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早いけど卒業おめでとうございます!
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
小さい頃は今とは違ったんだ
お父さんもお母さんも笑顔で
「すごいね」って誉め言葉も沢山くれた
「普通」の家族だったんだ
LAN
LANの父
LAN
LAN
LAN
LANの父
LANの父
LAN
LAN
LAN
LANの父
LANの父
LANの父
LAN
LAN
LANの母
LAN
いつも褒めてくれる両親がいて
LAN
LANの母
LANの父
あったかいご飯もあって
何気ない会話をして
仲のいい家族だったのに…
LAN
その日は俺の誕生日で
お父さんと買い物にいってたんだ
LANの父
LAN
LAN
LANの父
LANの父
LAN
LANの父
LANの父
LANの父
LAN
LANの父
LAN
LANの父
今はもうそうでも無いけど……
昔は女の子らしいものが大好きだった
部屋はピンクだったし、
ぬいぐるみや人形なんかも全て
パステルカラーだった
それを両親は直そうと考えていたんだ
LAN
お父さんが悲しそうな顔をしているのが見えて
つられて泣きそうになった
LAN
人
人
LAN
キィィィィィィィィィッ
バァァァンッ
近くにいたトラックが俺とお父さんにぶつかった
俺は怖くて仕方がなかった
LANの父
LAN
俺はお父さんに押されて近くの家の塀に突っ込んで行った
LAN
意識が朦朧としていて長くは持たないことは分かってた
でもお父さんがどうなったのか、生きているのか知りたかった
それで意識が飛ぶ前にお父さんの所へ行った
だけど…
もう手遅れだったんだ
お父さんは息をしていなくて
血だらけでトラックのタイヤのそばに倒れていた
泣きたいけど意識を保つ事で精一杯だった
LAN
LAN
LAN
そこで俺の意識は途切れた
LAN
俺は病院で目が覚めた
そして近くにお母さんがいた
LAN
LANの母
お母さんのその×んだような顔からは
お父さんはもうこの世には居ないということが読み取れた
LAN
俺の誕生日の買い物で×んでしまったのだから
自然と涙が溢れてきた
LAN
LAN
まだ小学生低学年の小さい時だったから
すごく辛かったし「なんでこんな目に」なんて言葉が頭いっぱいにあった
LANの母
LAN
LAN
LANの母
LAN
そういった母の表情には
いつもの笑顔はなく、俺を恨むかのような目でこちらを見てきた
LANの母
LANの母
LANの母
LANの母
いつもは「大丈夫」などと優しい言葉をかけてくれる母は
今はもう俺だけを責める人間になってたんだ
小さかった俺はその事を「俺のせいだ」って認めるしか出来なかった
お父さんが×んでから
お母さんが変わって家に居場所は無くなった
お母さんからの虐待は止まなくなったし
学校では
女子
女子
女子
女子
女子
女子
女子
女子
女子
なんて
所詮は噂でもお父さんを亡くし、お父さんが×んだのは俺のせいだと考えてた頃には
本当のことなんだと思っていたから、すごく辛かった
いつも外に出るとヒソヒソ話が聞こえる
自分のことを噂していて
事故の表面だけ見て人を批判している
その事実があるだけで吐き気を催すほどだった
お母さんはそれに耐えられなくなって
田舎からものすごく遠い都会へと引っ越すと言い出した
お父さんが亡くなって、学校でも虐められるようになった俺は
ここを離れることに寂しさは覚えられなかった
辛いことが沢山ありすぎて
俺は小学生3年生の頃に性格が暗くなり、今で言う「陰キャ」になっていた
新しい学校へ引っ越したのは小学校6年生の頃
LAN
LAN
先生
先生
LAN
どうせ学校を変えてもいじめられると今までのことから十分わかった
先生
先生
先生
LAN
LAN
こさめ
隣の席になったのはすごく明るい
The陽キャな背の小さい男の子だった
休み時間になっても
こさめ
こさめ
LAN
こさめ
こさめ
LAN
フレンドリーで俺とは真逆な男の子
通り越して大嫌いなタイプの男の子
明るすぎでうるさいし、
なんとなく笑顔が嘘っぽい
だから関わりたくないと思ってたのに
こさめ
こさめ
LAN
しつこく何度も押しかけては話しかけてきて
よく言えば諦めない人
悪く言えばうざい人
その時からは「うざい」という印象しか受けなかった
その子に何があったのかも知らずに
ある時
いつもは誰にも話しかけられたくなくて
長い休みはずっと屋上に避難してた
もう見慣れた階段をゆっくり上がって
LAN
見慣れた屋上のドアを開ける
LAN
そしたらいつも楽しそうでうざい、
男の子が屋上のフェンスの所に上がろうとしていた
LAN
考える間もなく
体が勝手に動いた
LAN
なんとなく、癪だった
あんなに楽しそうにしてるのに
あんなに笑顔でいれるのに
俺とは真逆で、幸せなはずなのに
×にたいと思う理由はどこにあるんだ
昔の自分を見ているようで
LAN
LAN
こさめ
こさめ
LAN
こさめ
こさめ
こさめ
こさめ
いつもの笑顔ではなく、少し怒ったような顔でこちらを見てきた男の子
こさめ
そう言った
LAN
LAN
こさめ
こさめ
「命は大切にしなきゃいけない」
そう言おうとしたけど
言葉が出ない
自分が言えたことじゃないから
今まであんなに辛い思いをしてきて
×ぬ決意をして
止められて
「命を大切にしなさい」なんて
どんなことがあったのかもわかんない人に言われたら
俺だって殴りたくなる
LAN
LAN
こさめ
LAN
LAN
LAN
こさめ
こさめ
そう言ってその子は…今までのことを話してくれた
そして俺も今までのことを話した
こさめ
こさめ
LAN
LAN
こさめ
LAN
こさめ
LAN
LAN
こさめ
こさめ
こさめ
LAN
こさめ
LAN
LAN
こさめ
LAN
LAN
こさめ
LAN
こさめ
LAN
LAN
こさめ
LAN
LAN
LAN
LAN
こさめ
LAN
LAN
LAN
こさめ
LAN
こさめ
LAN
LAN
こさめ
LAN
男の子はいつも笑顔なのに
無意識だった、とでも言うように不思議そうにこちらを見た
LAN
こさめ
LAN
LAN
こさめ
LAN
LAN
LAN
LAN
こさめ
LAN
こさめ
こさめ
LAN
それが今の親友のこさめとの出会い
中学校ではまたいじめられた
理由は顔が良くないから、陰キャだから
って言う薄っぺらい内容で
やっぱりこの世の中顔だな、と認めざるを得なかった
一方こさめは、
何があったのかは聞かないけど前とは別人な、暗い陰キャになっていた
あれが「本当のこさめ」なのだとしたら
すごい沢山の物を、俺より辛いものを
ずっと抱えてきてたんだろう
LAN
そう小さな誓いをして
大きな被害もなく高校生になった
高校ではいるまと会って、
初めてこんな俺に手を差し伸べてくれて
もう1人、仲間ができて
こさめも幸せそうに過ごせていて
そんなこさめ達を見てる俺も
幸せだった
やっと…
幸せになれた
待ち望んでいた幸せを
こさめに、いるまに、
なにより、×んでしまったお父さんに
「幸せになったよ」って伝えたい
それからあっという間に10年
高校であった俺達4人は大人になって
結婚した
いるま
いるま
いるま
LAN
LAN
LAN
いるま
LAN
いるま
LAN
LAN
いるま
LAN
LAN
いるま
LAN
いるま
いるま
LAN
LAN
いるま
LAN
LAN
LAN
いるま
LAN
LAN
LAN
LAN
いるま
LAN
いるま
LAN
LAN
LAN
いるま
いるま
LAN
いるま
LAN
いるま
LAN
辛いこと、やだったこと、
めちゃくちゃ沢山あったし、
生きるのを諦めることもあった
だけど
こうして生きてたから、
こさめにも
いるまにも
会うことが出来て
今こんなに幸せになれて
生きててよかった
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主