあった
青
桃
桃
青
胸がキュンと高鳴る
顔に熱が集まっていくのを感じる
桃
桃
青
桃
桃
𝑭𝒊𝒏.
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
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