なにわ男子　短編集

俺は大橋和也　大学２年だ

俺には彼氏の恭平がいる

高校２年の時に付き合えたんだ

そんな恭平のお見舞いに今日もいく

友達には、重い病気とは言っているが余命のことは言っていない

俺は毎回会いに行くたび恭平が死んでないか怖くなる

俺が恭平と呼ぶと なに？ と返してくる

これがちょっとの日常だ

恭平は、食欲がないのかどんどんガリガリになっていく

今では歩けなくなり、車椅子に乗っている

ここ最近咳が酷くなっている気がする

恭平は顔に出にくいし、言わないから無理してないか心配

大西畑が去った後

なんか寂しそうな気がする

俺はごめんと言われて少し泣きそうになった。

俺は病院に送った後すぐに帰った

恭平が俺に気づかないぐらい無だったからだ

俺は酒を飲んで泣いていた。

恭平がいつ居なくなるか分からない恐怖 そして、自分が何もできない悔しさから泣いていた。

大学

授業終わりました

言うか迷ったでも、大吾なら相談していい気がした。

大吾が、背中をさする

その声はとても優しくもっと涙が出てきた

俺の中の不安な気持ちをすべて聞いてくれた。

ﾋﾟｺﾝ

そこには、誘いの連絡が来ていた。

明日、桜を見に行こ

次の日

今日は名前を呼んでくれた嬉しい！

もうその頃にはいない事をわかっているけど約束した

いや、自覚したくなかったんだ いなくなることを

帰って来ました

背中をさする

俺の名前を呼ぶ恭平は、なぜか切なそうに見えた

笑ったら安心してしんじゃうの…

泣きながら笑う大橋

ピーーーーーーーー

その音が頭の中に入ってきて絶望した

もうこの世には恭平がいない

俺はいつの間にか病院から飛び出していた

登りました

プルルル

ガチャ