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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

掠れる声が落ちてく、落ちてくから

心も底に沈めた…雨の水面に…

落ちゆく雨が冷たい、冷たいまま……

虚ろな目でさ、この街を見下ろした。

空は 灰に 似てた。

濁り、曇り、重く....

道が遠く、遠く、

霧で見えぬままで………

彷徨い続けた人々は傘を刺さないまま…

ッ……届かない声が何度も反響してッ!

枯れ果てるまで鳴り響いた雨の空……ッ…

溜まり続けてまだ空は涙色…

増えた痛みは何時になれば癒えるのかな…

『答えろよッ!!』

夢も、明日も、未来も…

「僕」が無けりゃ…失うもので…

だけど……ッ

「嘘」の数は増えて…、

「傷」の数も増えて

「しまった ッ…」

変わらぬ日々がッ五月蝿いッ!

煩いから……ッ

泣き言を全部包んでよ…あの雨音で………

消えない「聲」が ッ、

今でも、耳に響くんだ ッ…

『君は弱いな』

簡単に言うんだ傷跡も見ずに、

ッ……嘲笑うな ッ!!!!

嫌いも、痛いも、涙も、罵声も ッ!

うざいよ…

『痛いよ ッ…』

傷だらけになってるんだ!!

それでも…それでも…

この雑音だけは……

この「痛み」だけは……

残して欲しいから

「消えたくなった…」

心がぼろぼろだな

『君は君だ!』

と、言える僕になりたかった……

叫びたい声を ッ叫んでよ……ッ

その雨の音を

拙い音で鳴らすよ…

『誰がなんと言おうとも』

鳴り響く日常を落ちてく

落としていく。

何もかも全部、憎んでもそれが本心だから…

落ちてゆく君が

笑ってる……冷たいまま………

《「君」のままでさこの街に逆らって》

こんな世界を ッ愛して ッ……

哀せるなら ッ!!!!

壊れゆく「僕ら」!

認めてよ……アマネゾラ………

『いつかはきっと…君の様に飛べるかな……?』

『それまでは僕は、歩くよ…この雨道を………』

この雨音も『僕ら』に響かせて逝け

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