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鬼ごっこが終わり、これからについての作戦を立てるために悠斗の部屋へ向かうことになった

凜叶

作戦とは一概に言っても…

凜叶

何を考えるのよ

それはまあ…

ゲームの止め方を考えたり?

凜叶

それがなんなのかってことよ

幽乃

まあ、ゲームが止められたらいいってことですよね

幽乃

でしたらまずあーるの部屋を探すのはいかがでしょう?

幽乃

そこからなら得られるのも多いと思いますが…

悠斗

まあ、それが妥当だろうな

凜音

あとは、助けられそうな人は助けるって感じかな…

悠穂

それがいいよね

悠穂

生き返らせる方法があるかないかは分からないけど…

悠穂

もう、死ぬなんて思いはみんなしたくないはずだから

凜叶

ま、そうね

方針はそうするとしてさ

僕、あの治療室の様子が気になるんだ

凜音

治療室……

悠斗達の脳裏には、あの血に塗れた治療室が浮かんだ

ほんとに、鬼なのかな…?

鬼だったとしたら…

あそこにいた全員が死んだってことなのかな…

蒼は拳を握りしめながら言う

凜叶

…そうとしか考えられないでしょ

凜叶

それ以外にどうしてあんなことが起こるのよ

それは…

凜叶

この状況下で人殺すようなやつがいるって言うの?

うぅ…

凜叶のその一言に、悠斗と幽乃、そして悠穂はとある人物が思い当たってしまう

悠斗

……

凜叶

……?

凜叶

何よ悠斗に幽乃と悠穂

凜叶

急に考え込んじゃって

凜叶

何か心当たりでもあったの?

凜叶の言葉に図星な3人は少しの間黙り込む

そして、伝えた方がいいと判断した悠斗は口を開く

悠斗

実は──

凜叶

へぇ…あんな能天気そうな顔してしっかり犯罪するんじゃない…

悠穂

割と最後の方まで生き残ったか、一部の人くらいしか奏太先輩が前のゲームの首謀者ってことは知らなくて…

悠斗

一応、奏太に悪知恵吹き込んだやつもいたみたいだが…

悠斗

このゲームが始まってからは見てないな

凜叶

ふぅん

でも、確かにあの時治療室を見張ると言い出したのは奏太くんだ…

もし、ほんとにこうするつもりだったなら…

凜音

とりあえず、奏太くんには警戒ってことかな…

幽乃

そうですね

話がひと段落つき、時計をちらりと見ると、5時半を刺していた

悠斗

そろそろ行くか、広場

幽乃

そうですね

次のゲームへと、歩みを進める──

18時00分

あーる

お帰りなさいませ、皆さん

あーる

よくぞ生き残りました

あーる

では早速ですが、次のゲームに移りましょうか

あーる

皆様、スクリーンをご覧下さい

ゲーム名:オセロ 参加者をとある森にワープさせます。 参加者は白チームと黒チームに分かれて、自分の色の陣地を増やすために森を駆け巡り、1陣地ごとにひとつあるボタンを押して回ってください。 既にどちらかの色になった陣地は、ボタンを押しても色は変わりません。 その陣地を自チームの色の陣地で挟むことで色を変えることが出来ます。 攻守に順番はありません。 実際のオセロとは異なり、既にどちらかのチームのものになった陣地の隣や斜めではなくとも押すことが出来ます。 盤面の状況はワープした時に配布される端末にて確認できます。 1時間が経過した時、相手チームを全滅させ自チームが1人以上残っている状態、または、自分の色の陣地の方が相手の色の陣地より多い場合に勝利となります。 敗北したチームは処刑します。 また、1陣地を移動するのにかかる時間はおよそ5分です。

《参加者》 白チーム 優綺、紀楽、茂累 黒チーム 天璃、みゆ、幽乃

あーる

今朝までは鬼から逃げるため走り回ってもらったので…

あーる

今回はエリア占拠を求めて走って貰いましょうか

悠斗

結局走るのかよ

悠斗は小さく呟いた

あーる

それでは参加者の皆様、下まで降りてきてください

幽乃

……

幽乃

悠斗さん、皆さん、行ってきますね

悠斗

おう、頑張れよ

凜音

頑張ってね!

他の人も、声には出さなかったとしても、グッドサインを送ったり、手を振ったり…

幽乃を応援した

幽乃

……よし

幽乃は覚悟を決めて下へ降りていく

あーる

6人とも集まりましたね

あーる

では、会場へと転送します

幽乃達は、とある森へワープする──

ワープした先は、木々が生い茂る森の中だった

そして、辺りには今回の参加者たちが集まっている

あーる

[皆さん、準備はいいですか?]

辺りを見渡している参加者たちはあーるの放送でハッとする

あーる

[皆さんのポケットにはスマートフォンのような端末が入っています]

あーる

[これによって盤面…要するにエリアの占拠状況が分かると言うことです]

あーる

[オセロならどこを取ると有利か…わかりますね?]

あーる

[それでは!]

GAME START!!

掛け声と同時に敵チームの優綺が南東方向、紀楽が北西方向

そして味方チームの天璃が北東方向へ走り出す

それを見て同じく味方チームのみゆが北方向へ走り出すがそれを敵チームの茂累が追いかける

そして幽乃は南西方向へ走り出した

ゲーム時間 0 : 01

茂累

待ってよぉ〜

みゆ

いやああああ!

みゆ

なんで着いてくるの?!

茂累

なんでってそりゃ…

茂累

殺したら僕らのチームが有利になる!!

茂累はそう叫ぶと同時に持っていた銃を撃つ

パァン!!

みゆ

きゃああああああ!!

みゆ

(まずいっ…)

みゆ

(私が持ってる武器はナイフ…)

みゆ

(勝てっこない!!)

みゆ

(今はエリア占拠とか言ってらんない!)

みゆ

(こいつから逃げないと!!)

みゆは方向を変えて茂累を撒こうと試みる

茂累

あれ?そっちに行くの?

パァン!!

みゆ

いやあああああああああ!!

方向を左に変えたみゆだったが、茂累は冷静に銃を放ち、弾はみゆの左足に直撃した

みゆ

うぅ…痛い…

ザッザッ

血だらけになった足を抑えながらうずくまるみゆに茂累は近付き、銃を頭に突き付けた

茂累

ごめんね?

茂累

僕だって生きたいから

みゆ

い……や……

パァン!!

ーTime logー

白チーム、紀楽と優綺はそれぞれ北西、南東の角を目指して走るが、木々のせいで方向感覚が狂う。 茂累は、自分に1番近いであろう天璃が北東方向へ向かっていると予想し、自身も北東方向へ向かう。 黒チーム、幽乃と天璃はそれぞれ南西、北東を目指して走る。

幽乃は1つのエリアの占拠を行う。

優綺は1つのエリアの占拠を行い、挟まれた黒のエリアを白に変える。

紀楽は1つのエリアの占拠を行い、挟まれた黒のエリアを白に変える。

天璃は1つのエリアの占拠を行い、挟まれた白2つのエリアを黒に変える。 茂累は遠くから天璃の後ろ姿を見つけ、襲うために追いかける。

幽乃は1つのエリアの占拠を行い、1つ目の角を黒チームが占拠する。

優綺は1つのエリアの占拠を行い、端末で占拠位置を確認した際、自分のいる場所が角では無いことに気づき、そこから更に東へ向かっていく。 幽乃はエリアの占拠位置から近いと判断した優綺の元へ行くため、東へ進んでいく。

天璃は1つのエリアの占拠を行う。 茂累は天璃に近づいて行く。 紀楽はマップの端に着いたにもかかわらず、ボタンを見つけることなくずれた位置を走ってきてしまった為、少し北東寄りに走っていくことに。

幽乃は1つのエリアの占拠を行う。 茂累は天璃に近付いていく。

ゲーム時間 0 : 30

茂累と天璃が

接敵する──

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