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伊作が怪我をした3

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伊作が怪我をした3

1 - 伊作が怪我をした3

♥

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2021年10月11日

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1週間後

リンリンッ

仙蔵

(またか)

仙蔵

伊作、鈴を渡したのは不運で穴に落ちたのを助けるためじゃないんだぞ?(穴を覗き込む)

伊作

ごめんね〜。僕もそれは分かってはいるんだけど、穴が思ったよりも深くてさ!

あれから伊作は動けるくらいにまで回復した、だがまだ一応安静にしてないといけない

仙蔵

(のだが、伊作は不運だ。安静も何も彼自身一歩外に出れば穴に落ちたりなど、外に出ること自体が安静という言葉をかき消してしまうのだ。)

仙蔵

ほら、縄を持ってきた(縄を下ろす)

伊作

いつもごめんね〜。(よじ登る)

仙蔵

大したことではないからいい。むしろ、怪我が悪化してなくてよかった。

伊作

大丈夫だよ!穴に落ちただけだから!

仙蔵

そうか。(私が助けに来ずとも留三郎が助けに来るだろうに)

最近、伊作は留三郎に助けを求めるのではなく仙蔵が渡した鈴を鳴らすのだ

伊作

助けてくれてありがとう!それじゃあ、僕は保健委員会の仕事があるから行くね!(保健室に向かう)

仙蔵

あぁ(気休め程度に渡した鈴だったが…あの日から伊作は留三郎と距離を少しとっているようだ…)

仙蔵

(しかし、最近はよく穴に落ちる回数が増えたな、怪我はだいぶ治っているから原因はそれじゃないだろう…)

仙蔵は少し考え黙り込んでしまった

それから数時間後

留三郎

伊作いるか?(保健室の戸を開ける)

伊作

どうしたの?

留三郎

いや、最近部屋以外であんまり見かけなくなったなと思ってさ!ちょっと気になったんだ。

伊作

ごめんね、心配かけちゃって。大丈夫だよ、僕はいつも通りに過ごしているから!

留三郎

そうか?俺の気にしすぎか?

伊作

そうだよ!留さんは心配しすぎだよ!

留三郎

それならいいんだ…でも、辛くなったら言えよ?まだ怪我も完全に治った訳じゃないんだから。

伊作

もう、留さんってば!大丈夫だって言ってるでしょ?辛くなったらちゃんと言うしさ?ね?

留三郎

分かった。本当にちゃんと言えよ?

伊作

大丈夫だって(微笑む)

ドタバタッ

小平太

伊作はいるか!!(体育委員会の後輩を抱えている)

伊作

どっ、どうしたの小平太!

小平太

今日は体育委員会で裏裏裏裏山までマラソンに行っていたら金吾と四郎兵衛が倒れてしまってな!それで、滝夜叉丸が迷子になってる次屋三之助を見つけたのはいいんだが、、、何故かぶっ倒れてしまった。

伊作

ブチッ。

小平太

留三郎

(馬鹿だな…)

伊作

小平太!そこにsit downしなさい!

小平太

はい!(正座する)

留三郎

(これはしばらく説教が続くな…布団敷くか)

それから数分後

伊作

もうこれに懲りたら無茶しないって約束して…

小平太

分かりました。

留三郎

(きっとまた守られることはないであろう約束だな…)

ちなみにこの約束は何回もしたが、守られたことは無い

留三郎

伊作、隣の空き部屋に4人を寝かせといたぞ

伊作

ありがとう留さん!ほら、小平太おいで、怪我したんでしょ?治療するから。

小平太

うぅ、すまない。

小平太の治療が終わる

その後体育委員会の後輩達が起きたので、怪我がある子は治療してご飯を食べてくるように言った

小平太

いけいけどんどーん!!!

体育委員会達はご飯を食べに保健室を出た

留三郎

あれは全く反省してないな

伊作

まったく、いつもいつも無茶はするなって言ってるのにどうしてしちゃうかな〜。

留三郎

伊作、俺も食堂にご飯を食べに行くんだけど、伊作も一緒に食べにいかないか?

伊作

ごめん…僕まだ保健委員会の仕事が残ってるんだ。

留三郎

そうか。あっ!それなら俺ご飯持ってこようか?まだ当分保健委員の仕事終わらないんだろ?

伊作

うん。ありがとう。ならそうさせてもらおうかな。留さんがご飯食べ終わってからでいいからね?

留三郎

分かった!なら急いで食べてくるよ!

留三郎は急いで保健室を出ていった

伊作とは久しぶりのまともな会話だったのだ。部屋では『おはよう』や『おやすみ』などしか会話をしていなかった。

この後また伊作と話が出来るかもしれないと少しワクワクしていたのだ。

伊作

留さんたら、あんなに急がなくてもいいのに。僕は消えたりなんかしないのにさ…

ゴホッゴホッ

伊作

ッ…(毒が回ってきてるようだ。あぁ、僕死んじゃうのかな。やだな…)

伊作

(新野先生には悪いな…僕のために薬を何とかして作ろうとしてくれているのに。僕は…最低だ)

伊作は半分諦めていたのです。

自分はもう助からないと。

伊作

(最近は目も霞んできてあまり見えないからな…いつまで隠せるだろう…)

隠すのは自分の気持ち?それともただ単に毒のこと?それは何を隠すのでしょう。

仙蔵

長次

長次

もそっ、(どうした?)

仙蔵

6年生全員に私の部屋に来るよう伝えてくれ。伊作以外をな。時間は深夜だ。みんなが寝静まった時に来てくれ

長次

…もそっ(分かった)

仙蔵

文次郎には私がもう言っておいたからそれ以外の奴にあったら伝えてくれ。

長次

もそっ(あぁ)

伊作はまだ知らなかった、自分の知らない所で何が話合われるかを。

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