俺は、普通

気づいたら病院にいて

兄ちゃんの手術を待っていて

隣にはるぅとくんがいて

俺を励ましてくれていて

でもその顔には、

不安の表情が浮かんでいて

元々るぅとくんは顔を作るのが上手なはずで

顔も作れないくらい不安なのがわかって

でもその顔は笑顔で

頑張っているんだなぁと

何故か楽観的に思った

さっきから物事を楽観的にしか見れなくて

俺の前ではるぅとくんが困ってて

周りは騒がしくて

手術中のランプが光ってて

俺とるぅとくんしかいなくて

俺は

なん、だったんだろう

今、しゅうちゃんは僕の膝で寝てて

さっきからしゅうちゃんの様子がおかしくて

すごく戸惑ってしまった

きっと、なーくんなら…

なーくんは僕から見ても

すごく頼れる

「お兄ちゃん」だ

でも、しゅうちゃんが

なーくんに頼ってるところは

見たことがない気がする

1番最初にあった時は小学生の頃で

中学生の時

明らかに変わった時期があって

そこからはもっと頼らなくなったけど

小学生の頃から

すごく他人に気を使う子だった

他の子と比べても

なんだかすごく大人びていた 記憶がある

手術室のランプが変わった

終わったということだろう

俺の家は

親が、子供の未来を決めるのが

当たり前だった

それは俺にも、それに

8歳差の弟にも