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なかむ
誰も知らない自分だけの隠れ家で、ぐちぐちと独り言を呟く。
自分の母は魔女だ、忌み子だと忌み嫌われた。珍しい水色の瞳に、 輝く魔力の所為で。
勿論、息子の僕も同じように扱われる。 僕に、人々はどうか死んでくれと口癖のように言った。
必死に逃げた先にあったのは森で、守ってくれる自然に身を預け、 今は少し物足りないが穏やかな暮らしをしている。
なかむ
母に、いつも言われてきた言葉は“人に優しく”だ。
お人好しな所は長所であり、短所だ。人間に尽くしすぎた母は 利用され人間の魔力源となった。 魔力が微塵もない人間が普通に過ごせているのは母のおかげと知らず、 母は呆気なく、星となってしまった。
なかむ
今日もか弱い人間のために、“依頼”を受けに行く。
なかむ
依頼主は子供、と言っても自分と歳は近いけど。 報酬に期待はできそうにないな。
なかむ
なかむ
??
なかむ
??
やはり、魔女の息子は怖いか。暴走するわけでも ないんだし、怯えないで欲しいな……。
なかむ
??
なかむ
街には久々に来たものだから、少し驚くものがある。 たった数ヶ月でこんなに街並みが変わるのか。
なかむ
??
なかむ
依頼は主に暗殺を頼まれる。魔法使えるし仕方ないんだろうけど。 あまり人を殺すのは好きじゃないけど、この世界は稼ぐ方法はあまりない。
母のように、人間に利用されるより、利用し合う方が安全だし。
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なかむ
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なかむ
??
依頼主が出した写真は家族写真のようだった。 一見幸せそうな家族。だが、父親の冷え切った眼は見たことがあった。 それに、その父親は子供の肩を強く握っているように見える。
異常なほどに
なかむ
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??
なかむ
??
しゃーくん
なかむ
しゃーくん
弟が奴隷として売られ、父親を殺すと人にお願いしてるのに、 なぜこんな淡々としているのだろう。
それに手伝って欲しい、とか自分も加担するような言い方。
なかむ
しゃーくん
なかむ
しゃーくん
しゃーくん
家族を家族として見れていない、のか。 僕が首を突っ込む話じゃないけど、ぶるーくを見つけた後 2人はどうするんだろう。
なかむ
しゃーくん
なかむ
しゃーくん
短い返事を聞いて席を立ち上がる。 淹れてもらった紅茶にはまだ湯気が上がっている。
なかむ
なかむ
しゃーくん
みんなが恐れている魔女の息子は、案外可愛い顔立ちだった。 恐れられてるなんて微塵も感じない。
俺に魔力があると言っても、別にどうとも思っていないようだった。
魔力を持っている人は、例えほんの少しだけであっても恐れられてしまう。
しゃーくん
魔法が恐れられるのは対人に特化しているからだ。だから、 魔女の息子だろうと少しは警戒すると思ったのだが……。
これだと、最初に少し怖がってしまったのが申し訳なく 思ってしまう。
しゃーくん