主
主
主
主
主
俺には生まれつき顔に痣がある
片目を覆い尽くすぐらい大きい赤黒い痣
みんな、痣を君悪がって俺に寄ってこない
親も俺に痣が穢らわしいのだろう、必要最低限の俺を世話して後は関わってこない
だから俺はいつも1人だ
でも、唯一、ついこの前寿命を迎え亡くなったお爺ちゃんがくれたこの鞠だけが、俺の遊び相手
だから寂しがることはない
楽しい
嬉しい
悲しくない
…
寂しくなんか…
悲しくなんか…
でも…、やっぱり、
カランッ
コロコロ
カランッ '鞠が誰かの足にぶつかり止まる'
この人も…、俺の事…
ズイッ '鞠を彼の目の前に差し出す'
痣を触りながら
その時初めて、ちゃんと喋ってくれる人が現れた
手を掴み、嬉しそう彼を招いている
俺にとって初めての人の遊び相手…
嬉しかった
でも、時間というものは直ぐに過ぎていくものだ、
照ちゃん!どこ居るの!>
このまま終わりたくない…、もっと遊んでいたい
照英、笑顔が少なくて、表情の変化があんまりないから思ってることがよくわからないけど…、
でも、俺にとって初めての友達で、優しくて、俺にとっての特別な人
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!