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タッタッタ
コウ
黎
黎
コウ
明日
茂みの影から顔を出すと
鳥や鹿、ウサギなど
様々な動物が草原で遊び、くつろいでいた
明日
その楽しげな光景に
木霊さんは目を輝かせた
コウ
黎
黎
黎
黎
黎
コウ
僕とコウが小声で話して居てても
木霊さんは夢中で動物たちを見ている
明日
明日
そう言うと
木霊さんは茂みから出てしまった
黎
黎
僕は慌てて止めようとしたが
木霊さんは歩いて行ってしまった
明日
木霊さんが動物たちから少し離れた位置に
座って、手を前に出す
すると
動物たちは近づいてきた
鳥は肩に乗り
リスが手に乗り
鹿は側に座り込んだ
明日
コウ
黎
<コウ視点>
コウ
それはまるで
母なる大樹の元に
動物たちが集まり
やすらぎを得る
そんな光景だった
明日
明日
明日
オレと黎も木霊の元に近づく
それでも動物たちは逃げる様子は無かった
コウ
黎
黎
黎
明日
明日
木霊はオレの手の上にリスを乗せた
温かいぬくもりを確かに感じる
リスはオレの腕を伝って
肩に乗ってきた
コウ
黎の方にも鹿が近づいてくる
黎
黎は少し驚いたが
変わらない優しい笑顔に戻った
明日
木霊はそう言ってウサギをなで続けた
明日
木霊は動物たちに手を振り
オレらはその場を後にした
タッタッタ
コウ
コウ
黎
黎
黎
コウ
明日
明日
明日
明日
明日
明日
明日
明日
明日
明日
明日
明日
明日
黎
九歳の木霊の言葉に感心してしまった
これが木霊の家系なのか
さすがだと思ってしまった
コウ
オレは木霊の頭をなでた
明日
黎
春の日差しがオレらを照らし
見守るように包み込んでいた